Reflections

時のかけらたち

Mozart Premium Concerts + Chopin

2016-11-08 22:20:03 | music
11月7日 オペラシティ
辻井伸行 ヨーロッパ室内管弦楽団

極上のモーツァルト








歌劇《ドン・ジョヴァンニ》序曲
ピアノ協奏曲第21番 (ピアノ:辻井伸行)
ディヴェルティメント K.136
交響曲第40番

アンコール
 ショパン ノクターン20番(遺作)
 モーツァルト コジ・ファン・トゥッテ 序曲


久しぶりのモーツァルト。
とても聴きたかった辻井伸行さんのピアノで。
券を取ったのが遅かったので、もういい席は残っていなくて
今回は横の3階でぎりぎりピアノの上の手が見えた。
舞台が半分しか見えない。ちょっと失敗。インターネットで席も予約して
取りあえず手が見える方と思ったけれどちょっと落ち着かない席でした。
彼はやはり最初の音を取るために鍵盤に触れて確かめているのね。
盲目でミスタッチがないというのがすごいと思う。

ベートーヴェンとかいろいろ弾いているのですが、モーツァルトの
ピュアな感じがあっていると思って、いつか生を聴きたい演奏家
でしたが、久しぶりのモーツァルトを聴きたくて出かけて行きました。
想像通り音がとてもきれいでした。


アンコールのショパンのノクターン20番(遺作)がまた心に染み入る美しさでした。
オーケストラの団員全員に見守られるようにコンサートホールが一つになったような
静けさの中でピュアな音が響きました。

彼は終わったところで直角にお辞儀を360度まわって行うのが
何かほほえましくて。オケもなんだかサイトウキネンのように集められたような
オケですが、個人個人がすてきでした。
拍手がどちらも鳴りやまなかったですね。チラホラお着物の方がいて
すてきでした。私は何とジーンズで。仕事の後ヨガに行って、一駅くらい歩いて
端から端のスーパーまで買い物に行ったので、着替える時間さえなく・・
カジュアルに音楽を楽しみました。チケットの値段はオケとなるとカジュアルでは
ありませんでしたが。





今私は深くショパンに沈み込んでいます。久しぶりです。
ノクターンの20番を聴いてみようと思って家にあるのをかけてみたのですが、
ポリーニのノクターン集には20番が入っていなくてYouTubeで聴きながら・・
ノクターンのCDを検索するとアシュケナージ絶賛でした。
ピアニスト時代のアシュケナージ。私も30年以上も前、何回か聴きに行きました。
ノクターンの美しさは右に出る人がいないよう。試聴盤を聴いてみました。
アシュケナージには優しさ、温かさがありますよね。
最近の親子でのピアノコンサートも素晴らしかった。
ツィメルマンは冷たい感じがしてしまって、ポリーニにもこの温かみは
ないかも。吉田秀和もノクターンはアシュケナージを近くに置いていたらしい。

☆ ★ ☆ ★ ☆ 

昨日の夜遅く嬉しいニュースが入ってきました。
東京ドラマアウォード2016で助演男優賞をディーン・フジオカが
取ったということ。YouTubeで授賞式の後のインタヴューで
時代を越えて、五代さんが…、命がけで伝えようとしたメッセージを受け止めて
と語るディーンはこみあげる思いに言葉が詰まりながらも
大粒の涙が頬を伝ってこちらまで嬉しくなりました。香港でのキャリアスタートから
日本に再会するときまでがよぎったのでしょうか・・

アメリカ大統領選もスリリングだけれど・・
コメント
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