果樹園の風

愛知県豊橋市で無農薬のレモンを栽培している河合果樹園です。
目指せ!楽しむ農業、楽しませる農業!

諸々と徒然とプルースト現象

2020年10月14日 21時56分09秒 | 日記・エッセイ・コラム

家の庭では君の瞳は10000ボルト状態
みかん山ではアケビに目を奪われ、ついついジャンプ。
暖かさでまだまだ生長盛りの雑草を恨めしく踏みつけ、
種を残すための戦略に乗せられて、甘さを享受した口から種を吐き出す。
もちろん彼らが発芽しても当たり障りのない、やや暗がりの木のトンネル内に。
まだまだ少年はやっていることが、昔と同じである。

今度の日曜日に迫った、みかんのオーナー制度登録会。
やや天気が心配な雰囲気になってきたけれど、準備だけはしておかねば。
光陰矢の如し、あっという間の1年だと昨年を振り返る。

例年より早くシークワーサーの収穫にはいることができそうになってきた。
温暖化で肥大が良い自然栽培レモンもしかり。
そして2年目となる無農薬ベルガモットも!
試験栽培をあれこれしているため、たくさんはとれないけれど作り手の楽しみと化している。
趣味の園芸と揶揄されることもあるが、チャレンジの一環だと開き直る。
考えているだけで3つの香りが脳裏を駆け巡る。

飲む回数を重ねるほど、初恋レモン・ノンアルコールクラフトビールが恋しくなってきた。
自分がおかしいのか?と思い、Iさんにも確認する。
どうやら私と同じ病気にかかっているらしく、
体の中から湧き上がるホップの香りに誘惑されている模様。
それを聞いて一安心!

先日、某新聞社の記者さんに取材を受けていたところ、
私が考えたコピーにするどく反応した。
フランスの文豪マルセロ・プルーストの「失われた時を求めて」が彼女の口から・・・。
この小説は途中で挫折する小説のベスト3にはいっているので、
聞いてみたところやはりそのようだった。
日本語訳で400字原稿用紙10000枚。
当然私も・・・。
ここで持ち出したいのは、香りによる記憶のフラッシュバック。
レモンしかり、レモネーディアしかり、シークワーサーしあり、ベルガモットしかり、
そしてノンアルコールクラフトビールしかり。
きっと自身の最終章でプルースト現象が起こると予想するのである。

 

河合果樹園

 

 

 

 


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