Reflections

時のかけらたち

小三治を聞くために ・・・ to listen to Kosanji

2019-11-15 22:02:26 | art



令和元年度(第74回)文化庁芸術祭協賛
第435回 国立名人会










前座「道灌」 柳家 小はだ
落語「金明竹」 柳家三之助
落語「きゃいのう」 入船亭扇治
落語「井戸の茶碗」 古今亭志ん橋
―仲入り―
落語「お見立て」 柳家福治
粋曲 柳家小菊
落語「粗忽長屋」 柳家小三治








全然知らない噺家さんもいましたが、なかなか個性が面白かったです。
ちょっと驚いたのはこの中のお二人の噺家さんが上智大出身だったこと。
花緑さんで初めて聞いた井戸の茶碗 ・・軽快なテンポで楽しいストーリーテラーですが、
同じ話でも人によって全く違うのが落語の面白さかもしれません。 志ん橋さんのはゆったりとした
テンポの中でそれぞれのキャラクターを演じて、特に武家のプライドを感じさせるところが
上手だったと思いました。

小三治さんが出てくると空気が変わりました。絶妙な間のとり方・・
そそっかしいという日本語から広がる世界・・・
その前の小菊さんの芸をほめていて、芸と言うものはすごいものだなと重みのある言葉でした。
落語の世界でない人から刺激を受けたようです。声が良くなれば、三味線も良くなる・・
磨いていくということがすばらしいことです。ある意味腹が据わるということも。
小菊さんは粋な縞のお着物で三味線の音がとてもよかったです。私あまり邦楽は得意ではないのですが
きれいだと思いました。
小三治はデジタルな時代にこの日本語の微妙なニュアンスが伝わっていくのだろうかと危惧をしていました。
SNSばかりの世界だとどうなるのだろうと・・今の社会での不合理、不適切さ、矛盾について
話しだしたら広がってしまって収拾がつかなくなるからと本題に入りましたが、
なにかエッセイを聴いているようでした。さすがの小三治さんです。話はシュールで面白かったです。

あぜくら会でも30秒でチケットが売り切れるという小三治師匠の会。聴くなら若い頃おもしろい人と
思っていた小三治さんと思っていました。30分近くの間電話をかけ続けて最後の1枚のチケットを手に入れました。
教えて下さったAさん達の分まではなくて申し訳なかったです。売り出し開始と同時にでネットも電話もつながら
なくなりますがチケット売り場の人に電話の方がまだ可能性があると聞いていました。何か聴きたい一心で
がんばってリダイアルし続けました。電話がやっとつながった時、しばらくコールしていたので、もう売り切れ
かとおもいました。

年取ればとるほど磨かれていく芸に静かな感動を覚えます。
年取ってプラスになっていくものを凡人でも考えてみたいですね。


喜色是人生
こういう時代だからこそ、落語の持つどこか暖かい笑いが必要かもしれません。


ロビーに小さんを描いた絵が期間限定で展示してありました。





この日は意外に和服の方が少なかったのですが、着てらした方は無地の落ち着いたお着物でした。
私は午前中に手芸店に行き、午後病院で先生の説明を受けてから行ったので、今回は洋服で動き回りました。

Nov.14  2019  Hanzoumon  
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嵐の後の「花緑ごのみ」 ・・・ Karokugonomi vol.37

2019-11-15 15:01:18 | art
10月25日







予定がどうなるかわからなかったので、チケットを前日、ぴあで引換券を手に入れて行くことにしました。
当日は台風が心配されていましたが、直撃はしなかったものの影響を受けて雨の一日でした。

イイノホールまで花緑さんを聴きに行きましたが、地下鉄の霞ヶ関駅と直結しているので外に出ないで済みます。
新しいイイノホールは初めてでした。







珍しく花緑さんのかわいい奥さまにお会いしました。最近あまり会っていなかったので久しぶりでした。
この花緑好みは花緑さんの大きな公演であることが良くわかりました。お母様も、兄弟の方も皆いらしていました。
すごくモダンな母上なので驚きました。今度小三治さんの行けるのと話したら、驚いていました。
彼女も聴きに行ったことがあると話していました。









演目

あたま山
佃祭

仲入り

目黒のさんま
二番煎じ


でも私にとってはもう少し小さいホールの方が好きです。大勢の人がいましたが、花緑さんは上手にみんなの空気や反応を
読み取っていました。どうも人形町花緑亭の1回目の衝撃が強いです。

一晩でこの4つの話を演じるパワーはすごいです。あたま山は2回目。
江戸の季節感と人と人のつがなりを感じるユーモアの世界。最近どぎつい笑いだけで
こういう世界はなかなか触れることができないと思います。

どこか気持ちがほっこりして帰ることができる世界です。
この年で落語の世界に気が付きました。







Oct.25  2019  Kasumigaseki(Tranomon)

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秋の初めのイタリア語と病院通い ・・・ Italian lesson & exam in hospital

2019-11-15 13:36:08 | a day in the life
10月27日



家の近くのミズキもすっかりと言うかいつの間にか秋色です。
月に1回のイタリア語。




東京の街はラグビーモードになって、にわかファンも増えて、外国人観光客が多く
目立ちました。特にごっつい感じの人が多かったです。




今回のイタリア語はZさんが今度シエナ大学のイタリア語検定を受けるので、みんなで初級をやってみました。
TOEICみたいにヒアリングもありますが、速度はそれほど速くなくて、私たちみたいに月1回のレッスンでも
やったことがたくさんあって、レッスンが充実していたことが良くわかります。Zさんはイタリア文化会館でも
コースを取ってイタリア語を勉強しているのでトライすることにしたようです。
いつもSさんが買ってきてくれるお花、今回は蘭の花がコーヒーテーブルに生けられました。私は
スィートポテトを作ったので持って行って、みんなで終了後のお茶と音楽です。
(あまりテーブルを撮るのと思って写真をここでは撮っていません。)

音楽は前回に続いてヘンデルで、オペラ「リナルド」から「私を泣かせてください」
いろいろな人ので聴きましたが、ホセ・カレーラスのが最高です。

先生が今度ベルカントの発表会で歌うモーツァルノトのVoi che sapete を口ずさんて
いました。



お茶の水のたい焼きやさんのかりんと饅頭のお土産




先生が宮崎に出張した時のお土産は家に持って帰りました。




家でもスィートポテト。


勉強もお茶も音楽も楽しい時間です。




11月5-6日



シフのコンサートの前に半年に一度の無呼吸検査のための機械を借りにお茶の水の病院に
行って、一晩検査をしてから翌日モニターを帰しに秋が始まった病院まで行きました。


モニターを返しに行く朝、ベランダの高さまでスズメが来ていました。
病院は入口が工事中で1回からまわるようになっていて、主人を救急車や介護タクシーで来た時のことを
思い出してしまいます。スタバが閉店して、別の古い建物の施設もなくなっていきます。歯科の地下の方に
親切なご夫婦がやっている理髪店があって、入院中によく連れて行ってお世話になりました。主人が亡くなった時は
挨拶に行きました。まだやっているのかしら・・・
多くの方におお世話になった病院です。







病院の駐車場の上にはもう何年も前から空中庭園ができています。




















帰りは神田方面に下って行って、小川町からシルバーパスを活用して都営地下鉄で用事のある新宿まで。



ここ小川町や淡路町の地下鉄に入るところも新しいビルからかおしゃれになっていました。




夕飯には初めて山形のいも煮と言うのを作ってみました。締めはカレーうどんにするという塩川さんのレシピです。




そして昨日14日はその結果を聞きに通院。結果は以前より数値は悪いのですが、
まぁ許容範囲と言うことで。私にとって、この病院とコンタクトを持ち続けることに意味があって、
半年に一度の呼吸器内科と歯科のチェックは重要です。

主人が係わった3科の先生たちは人間的にも技術的にも素晴らしい先生たちでした。メールでのやり取りも
とても多かったです。若いソーシャルワーカーさんはその後癌関連の相談センターに異動になりましたが
病院でその後あっても声かけてくれてあの時の在宅治療プロジェクトの時のことを話すこともありました。
句の訪問医療の専門病院にいたベテランの女医さんも地域医療に賭けていたけれど、だいぶたってから
やめられたことを知りました。
時の流れを感じる病院通いです。



今月末は癌検診や区の健康診断を入れています。区の癌検診は2年に一度のものも多くなっていますが、
つい、受けてしまいます。受けないという方針の方も見られて、その考えもよくわかりますが、
安心材料にしたいため、検査をしています。
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