Reflections

時のかけらたち

展覧会のお知らせ ・・・ invitation to two exhibitions

2019-11-12 22:10:08 | art




11/29~12/4、成城にある緑蔭館ギャラリーに3年ぶりに片田好美さんの森が帰って来ます。
今回は画文集「森と生きる」第1巻の出版を記念して、その原画7点を含む25点を展示
の予定とのことです。

山の上で今年の並はずれた台風の影響を受けて停電などがあったらどうされているのだろうと
その強さに驚かされます。

画文集「森と生きる」第2巻の出版と個展の準備でお忙しくされていると思いますが、昨日ご案内をいただいたので、
お知らせします。第2巻の出版も楽しみです。

家に夏からキツネの親子が出入りするようになり、2匹のコギツネをご覧になった
とのことです。以前タヌキがやってくるというお話もあり、それぞれ名前をつけていて
思わず笑ってしまいました。

個展でお会いできるのを楽しみにしています。







気になる衣展のご案内をもらうともう今年も終わりだと思っていましたが、今年は大きな災害
にも見舞われ、時が経つのがとても速くて。
このグループの中に昔織物を習っていた「らせん工房」に一時、スタッフとして働いていた方が
いらして毎年ご案内をいただき、毎年楽しんでいます。





興味のある方がいらしたらぜひいらしてください。
11月末は健康診断ウィークとなってしまいますが、ご都合が合えばご一緒できます。




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Scott Hall 一般公開 ・・・ Waseda Houshien Scott Hall

2019-11-11 23:58:00 | art


昨日寝具を夏から冬モードに替えたら、とても寒い朝で良かったと思いました。
季節は急激に進んでいます。

月曜日の午前中のヨガの先生も呼吸を大切にする先生でした。体を整えて、買い出しをして戻ってからは
ずっと習い始めた編み物に取り掛かったいました。

フェアアイルの宿題はまだ始めたばかりなのに、もう輪編で脇の下まで編んでくるという
すごい量です。ゴム編で失敗して目をほどいたら消えたりして、なんと振出しの320目のつくり目からやり直すこと4回で
やっとゴム編に入りました。金属の1号針は使いにくく、せっかく作った目もするっと抜けたり、ほどいてやり直す時に
目がおかしくなるなど、困難の連続でしたが、やっとゴム編を始めることができました。目数やメビウスの輪にならないように
何度も確認しながら進みました。何度もほどいてやり直しているうちに目の作り方とか編み方の感覚がやっと戻って
来ました。近くにいた数名とグループラインを設定したので、お互い励ましあってやっています。


編みながら聴いていたのはたまたまやっていた放送大学の2番組

16:30
人類文化の現在:人類学研究(’16)第6回 文化の広がりの極限
担当講師:木村 大治(京都大学大学院教授)

第6回 文化の広がりの極限
文化人類学が「ここでないどこか」へ出かけて行き、「自分でない誰か」を知ろうとする営為であるなら、宇宙はそのもっとも
チャレンジングな対象であると言ってよい。この講義では、究極の他者とも言える「宇宙人」といかなるコミュニケーションが
可能かについて、SFの想像力を手がかりにして考えていく。
【キーワード】
宇宙人、極限、相互行為、出会い、SETI

ちょうど JAXA の人が話をしているところから聞いて面白かったです。

17:15
色と形を探究する(’17)第6回 日本の文様
担当講師:大橋 理枝(放送大学准教授) 佐藤 仁美(放送大学准教授)

第6回 日本の文様
様々な日本の文様を通して、文様の種類について知ると共に、その表現の方法について学ぶ。
【キーワード】
植物文様、動物文様、自然文様、器物文様、割付文様、吉祥文様、有職文様、役者文様、刺繍、紅型、絣、記号

京都の唐紙やさんの話や、沖縄まで行って城間さんのお話を聞いてきていて面白かったです。
城間さんの言葉で日本は外国で琉球王朝は日本の文化にあこがれ、その文様を紅型に取り入れていたと話していました。
今は沖縄らしさを出して行っているとの話で、沖縄は近代まで外国だったのだと改めて認識しました。
不幸な歴史がずっと続いています。


今日は10月31日のスコットホール見学をアップします

10月最後の日

ドキドキする事がありそう 心も満たされて満足度100%

今日のヨガは心を安定させるようなヨガでした。初めての先生。
呼吸をすごく大切にして、無理をしないでやってほしいとのことでした。

出会いはScott Hallで今年亡くなった友人を良く知っている日本語ボランティアの担当者でした。
ホールの裏の駐車場の奥でなんとメジロちゃんにも会いました。オナガに混じって、がんばって柿を食べていました。
11月5日にアップした「秋色の中で」をご覧ください。

こんなメモだけ残していた静かな一日を振り返ります。

早稲田奉仕園があるスコット・ホールは私の友人は日本語教師のボランティアをしていたところです。
そこで年に一度公開していると教えてくれていたので行きたいと思っていましたが、昨年は都合がつかず
なんとなく思い出してホームページを見たら、もうガイド月のは締切になっていましたが、見学日には
間に合いました。東京で見れるヴォリーズの建築です。

家から歩いて行けるのもいいです。少しありますが、早稲田大学の近く、穴八幡神宮の隣です。












































































礼拝堂の前に座れば、心静かに落ち着きます。まるでイタリアかどこかの教会の前のようです。
スコット・ホールの受付で日本語ボランティアのことを尋ねたら、担当者の方を呼んできてくれました。
コースを一つでも受ければボランティアとして教えることができるとのことでした。友人のことを話したら
最初から彼女のことは知っていて、訃報に驚いたと話されていました。とても熱心でまじめだったと。
ここに来て、彼女のいきがいになっていたことがわかりました。

私も新宿区の就学児童の補助ボランティアが進まなかったので、こちらでコースを受けて、社会人のためのボランティアを
してみるのもいいかと思いました。

私の友人が、彼女の憲法学者の妻として、また、難しい家族関係の中で日本語ボランティアと音楽が心のよりどころに
なっていたのではと改めて思いました。なんだか彼女に導かれてここに来たように思います。


後はギャラリーなど見て帰りました。



































Oct.31  2019  Waseda


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おいしそうな秋・メタリックな秋・暖かそうな秋 -2 ・・・ fall looks like delicious, warm and sometimes metallic

2019-11-10 23:59:30 | wonderland
久しぶりの自然教育園の秋を楽しみましたが、残念なことに幹周4mもあるおろちの松が台風19号の影響で
おろちの松が倒れてしまっていました。樹齢約300年の松がその命を終えました。








黄色や枯葉色はなぜか暖かそうな感じがします。秋色はなぜかほっこりします。



アワコガネギク




























シロバナサクラダテ?














































センニンソウ 


水生植物園の池のほとりのベンチに座って、足元の名もない草花に感動していたところ、
池で鳥が水の上を走っていて驚きました。水上ダッシュしているのはカイツブリでした。














珍しい場面に遭遇しました。とっさにそれまでと同じモードで写真を撮りましたが、シャッター速度をもっと
上げればよかったのでしょうね。

大好きな秋色の中で、友人との再会を喜びました。


Nov. 9   2019   Institute for Nature Study


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おいしそうな秋・メタリックな秋・暖かそうな秋 -1 ・・・ fall looks like delicious, warm and sometimes metallic

2019-11-09 23:39:12 | seasons
11月9日

いつの間にか秋の自然が身近にやってきました。暦の上では昨日はもう立冬です。
出向していた時に知り合ったHさんと7年ぶりくらいにお会いして、白金の自然教育園を一緒にお散歩してから
ランチをして、たくさんお話をしました。最初は日比谷公園あたりを散歩してと言うことでしたが、今日明日は
即位の記念行事の関係で都心は警戒態勢になっているようなので、はずすことにしました。
彼女はご家族の面倒を見た後、今はテニスに夢中で毎日練習に通っているということで人生の秋を楽しんでいました。
同じ国際規格の事務局にいたので、仕事のことも思い出しつつ、今の生活について話し合いました。彼女は
仕事をしていた時のピリッとした感じが残っていて、適度な緊張感も残しつつ暮らしているのがいいなと思いました。
今では当たり前の職場もあるかもしれませんが、女性で海外出張をしていた人は少なかったかと思います。 
思えばISO事務局は政策も入ってくるので、国の利害関係のせめぎ合いもあり、幹事国としてさばいていくのは
結構大変な仕事だったかもしれません。

久しぶりの自然教育園では紅葉はまだでしたが、花はもう終わっていて、木の実が豊かに実っていました。
豊かな秋の世界が広がっていました。朝から鳥を撮りに来ている人たちがいて、カワセミを追ってひょうたん池と
水鳥の池を往ったり来たりしている人がいたり、キビタキの写真を見せてくれる人、コゲラがいた場所を
案内してくれる方もいました。近くで毎日のように来ているとのことでした。

足元の小さな草花に感動しながら、ゆっくりと回りました。



























































































木の実は サネカズラ、マンリョウ、センリョウ、ガマズミ、マユミ、ムラサキシキブ など
                                                                
前回曼珠沙華を撮りに行った時、写真が暗いと思ったらマイナス補正にしたままだったことがわかりました。
今回気が付いて元に戻しました。まだまだ慣れていませんね。                                                                                                     
Nov.9  2019  Institute for Nature Study                                                                                    
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誉田屋源兵衛 ・・・ Kondaya Genbei

2019-11-08 23:42:20 | art


中野山田屋さんのシルクラブで開かれていた
帯匠 誉田屋源兵衛の世界 展に最終日に滑り込みました。



京都の誉田屋さんに行く機会があったのに、行かなかったこともあり、ちょっと見てみたい世界でした。
祇園祭の時に誘ってくれた着付けの仲間が誉田屋さんの見学も計画してくれて皆さんは行ったのですが、
せわしなかったので私とイタリア語の友人はゆっくりと祇園祭前夜の街を歩いて帰りました。
その時にネットで見た山口源兵衛氏がまるで歌舞伎役者のようで敷居が高い感じがして遠慮しました。

まぁ私の知識不足で、ホームページ 誉田屋源兵衛 | 京都 | 帯匠 をよく見れば
東京コレクションで内田裕也や田中泯を使い、田中泯さんの舞踊の衣装を担当していたということも書いてあり、
なかなか興味深い人です。

祇園祭の時に、その一つの行事であるお座敷を開放するというのに行かなかったことを
奥座敷に鎮座する染織『秘中の秘』 ~ 誉田屋源兵衛の祇園祭 ~」という呉服屋さんのブログを見ても、惜しいことをしちゃったと残念に今思います。

NHKの番組は見ていなかったので、地下で流していたビデオを見ました。そのものつくりにかける思いがすごくて
圧倒されました。西陣に織れないものはないというプライドで、箔の専門家や、染は奄美大島でしか
色が出ないとそこまで行って染めてもらっていました。「那智の滝」の創作過程を追っていた番組でした。
チームで仕事をして、彼の注文は目に見えない世界と言う難しい問題でした。
創作過程を見てから、また作品を見るとすごさがよりわかります。




2階のお茶にひかれて、上がっていくと、西村はなこさんがいらして、こちらにどうぞとふかふかのソファーの方に
勧められてそちらでチーズケーキをいただきながら、お話に少し加えていただきました。
誉田屋源兵衛はそのルックスからちょっと遠のいてしまってと話したら、「ああ見えてもすごく謙虚な方ですよ」と
話されていました。私はドキュメンタリーの最後の方で生い立ちをやっていたところは時間がないので見ないで
出てしまったけれど、彼のお母様はシェイクスピアを原語で読むような人だったとか。インタヴューでは叔父さんは
ロートレアモンの研究者だったとかとても西陣と言うイメージとは離れています。

 
   
 


帯がいくつも掛けてありましたが、まるで絵画のようでした。若冲とか宋の絵画を帯にしていて、それはまるで
原画を超えているようでした。想像を超える仕事です。

西村さんも素敵な誉田屋さんの帯をされていました。私は美術館に来る感じで来ましたと話しました。
それでも今はもう買いませんが、がんばれば買えそうな値段のものもありました。西村さんは無地の銀箔の帯を
勧めましたが、鈍い光を放ってとても素敵でした。以前紀尾井アートギャラリーで買ったアンティークのような
パールグレーの帯を思い出しました。あの帯は螺鈿のような輝きがあったけど、手法を見るとそれもありだと
思いました。誉田屋さんではラピスラズリーを砕いて織ったものもありました。

今まで見た帯の中で一番大人を感じさせるものでした。

この日の今までにない覚醒状態はこのすごい作品たちを見たせいなのかしら?
アドレナリンがすごく分泌されて様な感じ。

Oct.30  2019  Nakano


余談:
私が就職してすぐの頃、職場には京大出身の人も何人かいましたが、人気者のKさんは家が西陣で織物をやって
いました。私の同期と結婚したので、京都での結婚式に参列しましたが、お父様は羽織袴で堂々として
貫禄のある方だったことを思い出しました。入社したオリエンテーションで技術的なことのレクチャーがあったのですが、
彼は何と京都の地図を白板一杯に書いて、楽しかったことを思い出します。彼もすでにあちらの世界の人です。
自分の会社に戻り、いつだったか東京でお会いした時に、話が尽きなくて、東京駅と大手町の職場の間を夜何往復も
歩いて話をしたことが思い出されます。
入社したての頃は皆で伊豆に旅行に行ったり、楽しいことが多かった職場でした。


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覚醒 ・・・ awaking

2019-11-08 22:25:19 | a day in the life
10月30日

不思議な一日

いつも眠くなるのに全く眠くならなかった。
夕飯にワインを飲んでも。

ヘアカットに行って髪を染めました。徐々に白くしていくために、白いメッシュを入れてもらいました。
前日に郵便物を整理して、シルクラブでの「誉田屋源兵衛の世界展」の案内があり、ちょっとすてきそうだったので、
をカットした後見に行くことにしました。



カットへ行くには、いつも原宿で降りて青山通りまで出ます。そして外苑前の方に歩いて行きます。




少しだけ紅葉した木々が秋の始まりを知らせていました。




サロンのある場所は隣にエイベックスができたので、なんだか広々として、明るい感じの一角になりました。




エイベックスの前庭スペースでおなかがすいたので、カレーパンをかじってから、サロンに行くことにしました。
それでもまだ時間があるので、エイベックスの中のドトールでコーヒーを飲んでから目の前のお店に行きました。


カットの後のカラーリングの人は初めてだったのですが、なんと茶道と小鼓が趣味と言うカラーリストで、和服を
着るということで男の人ではなかなか珍しかったです。前回少し相談していたので、今の色をフェイドアウトする形で、
明るい白い色をメッシュで入れてもらいました。




お店で写真を撮らせてと言われたので、私のスマホでも撮ってもらいました。


髪の毛が軽くなったところで、沼袋の山田屋さんに向かいましたが、何とかシルバーパスが使えないかと
考えたところ、青山一丁目から、都営地下鉄大江戸線で西武新宿線に乗り換えられる中井まで行くという方法が
いいかと思いました。初めてシルバーパスを使いました。中井からは西武新宿線の各駅停車で沼袋まではすぐです。















沼袋の駅で。秋の雲が広い空に広がっていました。







駅前のパン屋さんがおいしそうで少しだけ買いました。
















少し見てから、地下でNHK BSでのイッピンと言う番組のビデオを見ていたのですが、1時間くらいの番組で
最後生い立ちのところになったら、残り時間が少なくなってきたので、2階でお茶をしてまたゆっくり見ました。
店主の西村はなこさんともお茶をしながらもう一人のお客さんと一緒にお話ししました。

誉田屋さんには祇園祭で京都に行った時、着付けで知り合った人達は誉田屋さんも見学に行ったのですが、私とベルカントの
友人はゆっくりとすごしたかったのでそちらには行かなかったのですが、今思うと残念なことをしたと思います。












夕飯は簡単に。明太子パスタに釜揚げしらすを混ぜたらおいしかったです。
久しぶりにワインが飲みたくなって、少しだけ食事と一緒に頂きました。

髪をカットすると本当に気分転換になるのだけれど、この日はそのあとで見た誉田屋さんの仕事がすばらしかったせいもあり
何か意識が覚醒して、不思議な日でした。こんな状態って最近ほとんどありませんでした。いつもすぐ眠たくなっちゃうのです。
ワインなぞ飲んだら、すぐベットに直行ですが、この日は冴えてしまって、とても不思議な気分でした。



Oct.30  2019  Aoyama & Nakano
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サー・アンドラーシュ・シフの音楽を楽しむ ・・・ enjoy the world of Sir Andras Sheiff & Cappella Anrea Barca

2019-11-06 23:59:48 | music
11月5日

都民劇場の例会がありました。

サー・アンドラーシュ・シフ&カペラ・アンドレア・バルカ



アーティスト:
指揮・ピアノ:サー・アンドラーシュ・シフ
管弦楽:カペラ・アンドレア・バルカ

プログラム:
J.S.バッハ:音楽の捧げ物 より 6声のリチェルカーレ
モーツァルト:交響曲第41番「ジュピター」
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番「皇帝」

アンコール:
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第2番より第2楽章
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第1番より第3楽章
ベートーヴェン:ピアノソナタ第12番「葬送」第1楽章

この日のコンサートはいつもご一緒する義理の姉の友人のMさんが行くことができないので
姪と一緒に行くことになりました。私が一番お世話になった義理の姉の一人娘です。
音大出身ですが、今は二人の子育てに忙しそうです。一緒に行く時代が来るなんて感慨深いです。
義理の姉がこのコンサートに誘ってくれて、私の息抜きの時間でした。姉も亡くなってもう7年にも
なるのですね。

姪とは去年の七夕コンサートで会ってそれ以来です。ブルーが亡くなったすぐ後だったことを
思い出しました。ブルーには本当に申し訳ないことをしたと祈りたい気分です。仕事に行っている間に
亡くなったブルーのことを思い出すと今でも胸を締め付けられます。

今回のプログラムは構成が抜群でした。
バッハからモーツァルトの間に拍手をしないでほしいと指揮者からの依頼がアナウンス
されました。小規模の管弦楽はシフのために集まった人たちで構成されています。
とても息の合ったアンサンブルで、バッハはほとんど指揮をしないで、音楽が淡々と進んで
行きました。
モーツァルトにはモーツァルトらしい、透明感と軽やかさがありました。シフが心から音楽を楽しんで
いるのが伝わってくるコンサートでした。
そして最後に彼の本領発揮のべートーヴェンの「皇帝」。プログラムの構成がここで最高潮に持って行くという
いい流れでした。姪は少し癖があるけどいいピアノだったと話していました。シフが弾きたくて仕方がない
ような生き生きとした音楽にこちらの心も踊ります。オケを伴奏にして引き連れているという感じです。

ベートーヴェンの2楽章では若い頃のことを思い出していました。大学を卒業して、社会人になった時に
初めての大人の男性に出会いました。各社から出向してくるので、ある期間で会社に戻ってしまいます。
あの頃は仕事の後によく皆でダンスに行ったりもしていました。なぜか二人で食事をして踊りに行ったことも
ありました。そういえば、英会話も一緒にお茶の水まで行っていましたね。
その人が会社に戻った時に買ったレコードがベートーヴェンのピアノ協奏曲第4番でした。その後企業から
アメリカに留学して戻ってきたときはさらに素敵になっていました。その方も今はもういません。
もう何人かの魅力的な人たちがすでに亡くなってしまっています。

今回のコンサートは父や母や主人のことも思い出し、祈りのような音楽会でした。
音楽は楽しさと共に、自分と向き合う時間の中にいることができます。

アンコールも長い曲を何曲も弾いてくれて、そのピュアで生き生きとした音楽が心に沁みました。
第2番の2楽章はモーツァルトかとも思えそうなそんな曲だったし、最後のソナタもシューベルトみたいと
思ったりしました。アンコールもどれも美しい世界でした。




前回来た時は、ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェン、シューベルトの最後のソナタを集めたコンサート




来年の春のプログラムも工夫が見られそうです。若手のと違って値段も高めなのが残念。



Nov.5  2019  Ueno
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秋色の中で ・・・ in Autumn colour

2019-11-05 08:17:02 | wonderland


これから写真だけアップしようと思っていて、間違えて先ほど公開してしまいました。
一年に一度公開される早稲田のスコット・ホールの駐車場からたわわの柿の木にギャーギャーとオナガが
来ているのが見えました。そしてなんとメジロちゃんまで。柿メジロのいつもの花にくちばしを入れている
スタイルとは違うメジロが珍しかったです。

10月31日






































Oct.31 2019  Waseda


昨日は2日続けてのストレッチで休日の特別プログラムで睡眠のためのストレッチ。伸ばすだけでなく
体をゆるめて、ストレスを取ります。珍しく早く眠くなり、12時前にベッドに行きました。
カレーラスのトスティを久しぶりに聞きながらすぐ寝ちゃいました。

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情けなくなる判断力の低下 ・・・ decreased judgment

2019-11-04 22:47:40 | thoughts
音楽はできるだけすぐアップするので、ブログ遡っていくことに・・・

Sさんがベルカントの時か、翌日のイタリア語の時か、年取って、とっさの判断力が無くなってくることを
嘆いていました。雨の日の自転車での事故で足にギブス。松葉つえを1本だけついていました。

私自身も同じようなことが・・・

2日までにフェアアイルニッティングの宿題のサンプル編を終えなければいけないので、昼も夜も集中して編みました。
いつもならつけっぱなしのTVも消し、音楽もRADIKOで久しぶりに聞こうかと思ったら、集中できなくて消して、
自然の風の音や、町の音を聞きながら編み続けました。1号針で木の模様で何とも細かくて・・・
なんだかものすごくハードルの高いものを選んでしまったことに真っ青です。心臓はドキドキ本当にして
体に悪そうで、何回も深呼吸しました。40年ぶりの編み物は調子を戻すまで大変です。

弱いシェトランドウールのほぐれやすい糸に黒いダークな色でこの年よりには困難なことが多く、もうgive up
したくなりましたが、何とか授業について行かなくてはなりません。




ここで習うパターンは自由学園の教室のために出しているので、公開禁止。途中で間違えてしまったので
別の柄ができました。オリジナルではないので載せています。

宿題では2色の二目ゴム編から木の模様を3段でしたが、その前の模様も入れなくてはいけなかったのに
木を3段だけでいいと勘違いしてそこまで作って伏せて持って行きました。途中模様がずれているのに気が付きましたが、
それまでにも少しほどいたりしてやっていたら、毛糸はほつれてくるし、なんだか目が落ちてしまっていてそれが
模様の崩れになっていました。その微妙なずれ方も気に入ってしまったのですが、この手の遅さではほどいてやり直すこと
が困難で、進むか戻るか相当考えてしまい、今回は手を慣らすこととして前進してとにかく作り上げることを
目標に切り替えました。その判断を出すのに頭真っ白で時間が経ち。年取るってこういうことかと思いました。
それに難しいものに挑戦してしまって、何か自分のことどう思っているのかと反省してしまいました。きっと織の再開も
困難かもしれません。自分自身謙虚な姿勢も必要だと反省しました。過去に何かやっていたなんてあまり意味がないですね。

この日は翌日のホセ・カレーラスのコンサートのことも飛んでしまっていた一日でした。
編図を見て頭を抱えてしまうことが多い日でした。

40年ぶりの編み物はとにかく編むということを目標にしていくしかありません。金属製のドイツ製輪針は滑りやすく
とても使いにくいです。

翌日の講習日には本体に入り320目つくり目からです。メビウスの輪にならないようにとの注意がありました。
まだ手の調子が戻らずでこぼこして、何度もやり直して作りました。先生が見かねて手伝ってくれました。
リズムが良くないねと・・・ 



マーカーもいろいろあります。

同じ配色をするグループで近くにいた若い方がグループラインに入れてくれて助かりました。わからないことがあったら
お互いに教えあおうというものです。ありがたいです。

前途多難な編み物のスタートです。


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黒澤 明 樹海の迷宮 ・・・  Akira Kurosawa ・・・the labyrinth in sea of trees

2019-11-04 08:47:23 | books


図書館に早く返さなければとやっと先月の下旬より読み始めましたが、フェアアイルとか入ってきて
やっと昨日読み終わりました。次に借りたいマイスキーのチェロのCDがみつかったからです。延滞の本があると次の
予約ができません。600ページを超える本は簡単には読めませんでした。



最後についている映画のスクリプトは省きましたが、それでも400Pを超えました。
本のカバーが魅力的だと思ったら、マーク・ロスコの絵でした。

確かにこの映画は黒澤のターニングポイントだったのですね。それまでの大げさな表現ではなく、ナチュラルに
静かに淡々と友情と大自然を描きました。そしてこのメイキング日誌は映画よりもある意味おもしろくドラマティックでした。
この映画は自然とまたそれと闘う人間の尊厳ととして人間も大自然の一部ということを言いたかった、自然を大切にしたいと
いう黒澤の思いからできました。
映画と同じようにメイキングもそれ以上のドラマのようでした。池澤夏樹は未完の長編小説と書いています。



彼のその後の映画人生を広げるきっかけとなったこの作品のメイキングを明らかにしたことで
映画つくりと言うものがどれだけ、多くの人たちの努力によってなされるかと言うことが、よくわかるドキュメントでした。
世界の自殺未遂の後のクロサワに映画を作ってもらいたいという願いが、素晴らしい作品を生み出していきました。
今だから明かされる彼を支えた人々や、三船との関係など、興味深かったです。この映画には大げさな演技は必要なかった
のです。

彼の窮地を救ったソ連。またそれをおぜん立てした映画人。何十億と言う予算をかけても作り上げたい支える人たちの情熱。
ですから彼の作品は大ヒットしてもらわないと、制作費のカバーやそれに数年他を犠牲にしてかかわった人たちが
浮かばれません。

デルス・ウザーラの主役は大自然でシベリアロケだけで確か8か月。主役の二人はドンぴしゃでそこに至るまでの経緯や
トラまで子供のトラをみつけて育てて使ったという凝りようでトラの食費は監督の日当より高かったとか・・
せっかく育てたトラもうまく利用できず、主役のソローミンがこれ以上動物虐待を続けたら降りると監督に
言って、飼いならされたトラを使ったという…そしてそのトラが見事な演技をしたとか・・
自然を相手にした映画つくりは時期やロケーションや黒澤の思い通りにはいかず大変な苦労でした。ウォッカを一日に
一本あけながらわがままで暴言だらけの監督について行くスタッフやキャスト。今ならパワハラですね。

限りのあるフィルムの中でなんテイクも撮り直し、この映画は完成までに3年かかったとのことでした。
通訳の問題、気候の問題、多くの困難の中で作られた映画。他の映画もここまでではなくても、1作品を作るのは
どれだけ大変なのかと思いました。

この映画により、一度死んだ黒澤が、行き返りその後もいい映画を外国の力を得て作っていきました。乱で人間の愚かさと
世界平和を願った黒澤が今でも世界で見続けられていることは嬉しいことです。
映画はすべてがアートなんですね。自然も作る。スモークをおこしたり・・
ソ連映画も地元でよく見て、音楽の使い方などを研究して、作曲家を決めたり、民族音楽をたくさん聴いて
曲を選んでいく・・ 動物博物館に行って動物の足跡とか研究して、動物の準備するのも大変な苦労。
季節が違えば、造花の枯葉を敷き詰めたり・・。映画とは作り上げることだったのです。
予算によるフィルムの質。タルコフスキーの忠告を聞かなかったばかりに苦労する黒澤。そして
フィルムの事故による撮り直しの多発。フィルムをモスクワまで送って焼いて試写するという長い時間が
かかる作業。ライトが台無しにする映像・・・
数時間の作品を作るのにこの労力・・・ 衣類にもすごいこだわりがある黒澤。
黒澤が怒り、ほめ、誕生祝には主役に絵をプレゼントするやさしさもあり・・

今ではもうこんな映画つくりをする監督はいないのだろうなと思いながら、それでも映画つくりの手間は
同じようにいろいろな進化の中でもあるのだろうと感じてはいます。
淡々とそして人間に対する強いメッセージが底にある映画をいつかは劇場で見れたらと思います。


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