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「第55回教育者研究会」

2018年08月19日 | 大分県
ちょっとだけ、秋の気配が訪れたような雰囲気になっている朝です。

今日は、日頃からお世話になっているZ木さんのお誘いもあって、日出町保健福祉センターで開催された、「第55回教育者研究会」に参加をしました。

開催趣旨には、

「昭和38年にスタートした教育者研究会の目的は、教育者の人間的成長に資する研究会を通じて、学校教育の充実と発展に寄与することです。

この研究会では「研究」ばかりでなく、「修養」にも焦点を当て、学習指導や生徒指導という教師の専門性を高めるだけでなく、教師に欠かせないもう一つの専門性(人間性、道徳性、品性、人格)を高めることをめざします。」


と書かれています。夕方まで研究会のスケジュールが流れました。
 


佐賀県で教職についていた山崎先生、岡山県で教職についていた栗本先生、会社経営をしている須賀さんの3人の方の講義・ワークの時間を持ちました。
 


山崎先生は、
「大人・教員として、子どもたちに 
〇教えなくてはいけない 
〇つなげなくては(伝えなくては)いけないこと
において、大切なことは、その内容を大人・教員が持っておかなくてはいけないことである。」



と伝えて本題に入りました。

東日本大震災の時の配給のされる食糧。きちんと並んで順番を待つ姿に、外国の方たちは、心を打たれたそうです。

そこには、日本人の心の底流に流れる「和」や「徳」のDNAが流れているからだと伝えます。

学校生活の中で子どもたちにDNAが消えない教育活動を展開していく必要性を訴えました。
 


栗本先生の話も心に残るものが多くありました。
教育の展開は、
y=人間力 a=知識 b=技能 c=人間性
とするならば、


①y=a+b でもなく 
②y=a+b+c でもない。
③y=(a+b)c 


であるといいます。すべては、cと重ね合わせて教育を展開することが人間力を高めていくというところから話を提案していきました。
周りの人のしあわせを願う心と行動の必要性を伝えました。



子どもたちの心の器の中に、プラスの言葉を満たしていけば、器からあふれてくる水は、夢や希望の持てる、優しさ溢れるものになっている。

一方、怒りや不満、低次な欲求を満たしていけば、溢れたときは、反社会的な行為がこぼれてくると言います。

わたしたちは、子どもたちに何を伝えていくのか、しっかり考えた子どもづくりをしていかなければならないと話をしました。

子どもたちの良さの発見をしていきたいものです。

「よく見ればなずな花咲く垣根かな」
という松尾芭蕉の俳句も紹介されました。


子どもたちが喜び・幸せを感じたとき、それは大人・教員にも返ってくることを具体的な例を挙げながら話をしてくれました。
 

1年に一度の研究会ですが、あたたかい空気が流れる中で進めていきました。


帰りは、山香の「風の郷」にも連れて行ってもらい、有意義な一日となりました。