
降りて会話で互いに元気を

蒸し暑い朝でした。自転車で登校してくる生徒たちも汗びっしょりでした。額から汗が流れています。「暑い・・・。」この言葉が朝の生徒たちの口々から出てきました。
サイクリングロードが開通してから、一ヶ月が過ぎました。生徒たちが自転車で登校してくる姿もだんだんと慣れてきました。
「生徒たちがサイクリングロードを通ると元気が出る。」
とニュースなどで地域の方たちが言っていましたが、車での登校からほとんどの生徒が自転車通学となり、生徒たちの賑やかな姿がサイクリングロードを中心に地域の中に広がっていっています。
しかし・・・。今日7月14日は、あの2回目の水害からまる2年です。2回目の水害の時です。夜中、いつ避難勧告が出るか、起きては川を見ていました。明け方、防災無線で避難指示が出ました。
避難所になっている公民館に向けて車を走らせました。公民館の駐車場で、車に乗って遠くに見える川の様子を見ていました。堤防を越えて田畑に水が押し寄せます。対岸の道路が崩れ落ちます。すさまじい洪水でした。
近くの小学校に行くと、プールの水の高さとグランドを襲った水の高さが同じくらいになっていました。サイクリングロードを歩くと、横の田んぼは、川と化していました。

今日、学校では、重なっているところもありますが、①防災の大切さ ②2年前の出来事を忘れず、これからの生活生かす ③命を守る という視点から「絆集会」を開きました。
災害にはいろいろありますが、特に海岸部は津波、そして山間部は水害に気をつけなければなりません。
今日は、朝学校に車で通勤しながら、2年前のことをちょっと思い出していました。

朝のあいさつ運動に立っていると、
「せんせい。」
と言って車を止めてくれました。懐かしい顔です。かつての勤務した生徒のお家の方です。いろいろ話をしました。
短い時間でしたが、いろんな思いを聞きました。こちらからは元気を発信できたかどうかはわかりませんが、思いから逆に元気をもらいました。
月曜日。新しい週が始まりました。
「うれしい。今週は終業式がある。」
生徒の朝の声。一学期が過ぎるのも本当に早いものです。
いろんな苦しい時期があっても、ぐっと我慢して「時が経つこと」で解決してくれること、緩和されることが結構多いと最近感じます。