今日は星岡の日なので朝食を終えたらすぐ、着物を着る準備をはじめます。
思ったよりお天気が良く、日差しが出てきたのでほっとしました。
結城は思ったより暖かく、コートも羽織に変えました。
朝、娘が出勤する前にバレンタイン・デーのチョコレートをプレゼントして
くれました。いつもおいしいチョコレートを買ってきて二人で食べるのですが、
こういう風において行くのは珍しいこと・・
思わず主人にお供えしてしまいました。
私の体調にどことなく変化があり、娘が心なしか少ししっかりしてきたように見える
この頃です。
ヴァレンタイン・ディは私たちの結婚記念日でした。それで彼はあなたはチョコレートはもらってはいけない、
あげなさいとフランス人の神父さんに結婚式の日に言われていました。フロモン神父さんは彼と同じように
足が不自由でしたが、いつも彼に前向きに生きるよう励ましていてくださいました。
星岡では今日は久しぶりに大勢の生徒さんたちでした。和気あいあいと楽しい時間ですが、
いつもいらしている高齢の方が暮れから来ていないので、皆で心配しました。山歩きが好きだった
もう80過ぎの方です。
体に沁み渡るような大根の煮物や、湯葉で巻いたしんじょうや菜の花のお浸しをいただきながら
こういう食事が一番おいしく感じるし、だしとかちゃんととってある食事をいただくと
こんなにぜいたくなことがあるかしらと思います。
帰りにはもうおひとり和服で参加の方が加わって、来たバスに乗って、今日はレトロな高円寺純情商店街
を抜けたところでお茶をして、和服の話とかして楽しい時間を過ごしました。お母様が和服を着てらした
とのことで、若い頃生活が苦しくて洋服が買えず、持っていた2枚の着物を着まわしていたら、
後から何年もたってその時の関係者の人に、いつも和服で豊かだったのですねと言われたそうです。
人にはそう見えるのだったら和服っていいものですよねと話されていました。
ふとメルヴィルの短編小説で一番苦しい時が人には輝いて見えたという話を思い出しました。
和服で料理の講習を受け(先生が作るのを見せていただき、みんなで勝手に質問して)、古い日本間で
味わう至福の時間。1か月に一度の楽しみです。和服を着る時も準備はしていても、朝になって
気分で別の帯をあてたとき、意外なコーディネートの発見に心踊ります。
なんだか今日は何か自分が抜けきったような感覚がしました。うまく表現できないのですが、一皮むけて
軽くなったような感じ・・・
今まで自分を放し飼いにしていたようなところもあるので、もうちょっとコントロールしようかとも
思ったり・・・ 腹をくくると言えばそのようなところもあり・・
昨日は小さなセツブンソウに力をもらいましたし・・ 今日は音信がちょっと途絶えていた友人が
元気にしていたことがわかってほっとしました。