5/26(木) 第1958回 定期公演 Bプログラム 2日目 於)サントリーホール
メンデルスゾーン/序曲「静かな海と楽しい航海」作品27
ラヴェル/ピアノ協奏曲 ト長調
リムスキー・コルサコフ/交響組曲「シェエラザード」作品35
指揮:ファビオ・ルイージ
ピアノ:小菅 優
アンコール ラヴェル/水の戯れ 小菅 優
本当に珍しいプログラム。海と水をテーマにしているようで最初のメンデルスゾーンはさわやかで
ファビオ・ルイージの明るさが出ていた美しいメロディの曲でした。初めて聴く曲で、時に
ブルックナーのような感じがしたのが不思議でした。
このプログラムは沖縄本土復帰50年を祝って沖縄でも演奏されることをツィッターで知りました。
ラヴェルの小菅優も手首が柔らかくて流れるような演奏でした。最近のコンサートでは珍しい
近代の曲です。
でもなんといってもメインディッシュのシエラザートが圧巻でした。
最近N響の音が素晴らしくて、前回も感じたのですが、コンマスのマロさんの存在感がすごいのです。
シエラザートでは美しいヴァイオリンをたくさん聞かせていただきました。
ファビオ・ルイージはオーケストラをまるで一つの楽器のように鳴らしていました。
エレガントで押さえが効いていて大げさでなく何か現代的な感じがします。洗練されているというか
あまり土着的な感じがしません。壮大な物語を語って行きました。
私の心の中には静けさがあって、翌日突然17年ぶりくらいに会うことになった友人のことが
浮かんでいました。出張した時は連絡するといろいろ連れて行ってくれたりして、なぜか
どうしているだろうと思い出す人です。時々思い出していたのですが、名古屋有松の竹田嘉兵衛さんより
展示会のお知らせがあり能装束やジャパン・ブルーの藍染など魅力的な展示と伝統的建造物群となっている町や
竹田さんの茶室など見たくなり、行こうかと思い立ち名古屋在住の彼に連絡したら、竹田さんの家は建築を勉強
しているときに何回か行ったことがあるとの話で、茶室なら犬山にある如庵に行くべきと言われていろいろ考えて
いたら楽しくなってきました。
音楽を聴きながら、いろいろな人との出会いの不思議を思いました。こういうのはどういう愛なのだろうかと・・
ふと東大教授だった上島健吉先生と読んだC.S.LewisのThe Four Lovesを思い出しました。この人間のつながりってfriendship
ということか・・ 27歳ころ出会って・・今は72歳!
主人とのアドヴェンチャーも楽しく思い出したりして、人生あっという間ですね。
音楽の大きな流れの中にいろいろなことがよぎりました。
バックステージの小菅優とマロ
この日はヨガとメトロポリタン美術館展にも行こうかと思いましたが、自分のキャパを
考えてすべてキャンセル。サントリーホールに行く前に駿河台下の「さゝま」によって
翌日の名古屋へのお土産だけ買いました。
May 27 2022 Roppongi