Reflections

時のかけらたち

雪国に引き込まれて ・・・ into the snow country

2017-03-14 23:56:24 | wonderland
越後染織見学会にご一緒した方はレースドールの先生でお母様が着物で
暮らしていたので、着物にはすごく近い感じです。若い頃家に戻りたくなくて
京都の呉服屋さんで住み込みで仕事をしていたこともあるとか・・ ご主人の仕事の関係で
アメリカでしばらく暮らして、それまでやっていた型染めができなくなり
全く違うけどレースドールを作り始めたようです。
バスで北アメリカの自然の話を聞いたり、楽しかったです。

その方が教えてくれたNHKのドキュメンタリーで「美術家たちの太平洋戦争
~日本の文化財はこうして守られた~」 をネットで探したらなんとYouTubeに
あがっていたので昨日見て静かな驚きに溢れました。第二次世界大戦で失われなかった
日本の文化遺産。二人の美術家ラングドン・ウォーナーとシャーマン・リーという二人の
アメリカの美術家が戦中、戦後に亘って日本の美術を日本人の手元に残すことに
尽力してくれたことを知りました。前者はボストン美術館、後者はのちにクリーブランド美術館
の館長を長年務めて日本文化を広めることに努めました。日本人は何と賠償品として日本美術を
差し出そうとしていたのだから。リーは文化を奪うことは心を奪うこと、文化財の賠償金代替は合法的な
略奪に等しいと言い、マッカーサーも母国に文化財による賠償反対の報告を行った。
同じく美術家になったリーの娘さんが「父は職業を超えたところで仕事と取り組んでいた。
人間として全力を尽くすべき使命なのだと思っていた。偉大な芸術への深い尊敬を持って。」と語って
いました。
私たちが修学旅行で当たり前のように見ていた京都や奈良の寺院や仏像は見れたのが当たり前では
なかったのですね。現状を維持することだってどれだけの苦労がいることやら。悪くしないということにも
ものすごい努力と思いがないと成り立って行かない。憲法でも人間の棲む環境でも同じこと。
それにしてもアメリカという国はすごかったと思う。戦争している敵国の文化財を守る運動を
していたのだから・・それはモニュメンツメンと呼ばれていた。






今日は1月31日のブログに張り付けていてデビット・ボウイが制作したScott Walker 30 Century Man
が消えていたので、新たにまた共有しました。スペイン語の字幕なので何回か聞いていると
ヒアリングができそうです。まるでオルフェウスのように地下に潜っていたスコット。以前半分しか見ていなかったので
見ようと思ったら削除されていてがっかり。同じものが違うコードで出ていたので再び取り込んで最初から見ました。
不思議なことに音だけにした方が内容が聞き取りやすかった。英文科なのに細かいところが聞き取れなくて
情けない。



                






雪国へのプチ旅行は十日町についたところからです。へぎそばのランチはここでは有名なお店らしいです。




お店の前の道路
















越後染織工房の社長さんが近くでお話しましたが、素朴でいい方です。以前に話を聞いたことのある息子さんの話だと
何言っているかよくわからないということでしたが。











工房に行く前に一緒に仕事をしている伝統工芸士の仕事場にお邪魔しました。
サンプルを織ったり、絣の仕事をされているということでした。電動の織機も動かしてもらいました。
越後染織では今は織は近くの織手に頼んでいるということでした。染織を一貫してやっています。
牛首と同じように玉繭で糸を紡いでいるということです。




















職人さんの仕事着がすてきで撮らせてもらいました。普通の家の1階が作業場になっていました。









March 12  2017  Tokamachi、Niigata


コメント
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