Reflections

時のかけらたち

花霞 ・・・ hazy blossoms

2017-04-18 23:42:46 | wonderland
今シーズン最後の桜を感じたくて、新宿御苑まで。
目や心に焼き付けたくて、写真はそれをhelpしてくれるだけ。
シャッターが降りにくくなり、なかなか撮れないので目で見ることを
楽しむ。(そろそろ買い換えたいところ)









































































染井吉野、八重紅枝垂れ
鬱黄(ウコン)、御衣黄(ギョイコウ)
一葉(イチヨウ)、普賢象(フゲンゾウ)、関山(カンザン)、福禄寿(フクロクジュ)
兼六園菊桜
白妙、琴平、犬桜


April 17  2017  Shinjuku Gyoen National Garden
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記憶のラビリンスに迷い込む ・・・  getting into labyrinth in memory

2017-04-17 23:59:44 | memories
ナタリー・デセイのコンサートから帰って、なんだか急にしばらくぶりで
胸が苦しくなって、体を休めました。4月はコンサートや展覧会が重なってしまい
ちょっとセーブしないといけないのですが、用心しながら無理しないで過ごしていかないと。
その翌日は休暇を取ってもう終わってしまうヨーヨー・マのドキュメンタリーを見て
家で型染めの図案最終を写して、翌日は型染めの工房へ。土曜日はヨガの後で星岡の日本料理。
日曜はさすがヨガは止めて、食品の買い出しの後は夕方からFelicissimiでプーリア料理の講習会。
プーリアから一時帰国している内山さんの家庭料理とプーリアの紹介です。日本では手に入りにくい
カジュアルなプーリアのスプマンテやワイン、デザートワインやアーモンドのお菓子などで
とてもいい気分になって、帰ってからすぐ寝てしまいました。
昨日の午後新宿御苑に寄ってからFelicissimiに行こうかと思ったけれど、家のなかのことを
あれこれしてから時間ぎりぎりで出かけました。その代り今日なんとか雨も降らなかったので仕事の後で
お弁当を買って、新宿御苑の最後の桜を見に行きました。混み具合もそれほどでなく
目に焼き付くような春の風景でした。





今日は15日の星岡に行った時に通った以前住んでいた場所をさまよったことを中心に。
中央線の阿佐ヶ谷と西武新宿線の鷺宮からもアプローチできる場所に星岡はあります。
ヨガの後だったので、西武新宿線を使って初めて行ってみました。

数年前に娘とも行ってみた場所ですが、住んでいた賃貸マンションはちょっと高級感ある
低層の分譲マンションになっていて、運転のペーパードライバー講習で出入りした
駐車場はたくさんの建売住宅になっていて、近くにあった広場は住宅公団の
ちょっと高めの集合住宅が建ったけれど、その近くにまたマンションか何かの工事が
進められていました。少し広々していたところがなんだかごちゃごちゃして
息詰まる感じ。







帰りもその近辺を歩いてみました。突然最初に鷺宮で住んでいたマンションが目の前に
現れました。場所もなんだかはっきりと覚えていなかったのね。もう1本向こうの道かと
思っていたので、いきなりの出現に驚ろきました。3階建ての3階に住んでいた。主人が会社を突然辞めて、
家を手放す運命に。より保育園に近い賃貸のマンションに引っ越したのだけど、
主人もついてきました。ベビーカーで保育園に通った日々。主人の精神的にも不安定な日々が
よみがえってきて、ちょっと苦しくなりました。



この神社の前に耳鼻科があって、保育園の帰りに良く通った。
聖路加の小児科で担当の細谷亮太先生がとてもおもしろい先生だったのだけど
医師としても名医で鼻が詰まりやすいこういう子どもは中耳炎になりやすいので
見てもらいなさい言われて耳鼻科に行って、中耳炎がわかりその後もずっと
鼻と耳のことで通ったところ。病院は無くなって空き地になっていた。
そのころ通った病院はどこも年取った女医さんばかりでした。

その隣にお寺があったのだけれど節分とかに子どもと行ったりしたところです。
お正月に境内を散歩したり・・






今の家の近くの野球場そばの桜。

時空を超えた散歩をしてぐったり疲れました。







ヨーヨー・マのシルクロードアンサンブルを聴いていたら、ボーカルに何か聞き覚えがあり
アントニオ・ガディスを見に行った時の音楽を連想したり、アンドレア・ボッチェリと
デュエットしたファドのミュージシャンかと思い、久々にボッチェリのCDを聴いてみた。

ボッチェリは仕事で苦しかったときに朝5時に起きて毎朝仕事に行く前に聴いていた曲。
半年くらい聞き続けたか・・あまり聞きすぎて聴きたくなくなったくらい。
久しぶりに聴いたらとてもよかった。なぜかイタリアの街の石畳を感じる。




Con Te Partirò


いきなり同僚がアメリカに短期留学したので、担当替えで国際会議を担当になり、
とても苦しい時期だった。
国際会議は2~3年準備をしてから開催となるけれど、開催半年くらい前で
原稿が飛び交いもう直前の感じ。セッションの構成やプログラムの作成などから
当日の配置などハードルの高い事務が続いて、おまけに科研費まで取っていたので
経理手続きも大変だった。

娘が書けるようになった字で、七夕の短冊に「お母さんのお仕事がうまくいきますように」
と書いてくれ泣けた。

他にもナショプロが取れてしまった研究費の5年に亘るプロジェクトも最も大変だった仕事の
ひとつ。特に科技庁による(のちは文科省)による監査が今まで経験したことのない
厳しさで本当にびっくり。組織としての妥当性も問われるので、監査前は特に大変で
なかなか家に帰れなくて、家に電話をしても子供の泣き声しか聞こえなくて
せつない時もあった。
研究者として一緒に科技庁と戦った企業の研究者も忘れ難い人で、その後癌になって
一時学会で復帰して拍手で迎えられたけれど転移して亡くなられた。自分が癌だなんて
信じられないと言っていたけれど。そのころ奥さまが司法試験を目指していて
子どもの当番で家から同じく子供のことで家にいた私と電話でのやり取りもしたことがあった。
亡くなられてから学会で論文賞を取られて、司法試験をパスした奥様とお嬢さんに
早大理工学部キャンパスでの授賞式でお会いした。

思い出深い育児休業後の仕事です。



アンドレア・ボッチェリにはCon Te Partirò のほかにも勇気づけられた曲がたくさんあります。




Andrea Bocelli, Céline Dion - The Prayer




Andrea Bocelli - Cantico




Andrea Bocelli & Gerardina Trovato - Vivere




Andrea Bocelli: O mare e tu

ファドのDulce Pontes とのデュエット。 ヨーヨー・マのドキュメンタリーでなぜか
Dulce Pontesを思い出しました。スペインやポルトガルの心から振り絞るような歌声。
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人間の声 ・・・・ human voices

2017-04-14 23:56:12 | music


おとといはナタリー・デセイのコンサート。昨日はヨーヨー・マのドキュメンタリーを
見て音楽を超えた映画に圧倒された。ドキュメンタリーを見た後オフの娘と渋谷でオーガニックのランチ。
帰ってから夜遅くまで、型紙の図案を作成して、色をどう重ねるか、塗り分けるかとか考えていると
頭の体操になって面白い。 この年になってから再び創作の楽しさを感じることはうれしいこと。
今まで失っていたことを人生の最後のステージで取り戻すことができれば。

今日午後からの江戸更紗工房では新しい型を色分けした5枚に写し取る作業。
川の流れを聞きながら・・ ラジカセからの音楽を聴きながら・・
着いたら職人さんたちが川べりにベンチを持って行ってお花見ランチをしていました。























                 


今シーズン第1回の都民劇場コンサートは声楽でした。以前にも登場したナタリー・デセイ。





2017年4月12日

ソプラノ:ナタリー・デセイ
ピアノ:フィリップ・カサール

プログラム
モーツァルト:歌劇「フィガロの結婚」より
       スザンナのアリア ”恋人よ、早くここへ”

シューベルト:ひめごとD719 若い尼僧D828 ミニョンの歌D877”  ズライカD720”
       糸を紡ぐグレートヒェンD118

モーツァルト:歌劇「魔笛」より
パミーナのアリア”愛の喜びは消え”

プフィッツナー:歌曲集<古い歌>Op.33

ショーソン:終わりなき歌Op.37

ビゼー:別れを告げるアラビアの女主人

ドビュッシー:前奏曲「亜麻色の髪の乙女」
       「水の精」(ピアノ・ソロ)

ドビュッシー:未練 死化粧

グノー:歌劇「ファウスト」より
    宝石の歌”何と美しいこの姿” 

アンコール
 ドリーブ: カディスの娘たち
 R.シュトラウス:私の頭上であなたの黒髪を
 ドビュッシー:歌劇「ペレアストメリザンド」第3幕より


久しぶりに聴くナタリー・デセイ・・人間の声という最高の楽器。
とてもいい気持ちになって意識が遠のく。気が付いたらアンコールののりだと思ったら
ほんとうにアンコールで驚きました。
この声の空間に自分がいることが幸せでした。
またピアノがすごくいい。最近はたんに伴奏だけでなく、味のある伴奏者も多いですよね。
力の抜けたフランス人らしいコンサートを楽しみました。





コンサートの曲がYouTubeでなかったので大好きなラフマニノフのヴォカリーズで
奇跡の歌声を。


最近よくついてくるおまけ)

最近ハマっているScott Walker による現代曲。
Ute Lemper に自作の曲をプロデュース。
Ute Lemper はドイツ生まれのシャンソン歌手。
これらの曲はScott自身で歌うよりずっといいように思える。
Scottの曲の疎外感はも宇宙的。宇宙からの音楽のようにも聞こえる。
Stingがなんという疎外感とドキュメンタリーで語っていた。
人々がLove & Peaceに酔いしれていた時代に人間の心理の奥深くに
潜って行った。

Ute Lemperは感情を殺して歌うのがすごく難しかったと語っていた。
その先に見える美しさ。

Ute Lemper
Written and produced by Scott Walker






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ヨーヨー・マと旅するシルク・ロード ・・・ the Music of Strangers 

2017-04-13 23:59:15 | movie



昨日はナタリー・デセイのコンサート。今日はヨーヨー・マのドキュメンタリーを
見て音楽を超えた映画に圧倒された。最近見たドキュメンタリー 「海は燃えている」
「Devid Bowie is」をはるかに上回る感動だった。




圧倒的な感動。音楽もそれぞれの行き方も。時代の流れに翻弄される人々。音楽は何ができるかを追求する人たち。
シリアの難民キャンプで寒さでなくなっていく人達。難民にかける予算が削減されると命にすぐ響く。
文化大革命やイランの2度の革命に引き裂かれてしまうケマンチェ奏者のエピソードが心に深く刺さった。国から逃げて
最終的にアメリカでの活動にたどりつくのだけれど、国では有名でもアメリカでは民族楽器について
理解もなく、大変な苦労を重ねる。一度平和が訪れて故郷に戻り、音楽教育に注いでも暴力を肯定する
国のやり方と合わなくなり、活動も狭められていき、音楽を人質にとられてまで活動したくないと再び
海外へ逃れる。家族は殺されたと。パートナーは国に残り、スカイプで話をして、何年に一度か国外で
会う生活。シリアの音楽家も「ほかの国の人たちにとっては『シリアのことなんか知るか』でしょう」と。
中国の琵琶の演奏家とスペイン、ガルシアのバグパイプの演奏家も深い印象。
世界には東も西もない円、グローブ、グローバルと語る彼女に同感。中国人の彼女は世界で活躍するが中国に行くと
アメリカ人と言われ、アメリカでは中国人と言われると・・ 
9.11以降ひげを生やしているだけで、いやな目で見られたというシルクロードの演奏者たち。ヨーヨー・マ自身も
パリで生まれた中国人で国籍はアメリカ。アイデンティを求めて結成したとも言われるシルクロード・アンサンブル。
言葉が通じなくても音楽という言葉は通じる。またその民族楽器の演奏が生きていて素晴らしい。はじけてるというのは
このことと思えるくらい。
これほどまでに今の時代、世界を表している映画はないと思う。
最後にヨーヨーマが話す、T.S.エリオットの詩がすごく印象的だった。音楽の探究をやめないと。
探究して最後にたどりつくのが、スタート地点。でもそこは初めて見る場所。
なんともすごい詩。探したらFBで足立正治さんという人が引用していてくれました。

「映画は、ヨーヨー・マを中心に結成されたシルクロード・アンサンブルのメンバー一人ひとりの多様な民族的、
 文化的、政治的な背景を浮き彫りにし、音楽活動を通して自身のアイデンティティを確立していく過程を追う
 ドキュメンタリーですが、期待をはるかに越える迫力と重厚さをもって描かれていました。なによりも、そうした
 多様性を融合して生み出される響きに最初から最後まで圧倒されました。そして、映画の終盤でヨーヨー・マが
 芸術活動をとおした自己探求の過程を振り返るのに、T.S.エリオットの「四つの四重奏」の一節を引用している
 のですが、それがぼくも何度か引用したことのある個所だったので、感慨もひとしおでした。
We shall not cease from exploration
And the end of all our exploring
Will be to arrive where we started
And know the place for the first time.」

今回の映画では知らない民族楽器の奏者が多かったためパンフレットを買ったら
洋画家入江一子さんのコメントが出ていてビックリした。100歳だって。
かつてK建設の絵画クラブに潜り込んでいた時に建設会社の大手の絵画クラブの合同活動があって
スケッチハイクに行ったりいろいろあって、入江先生には何回かお会いしたことがある。
大成建設には岡本半三という方が指導に当たっていた。シャイなかわいい人で、そのころは
舞妓さんの横顔なんか書かれて出品されていた。古茂田先生はだいぶ前に亡くなられけど
懐かしく思い出しました。

Bunkamuraでの公開が明日で終了。午前1回しかないので、急遽休暇を取って行ったけれど
それだけする価値のある映画でした。こういう映画は次どこでやるかわからないから、よかったわ。
たくさんの人が来て、チケット売り場で列ができて間に合うかと思ったくらい。
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桜の花びらが川に流れる ~ transgressive musician

2017-04-11 23:51:17 | thoughts
今日は一日雨。 雨と風でソメイヨシノの花びらがたくさん増水した川に流れていました。
仕事が終わってから近くの二葉苑に行って、図案の相談をしました。 彫って染めるテクニック上
どのようなことを注意して、図案を描いて行ったらいいのかなど。
色分けするときも、色を重ねる効果をどうするかなど、楽しみは尽きません。

日曜日の午前中にスーパーまで行った時に、雨の中、家の桜は大島桜だったと咲いている白い桜を見て
認識しました。その日の朝ヨーヨー・マのドキュメンタリーが14日までと知り、焦ったけど
急にヨガを含めてまでのスケジュールを調整することができず、困りました。午後仕事の後で行けばいいと
思っていたけれど午前1回のみの上映となっていました。確か以前は午後1回だったと思ったけれど
最終週は変わったのかしら? 買い物の後は土日続けてのヨガがありました。











                       


Orpheus, a figure of myth, melanchly lover, and transgressive musician
He is the only motal to have brought to undergound
and by the power of cham of songs, returned again to the living.

ギリシャ神話の詩人、オルフェ 
憂いに満ちた恋人、時代を超えたミュージシャン
彼は闇の世界を放浪し、音楽の力で再び生を得ました。

このすごいフレーズでそして60年代に作ったScott自作の Orpheus で始まる
ドキュメンタリー映画 30 Century Man。何十年もマスコミに登場しなかった彼。
インタヴューだけで5年間も毎日申し込んだという雑誌編集者の話がありました。
そのScottをカメラの前に引き出し、スタジオでの創作まで初めてカメラが
入ったという、奇跡的なドキュメンタリーです。

a long-awaited documentary about the most influential and enigmatic
figure in rock history

"The Electrician" from the 1978 album "Nite Flights" by The Walker Brothers
kill me kill me とういうところでは何かうっすら涙が出てしまった。
ブライアン・イーノ絶賛のアルバム。いまだに未来の音楽。

一度見て、結構いい加減なことを書いてしまったので、再びインタビューも含めて
見て確認してみました。

Clara については彼女はどこにでもいる普通の女性でファシストのラブソングを作った。
直接的に信念を語るプロテストソングは嫌い。間接的にファシズムを語った。今語る価値がある。

Jesseはプレスリーの生まれなかった双子の兄弟ジェシーで9.11のツインタワーの
暗喩的意味をあらわしたとか。これも間接的な表現。

My Way については退屈で歌いたくないと答えて、この曲はオリジナルのフランス語と
英語版は全意味が違うので驚いたことがあるけれど、ボブ・ディランの曲を選んだ
スコットにらしさを感じました。あんなに堂々と自分の人生を歌えないよね。
すべて捨ててきたと淡々と歌うディランの曲の方があっている。彼は特別ディランが好きということ
ではないというけれど他にもカバーしている。デヴィット・ボウイがこの世に稀な声として
ディランとスコットともう一人あげていたことを思い出した。


多分これはScottが再販を拒否している会社のために作ったアルバムに
入っている曲だと思うけれど、スティービー・ワンダーの曲でマイケル・ジャクソンの葬儀で
スティービー・ワンダーが歌ったという曲。








この曲も同じく昔のスコットですが、日本人の方が東日本大震災被災者に捧ぐとコメントして
アップロードしてくれました。
インタヴューの翻訳記事の紹介もあり助かっています。とにかく日本の情報が少なくて。


この頃思うことは現在はすべて過去とつながっているということ。
昔やっていたことが時間を経てまた戻ってくるような・・・
そういう意味では若いころにいろいろなことをやっておくのは、またどこかでつながる可能性を
持っている。
フェリチッシミでイタリア語の講座が始まるのでちょっと行ってみようかと・・
クリスマスのイタリア料理でご一緒した方が今度NHKのラジオでも教えるとかで
気楽にイタリア講座といった感じで少しイタリア語を思い出してみようかと。
何もものにならなかった私だけど、習うことの喜びを感じるだけ、作る喜びを
感じるだけでもいいかと思っています。
お茶も気楽に生活に取り入れることができれば・・
この前見た茶箱展もひとつのヒントとなりました。
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満開前の千鳥ヶ淵で ・・・ cherry blossom before full bloom in Chidorigafuchi

2017-04-10 23:34:58 | seasons
4月4日の千鳥ヶ淵の続きです。
満開の一面の桜ではなく、まだつぼみもたくさんの木です。
東京の中で一番好きな桜。
仕事帰りにイタリア文化会館に通った日々。
イタリアに行ってからなんと習い始めたイタリア語。
地下鉄からあがって、この緑の中の桜にため息が出そう。
人もそんなにたくさんいなかった記憶。夕方の千鳥ヶ淵。
イタリア文化会館の館長さんがイタリアに帰国するとき
この桜の別れを惜しんでいました。





























































































































懐かしいイタリア文化会館。ブックフェアをやっていてなかにちょっと入ってみました。
建て替える前の古い建物や庭も素敵でした。イタリア語のクラスのほかに若桑みどりの講座を取ったり、
エトルリアの美術展やビスコンティの映画、室内楽のコンサートなどとても充実していました。
身近なイタリア、まさにその通りでした。

イタリア旅行から帰ってから習い始めたイタリア語。また旅行で知り合った方から会社の絵画クラブを
紹介してもらって、私の遅れた青春時代を楽しんだ日々が続きました。その延長線上でパートナーにも
出会いました。

アトリエからは上智大の土手とか絵の後でお花見に行ったりしたこともあり、花冷えの寒さの中
お店に入って、日本酒に桜の花びらを浮かべて冷たいお酒を飲んだっけ。お花見の時期でなくても
帰りにはよく飲みに行ったり、カフェ・イ・アルテでコーヒーを飲んだり、赤坂のディスコに行ったり、
北海道にスキーに行ったのもこのグループ。結婚前の楽しい時代でした。
その時に出会ったのが古茂田美津子先生と伊東隗先生。お二人とも新制作に属していました。







帰りに夕日がかった千鳥ヶ淵の桜をもう一度撮ってから地下鉄の階段を降りて行きました。
お気に入りの陶器のお店「花田」でしばらく食器を見てから。

April 4   2017   Chidorigafuchi


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お花見  ・・・ Ohanami

2017-04-08 23:58:52 | seasons
今日はヨガの後で、大体方針を立てた更紗の型染図案を決めて行った。
居間が作業場となり、PCからScottを聴きながら、進めていって
楽しかった。 工房でもボブ・ディランが流れていたっけ。
色は5色以内でどう配置するか・・、線の表現はどうするか・・
いろいろとめぐらせて作っていくのは楽しいかも。2作目でもう自分で全部考えろと
というのはハードルが高いけれど、できる範囲のことをやっていては進歩しない。
おおよそ考えて、1回目のクラスの前に打ち合わせをしてもらうアポを取った。
1回目で型を掘り出すので、図案が出来上がっていないと始められない。
ずーっと昔イタリア文化会館でイタリア語を習っていた時、確か日大のフランス語の先生かと
思ったけど、いつも自分は自分のレベルより上の環境においていたと話していた。
できないことにチャレンジするってそういうことよね。やっぱり同じくらい昔、お礼に
何か織ってあげようと絵のアトリエの先輩に話したら、ネクタイを織ってほしいと言われて
型紙を作りトライしたけれど、そういう要望がなければやらなかったこと。


                         


また、今月から休暇が取れるようになった。9月までに10日も!
この中で夏休みも取ることができます。
この前の半年では休暇0。良くわからない区の臨時職員の労働規則。

それで急遽休暇を取って4月4日のお花見です。
ちょうど娘が歯科矯正のアフターケアの受診でオフだったため、お気に入りの
都市センターホテルの梅林でお花見弁当を食べてから、お花見に出かけました。



都市センターホテルには見附で待ち合わせて、プリンスの後に建った紀尾井テラスの中を抜けて
行きます。




花篭弁当(8日までの限定メニューで一休からネット予約するとさらに安くなってなんと
     ドリンク付きで2,000円です。今回は生ビールではなく、六歌仙という山形の日本酒に
     しました。)



口取り 真鯛の桜葉蒸し、花見三色団子、花びら百合根、菜の花の昆布〆
小 鉢 蓬麩の田楽、分葱・青柳の酢味噌和え
蒸し物 浅利の茶碗蒸し
煮 物 竹の子含ませ煮
焼 物 めばる蕗味噌焼き
揚 物 桜海老のかき揚げ、こごみの天ぷら
食 事 穴子の蒸しおこわ
吸い物 手まり麩・花びら独活・木の芽
デザート あんみつ



百合根で作った花びら。








真鯛の桜葉蒸し、ピンクのもち米でお寿司




デザートまで手を抜いていない感じ。


食後ホテルの脇で面白いものをSが見つけました。



日本各地の焼き物をタイル風にして紹介していました。




唐津とか地味すぎたので、大好きな焼き物ですがカットしました。





















































日本各地にある焼き物、織物・・なんて豊かな工芸の国なのでしょう。日本の風土が生む手仕事。先細って行くのが
残念でなりません。時間が紡ぎだす作品。








半蔵門線で九段下はすぐ。半蔵門線や南北線がうまく使えると便利です。




千鳥ヶ淵ではやっと咲きだした、染井吉野。 またしても武道館で大学の入学式にぶつかってしまいました。











混んではいたけれど、まだピークではないので写真を撮りながら歩いて行きました。

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David Bowie is + 30 Century Man

2017-04-07 23:56:09 | art
昨日は職場の隣の小学校が入学式。川沿いの桜も入学式に合わせたように
いっせいに咲きはじめた。何か晴れがましい季節。子供たちが巣立って行って
ちょっと大人になった姿を見せる。







ぼんやりしていると時間はたくさんあるように思えるけど、
何かをやろうとすると時間は圧倒的に足りない。

今度の型染めは図案から5枚の型に分けるところまで、家でやってから
工房に持って行かなくてはならないので、どの方向で行くか考えながら
展覧会にも行ってみたりとかしていたけれど、いよいよ来週に近づいてきたので
スケッチ用の用紙やマーカーをかき集めたり、参考になる図案を見たりして
方針を決めた。


* *** * * * * * *** * * * * * *** * * * * 

昨日は以前から見ようと思っていたDavid Bowie is をBunkamuraまで見に行った。
この頃渋谷に良く行くようになって、以前のような子供の街のイメージより、新宿よりは
少しは文化的な街と思うようになった。それにしてもなぜ外国人ツーリストはあのスクランブル交差点を
あんなにうれしそうに写真を撮っているのかわからない。



坂本龍一が追悼のイベントで「ボウイは、自分の体をオブジェとしたビジュアルアーティストで、いわば20もの人格を持つ人間
だったように思う」と語ったと新聞に出ていた。ミュージシャンというよりマルチ・アーティストですね。
私はベルリンの壁が一番印象に残る人だけど、映画ではベルリンに移住していた時代はやっていたけど社会的な事件については
やっていなかった。自分らしく生きていいという今ではだいぶ当たり前になったことを、当たり前でない時代に皆に勇気を
与えた人。絵画なども素晴らしく、ずっとファンだった人にはたまらない展覧会だったでしょうね。隣で映画を見ていた方は
静岡から来たと話しかけてきました。「天王洲に行くべきよ」って。




私はそれより
“Even David Bowie - the executive producer of this exceptionally smart documentary -
admits it: Scott Walker is the original avant-garde crooner.” とパンフレットに書いてある
30 Century Man のDVDをアマゾンについに申し込んで翌日届いたので、帰ってからDVDを見ました。







YouTubeでスペイン語字幕じゃちょっとつらかったし、英語の字幕が付いているのは、今回日本語字幕を見て、英文の方が
固有名詞を普通名詞にして間違っていたり、ヒアリングで起こしているから変なところもあったり。
やっぱり情けないことに細かいニュアンスは日本語解説でわかった次第。

あの、ウォーカー・ブラザース時代も自作の曲には今の片鱗を感じさせるものがあったけど、
前衛芸術家というここまでの彼は想像できなかった。ショスタコーヴィッチのような曲を書き、シベリウスが好きだったと
いうのも良くわかる。一人静寂の中に入って行き、音を追及していった。何年も間になるが、比較的新しい
インタビューでパリでもうこれは歌じゃないと言われたと残念そうに語っていた。歌をはみ出していると。
彼にとってはlyricも重要な要素。lyrics から何年もかけて曲が生まれてくる。昔はあっという間に出来上がった曲もあるけれど。
孤独ななにもない静けさから生まれる曲。時に深淵を見るような・・ 今初めて知った人は幸せだけど、深入りすることは危険だと
インタヴューで語っている人もいた。他の誰にもない素晴らしい声、それを今ではただの人間の声に聞こえるようにしたいと
話していた。若いころは感情的になりすぎていたと・・ それはそれで人間らしくて素晴らしいと思うけれど。

たとえばヒラリー・ハーンはピュアに天上からの音楽を伝えた。スコットはその真逆のように思えることも。
でも時にものすごく美しい時もある。彼は彼で音楽でしか伝えることができないことを真摯に追求している。
それは時にとてもdarkだったり・・ 

DVDのいいところはリファレンスもついていたりするところ。ドキュメンタリーに編集されなかったインタヴューが
ついていて、興味深かった。
子どもの頃、ムッソリーニとその愛人が殺されて死体がつるされていたのをニュースで見て、すごく衝撃的だったと。
それでその彼女の曲を作るのだけど、Clalaはどこにでもいる女性と変わらなかったと思うと。ムッソリーニが好きで部屋には
写真をたくさん飾っていて、最後も自分だけ逃げようと思っても逃げられたと。
いつかドキュメンタリーで誰でもアイヒマンになりえたというのがあったけれど加害者と被害者は簡単にひっくり返すことが
できる。最近守り人の作家もそうだけど善悪を簡単に決められないどれが正しいかもと言い考え方も多いよね。
Scottの最近の作品はどのジャンルにも属さないout sider と言われている。実験音楽のようでもあり・・
David Bowieは絵を描くように曲を作ると語っていたけれど、short story 的なのかもしれない。
今度映画 The Childhood of a Leader (シークレット・オブ・モンスター)が近くの映画館でかかるので
スコットの曲を聴くために見に行ってみよう。音楽のための映画のような・・ サウンドトラック作成だけに3年かかったと
言っていた。
後印象に残っていたの何かの映画のエンディングに使う曲で、ボブ・ディランのI Threw It All Away かシナトラが
歌ったMy Wayかどちらかをカバーすることになって、笑顔でMy Wayをありえないと否定したところがあり彼らしかった。
昔レコード会社が第二のシナトラ、トニー・ベネットやマット・モンローにしたかったらしくBBCでもジャック・ジョーンズのショウ
みたいにスコット・ウォーカー・ショーをしたかったらしいけれど暗いバラードばっかり歌うのですぐ打ち切られたみたい。
彼にはラスベガスよりパリが似合うとだれかがドキュメンタリーで語っていた。

あのヒッピームーブメントやパンクの時代から人間の心の奥深く入り込み、異次元の世界に行っていたという彼の曲は
古くなることがない。再結成した頃、レコード会社から依頼されてレコーディングしたほかの人の曲を歌ったアルバムは
再販拒否をしているという。
昔の曲も現在の苦労して何年もかけて生み出した作品も作り終わったら一切聞くことはないと語っていた。
声の出し方も変わってきているからもう二度と歌わないのだろうね。残念だけど。バンドが昔の曲をコピーしているのを
聞くと懐かしく思うこともあるとインタビューに答えていた。

彼が捨て去った昔の聞きやすい懐かしい曲も、今の前衛的な仕事も引きずり込まれない程度に聴いて、
孤独の中で研ぎ澄まされた彼の感性に触れてみたいと思う。
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茶箱の宇宙 ・・・ world of tea box

2017-04-05 23:55:33 | wonderland
お花見の頃は花冷えで本当に真冬のように寒い日がある。
今年の桜はいつもより遅れていて、昨日は珍しくSがオフで時間があるので通院後に
千鳥ヶ淵の桜を見に行きました。

午前中にまたいつの間にか時がスピーディに経ってしまったので、休暇を取っていた私は
エクセルで1か月分のレシートを打ち込んで家計簿をつけました。
朝の時間というのは夜眠りながらするのと違ってあっという間に仕事が終わるので嬉しいですね。
昼間はもったいないのでこういう作業はしないのですが、効率から考えると少しの時間で済むので
他の時間を有効に使えるのでいいかもしれない。

千鳥ヶ淵の写真はまだ見ていないので、4月3日の平成記念美術館の展覧会を載せることに。
三田村君の展覧会を和光に見に行った時に、もう一つの赤の和の空間が平成記念美術館に
あるというので、お伺いする話がまとまって、わたしは仕事が済んで遅れていくことになって
いました。三田村君の奥さまが学芸員をしていらっしゃるとのことで、ご都合を聞いたうえでのことです。
私の友人が世田谷で、美術館の近くに住んでいて、お茶が好きなのでお誘いしました。
丁寧な説明をうけて、とても楽しい展示でした。
江戸時代の庶民や上流の人も楽しみ方が上手です。お茶の世界。茶箱のなかに何を組み合わせるかの
コーディネイトが想像をかきたてます。どんなところで野点したのかしら・・・
手作りの世界をいつくしんた人たち。自分の身分相応に楽しみ方を知っている。
私もそういう楽しみ方をしていきたいです。茶の湯というきらびやかではあってならないけど
きらびやかな世界から本来の姿を取り戻したようなところでお茶を楽しむことができたら・・

天目茶碗の中に宇宙があるように、茶箱の中にも宇宙があります。








他には若手の棟梁が寄木で作ったお茶入れもあり、とても素敵な美術館でした。
美術館のオーナーの建設会社は茶室から普通の建物まで扱っているとのことでした。
そういえば、私の友人が大工さんにお茶を教えたということだったけど、こういうことだったのね。
茶室を作るにはお茶を知らないと・・

次回の展示は写真でアフリカに雨季の後に1年で1回だけ花開く植物の写真展でギャラリー・トークのある時に
友人と申し込みをしました。

今回強く赤の空間を見たがったKさんのおかげで引っ張られて見に来ましたが、とても素敵でした。
漆の説明も聞くことができました。茶室に九谷焼の作品も飾ってありました。雪国に映える色。
長い年月をかけて変化していく漆。日本の文化は長い時間をかけて熟成していくものが多い。

ワクワクと楽しくなる展覧会。古いお茶道具と一緒に現代の先生たちの作品もあって、芸大の学生さんたちも
見に来ていました。

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桜のまわりで ・・・ around cherry blossom trees

2017-04-04 23:46:25 | wonderland
3月30日の新宿御苑の桜は陽光、枝垂れ桜に続いて高遠小彼岸、大島桜が中心です。



































高遠小彼岸


















































大島桜





























































いろいろな国の人たちも集っていて、なんだか世界でいろいろなことが起こっていて、日本でもとんでもないことが
起きているのに、今ここでは平和な時間が流れていました。



March 30  2017  Shinjuku Gyoen National Garden
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