
このポスターと豪華メンバーに魅かれて上野に行ったついでに
シンポジウムに参加しました。どうしようかと思ったところ座席指定との
連絡が来たので行かないと申し訳ないような気になってきました。
動物園で午前からゆっくり過ごしてから3時の鼎談の前に入りました。
これから連携を深めていく理化学研究所と芸大のキックオフという感じで
今後が期待されるものでした。
結局は交差ではなく一緒になって昇華していくものという結論でしたが・・
野依さんの言葉で科学はアンカバーすること現象の解明、芸術は創造することで
まったく違うというのが面白かった。
私は科学者は文学者より文学者で哲学者より哲学者らしく神を感じる人と
思ったことがあります。雪の研究家中谷宇吉郎を知ったときです。
科学はロマンティックであると・・
やんちゃな感じのする利根川氏は論文ですばらしいものの形容詞は
beautifulと言うのだと紹介してくれました。 It's beatutiful !
科学は何百年の積み重ねである。
TVのJin1回目途中から見て同じような言葉に出会いました。
現代は過去の人々の積み重ねでけっして当たり前でないと言うこと。
Jinのオープニングで江戸時代の風景がそのまま現代に変わっていくのが
すごく面白い。現代のアーティストで江戸時代と現代を同時に同じキャンパスに
描く人がいてONLY YESTERDAYかと思ったり・・
人間が道具を発見していっても、その道具がなくてもできなくてはいけない。
利根川氏は今脳科学をしていて感動のメカニズムを研究していて
ほとんどわかっていると言っていました。
野依さんに脳科学至上主義とたしなめられていましたが・・
芸大の学長さんはなじみのない人でしたが、今の学生は3年で就活で
大学の4年間では真実を極めてほしいと言っていました。
今の教育はすごく現実的で高校のころからキャリアガイダンスで
ずいぶん時代も変わったと思っていましたが、それはいいことだとも
思います。でも学生時代はプロセスを学ぶまたとない機会です。
就職と結びついた勉強をするのか、自分を形成することに努力するのが
いいのか、両方あるのかなんて考えてしまいます。
でもとにかく何を勉強したいか、何に興味があるのかですね。
利根川さんの話で人間が他の種と飛躍的に違うのはコミュニケーション能力
の発達ということでした。
科学者の使命は少しでも人間が滅びる時間を遅らすこと。
ダーウィンの説では人間も滅びることになる。
いろいろな話がミックスして言いたい放題・・
途中で芸大の学生によるモーツァルトのディベルティメントの演奏もあり
まぁ良かったかしらね。
帰りは大雑把な地図を頭に入れてイナムラ・ショウゾウへ
私の後ろには同じプログラムを持った人がいました。
桃林堂ってこんなところにあったのだね。
岡埜榮泉もあったし、昭和の初めのような喫茶店もあったり
なんて面白い界隈でしょう・・ 長い塀には江戸の名残も・・
面白い時代の中を歩いているような錯覚も覚えます。
ここを曲がるのかなと思えるところにちょうど交番があったので
確認したら大当たり・・聞く人も多いのか答えなれた警官でした。

店の前には列ができていました。
落ち着いたでも雰囲気のあるお店・・パリのどこかに雰囲気が似ているので
お店をここに出したとどこかで見ました。
待っていると寒いせいかホットチョコレートを出してくれました。
ショコラ・・
お目当てのシェフお任せ焼き菓子は売り切れで、生菓子を買って
帰りました。

今9周年記念でおみやげにマカロンをくれます。
1個がボンボンのように包んであります。


家に持って帰って

最高のマロンミルフィーユ

やっぱり上野は文化があって面白い場所です。
いまさら思うのですが、動物園があってコンサートホール、美術館、博物館
寄席まで。何かを学べる一大ゾーンです。
Nov.7 Ueno