かったかくんのホームページ

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時代の変化を知ること~危険からの回避~

2014年07月29日 | Weblog
美しく心を奪う自然には
      優しくもあり牙むく瞬間(とき)も






佐世保で高校1年生の女子生徒が同級生を殺害した事件がおこりました。衝撃的です。被害者、加害者。まだわずか16歳の少女たちの事件です。命が絶たされました。犯罪者となりました。



何が彼女たちをそうさせたかわかりませんが、亡くなった被害者の無念さ、家族の無念の気持ちははかり知れません。



生徒たちと関わりながら、ここ何年間勤務していく中で、生徒同士のスマホなどの通信機器でのトラブルに対応してきました。簡単に相手を追い詰めたり、相手の人権を傷つけたりするケースが多くあります。



10数年前とはコミュニケーションツールが大きく変化しています。



時代の発達が文化の幅を広くしていく中で、心の発達を阻害していることも多くあります。
 



昨日、家の前を流れる山国川の上流で中学生がおぼれるという事故がありました。命が助かることを願っています。



自分自身が幼い頃はプールがありませんでした。体育も学校の下の川。夏休みは、地区の親が当番で家の下の川でみんなで泳いでいました。



雨が降ったりしたときとか、寒い時は、竹の棒の先に赤い切れ端をつけて立てていました。この印が「今日の水泳は中止。」という意味でした。



泳ぐ中で、あの瀬のところに行くと、怖いとかあそこから先は急に深くなっているとか、あの石の上は滑る、あの石は動くなど頭の中に自然に上級生の言葉とか自分の失敗などから入力されていました。
 


今は川遊びでのそんな体験がありません。プールに慣れている子どもたちにとって、瀬の早さとか川の底がでこぼこになっていて、急に深くなっているところもあるなどの様子などわかりようもありません。27日のインターネットのニュースでは、



「27日も各地で水の事故が相次ぎ、NHKが午後8時現在でまとめたところ、全国で11人が死亡、1人が意識不明の重体、2人が行方不明となっています。」



わずか一日でこのような状況です。時代が危険を早めに回避させる傾向があるので、「危険」を知らないまま子どもたちが、また若い子どもたちの親が育ってきています。それはだれが悪いわけではありません。



時代がそうさせていることを私たちはしっかりと認識しないといけないと思います。
 



家の前の川から50メートル上流、「さんじゅうさんぴろ」という渕があります。今は川底が浅くなっていますが、かつて幼いころは、ひとひろ(約1.5mです。 昔の人が両手をいっぱいに広げた長さが約1.5mだったらしく、その長さを 1ヒロと言ってるみたいです。)それが33ひろある深さだというのです。
 



そこで泳ぐと家の者からこっぴどく叱られていました。



特に、下流から上流の「さんじゅうさんぴろ」に向かって泳ぐと川の流れに逆らって泳ぐことになるので、なかなか前に進まないし、途中で疲れたと思ってももう深くなっているので、最後まで泳ぎきるしかありません。



川は楽しい場所でもあり、命を奪う危険場所としても存在しているのです。
 




どうか、生徒の命を助けてもらいたいと思います。どうか人の命を奪いませんように。


ニュースとなっている情報ツールも遊び場も時代の変化による危険な部分をみんなで共有していきたいものです。