5月15日
N響 第1956回定期公演
《バイオリン》アリョーナ・バーエワ
《指揮》マレク・ヤノフスキ
シューマン:バイオリン協奏曲 ニ短調
シューベルト:交響曲 第8番ハ長調 D.944 「ザ・グレート」
東京芸術劇場
ファビオ・ルイージのファンである私は都民劇場が休止してしまったので、N響のコンサートに
行くことにしていました。定期会員ではなく好きなコンサートが選べるセレクト3というチケットを
買うことにしました。今シーズンではたまたまこのポスターにある3つを選びました。ルイージ2つの他は
どれにしようかと迷いましたが、好きなシューマンが入っているのにして、今日のコンサートになりました。
ヤノフスキはポーランド生まれのドイツ人、バーエワはキルギス生まれのロシア人です。
彼女のドレスにウクライナカラーのリボンがついています。
初日のコンサートのアンコール、バッハのラルゴ(無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ 第3番 ハ長調 BWV1005ー第3楽章)
の前にNo country should invade like that in the 21th centuryと一言スピーチしたそうです。ロシアに帰ってから
ちょっと心配ですね。
今日のアンコールはバツェヴィチ作曲 ポーランド奇想曲でした。私はバッハをひくのではないかと思っていたのですが
前日バッハだったのですね。このアンコールが素晴らしくてポーランドの民族的な感じのする曲ではヴァイオリン一つで
いろいろな音色が出て表情が豊かな曲でした。
コンサートはいろいろな思いにとらわれずただ音楽を体に浴びていました。体の隅々まで音が行き渡りました。
シューマンは暗く始まりましたが、2楽章はとても美しくて天の上の音楽でした。純粋に音を楽しむことができました。
会場が一つになり、感動に包まれていました。
ヤノフスキのグレートは3年前チョ・ソンジンとの都民劇場でのコンサートでも聴いていました。
シューベルト晩年の長い交響曲。メリハリのある演奏でした。やっぱりシューベルトは歌曲やピアノ曲の方が
いいな~と思いました。この80を過ぎている指揮者に惜しみない拍手が送られました。
N響のコンサートには男性が多く聞きに来ていました。今までの都民劇場は女性の方が多かったような記憶が・・
これからのルイージがまた楽しみです。
May 15 2022 Ikebukuro