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「台風の中の一日」

2017年07月04日 | 大分県
今日は、朝から台風3号の動きが気になっていました。大した影響もなく過ぎていったことが、何よりでした。朝、駐輪場に立っていると、今日は、台風接近ということで、ほとんどの生徒が車での登校でした。
 

雨が降らないときは、真夏の太陽が出ています。アスファルトもしっかり熱くなっています。



しかし、今日のアスファルトは雨で潤っています。ふと地面を見ると、蛇が元気よく跳ねるように動いています。ほどよい湿り気と気温なのでしょう。
「こっちに来るなよ。」
と思いながら、蛇の動きでこちらも移動をしていきました。はい。蛇は、嫌いです。
 


今日は、放課後の生徒集会の中で、「絆集会」が行われました。「絆集会」とは、2012年の九州北部豪雨でふるさとに甚大な被害がもたらされてから、ずっと学校で行われている集会です。


「みんなでみんなの命を守る」そんな思いから、続けられています。


「あの日を忘れない。」そう、濁流が大切なものをたくさん飲み込んでいきました。


「・・・わたしたちは、自然の中で生きています。その自然に逆らって生きることはできません。


しかしわたしたちはお互いに助け合うことができます。わたしたち耶馬溪中学校の生徒は、あの日のことを忘れることなく、夢と希望のあふれる未来のために、仲間や地域の人と一層の絆を深めながら進んでいくことを誓います。」
 



生徒の朗読を聴きながら、あの日のことを思い出していました。7月3日、静かな流れも数時間で濁流となりました。多くの建物や道路を破壊していきました。壊れた橋の欄干にかかっている草や木そして流れたついた車。



手がつけられない状態になった家屋。美しいふるさとが、わずかな時間の中で、荒廃しました。
 

あれから5年。いろんな地区では、今、防災のための工事が繰り広げられています。堤防、道路工事、橋の架け替え・・・。ふるさとの風景も変わりました。工事のために、家が移転しなければならない場所もあります。



保育園からずっと一緒だった幼なじみの友も、今回、ふるさとを離れていきます。寂しさを感じます。あの災害が多くのことを変えていっています。
 


あと残された教職の中で、絆宣言の一部にあるように、「夢と希望のあふれる未来」があるふるさとのために、少しでも生徒たちに残せる「もの」を創っていけたらと思います。


生きている中で、ふるさとのために少しでも貢献ができたらと感じます。それがふるさとに残っている者に与えられた役目なのかも知れません。
 


自然との共存の中で、生徒たちがいう「絆」を大切にしていきたいものです。