一度アウトラインを載せただけでそのままにしていた展覧会に付け加えたかったことをずっとそのままに
していました。
フィンランドのデザイン展と日本のクラフト「民藝展」を見に行った時のものです。
フィンランドは館野泉がその自然と音楽からの程よい距離で選んだ地ですが、
その歴史はまたソヴィエトに脅かされてきた歴史だったのですね。最近のウクライナ侵攻で東欧や
北欧の歴史も思い起こされます。
皆川明さんがお気に入りを案内する「ザ・フィンランドデザイン展」10のデザイン
「マリメッコ」のテキスタイルを見ながら、「初めてフィンランドに行くきっかけとなったのは、祖父母の輸入家具屋で『マリメッコ』やフィンランドの家具を扱っていたことでした」と語る皆川さん。「その後、個性を確立している『マリメッコ』に刺激を受けながらも、彼らとは違う表現方法でテキスタイル作りの幅を広げていきたいと思い、自身の活動を探求するきっかけを作ってくれた存在だと思います」
SHUHEI SHINE
左/“「サヴォイ」花瓶” アルヴァ・アアルト 1936 カルフラガラス製作所 右/“「サヴォイ」花瓶と木型” アルヴァ・アアルト イッタラガラス製作所 いずれもコレクション・カッコネン蔵
SHUHEI SHINE
“カエルの池” カイ・フランク 1953 ヌータヤルヴィガラス製作所 コレクション・カッコネン蔵
SHUHEI SHINE
アルヴァ・アアルトによる“41 アームチェア パイミオ” 1940年代 木工家具・建築設備社(トゥルク)(左)をはじめ、彼のデザインによる代表家具が並ぶ。
SHUHEI SHINE
北欧はテキスタイル、ガラス、家具などにその自然を取り入れたシャープなデザイン、明るい色あいや少しくすんだ色も自然の彩
で魅力的です。
ムーミンの作家トーベ・ヤンソンの反戦の視点が基盤にあることなども見ることができました。ムーミンの第1作は広島・長崎に影響を
受けて書かれたことも知りました。
若いころに北欧のガラスにひかれてプレートを買ったのを思い出して、最近使ってなくて奥の方にあったのを取り出しました。
イッタラのだったかな? コスタ・ボダだったかしら・・
自然を包み込んだ一枚。
久しぶりに取り出して、スモークサーモンのサラダやトマトサラダを乗せて使いました。
ザ・フィンランド デザイン展 のHP
に展覧会の概要が載っていて、アーティストたちの歴史も見ることができます。
民藝展
2月10日アップ、2月9日
竹橋の近代美術館。
隣にあった工芸館は金沢に引っ越したとのことで残念。なかなか素敵な建築だったのに
わざわざ解体して持って行ったのですね。
民芸の歴史の展覧会では若いころから慣れ親しんだ人たちの名前が並んでいて懐かしかったです。
写真を撮ることができた黒田辰秋のどっしりとしたデスク。
京都に出張で行ったときは京大近くの進々堂の長テーブルを見に行きました。
河井寛次郎は京都の河井寛次郎記念館にちょうど京都旅行中の母と一緒に
見に行った記憶があります。その時だったかちょうど京都市美術館でも寛次郎展
をやっていて見ました。早朝の新幹線で東京に戻り、そのまま仕事に出た若いころの
記憶です。
両親が焼き物が好きで、特に母は河井寛次郎とか、富本憲吉が好きでした。
この民藝展でも富本憲吉の名前が挙がっていました。
世田谷美術館で開催された富本憲吉展は見に行きました。
世田谷美術館で油絵のアトリエで知り合った方にそっくりな人を見かけて
後から聞いてみたらやっぱりその人だったことが分かったことがありました。
何十年も会っていなかったのでよく似ているけど違うと思って見ていました。
若いころその方には彫金で指輪とか作ってもらったことがあったのでお礼に
何かと聞いたらネクタイを織ってほしいと言われてネクタイに挑戦したことが
ありました。その後何本か織りましたが、ちょうどそのネクタイと同じような
織のネクタイが今回の民藝展で出ていて懐かしく思い出しました。
魅力的なライフスタイルを探る熱い時代の工芸展でした。