まだまだ寒い日が続く中、初夏を感じるみかんの温室の中で摘果作業が始まった。
時間を忘れるぐらい集中しないといけない作業は、例年かなり気を使う作業である。
毎年、満開をちょっとすぎた時期に温室内の草がスポット的に菌に食べられて枯れる。
畑のおかゆといわれる発酵肥料を施しだしてから、こういった現象が起きるようになった。
多様な微生物層の結果だと考えているのだが、私には実際のところは分からない。
年齢はどんどん大きくなるけれど、基本的に知らないことのほうがいつまでたっても多いのだ。
この菌をうまく培養して使えば、自然の草を枯らすことができるのだろうか?
もしできればすごいことだからと考えながら、時間との戦いに負けていく自分は達磨さんだろう。
当園の無農薬レモンが初恋カクテルになったり、初恋レモンソースへと生まれ変わっている、
ホテルアークリッシュ豊橋の乾燥生ごみが我が家にやってきた。
よくよく見るとレモンの残骸らしきものもある。
当園の生産物をホテルで使ってもらい、
その生ごみをたい肥化してまた生産するというルーティーンは、
いろいろな意味で今後取り組んでいくと素晴しい文化が生まれる。
ただこういったルーティーンを地域全体で一本化すると効率的だと思うかもしれないけれど、
私は多くの小さなルーティーンが数多くあったほうが継続的な文化になると思っている。
一見、非効率的に見えるかもしれないが、そのほうが人と人のつながりがきっちりするはずだ。
お互いに支えあう関係は、お互いが作り手であり、お互いが消費者であるという本物の法則となる。
やってきた乾燥生ごみを、ひとつは土とサンドイッチに、
ひとつは土と混合、ひとつは土とEMぼかしと混合して試験を開始。
どんなふうに分解していくか、それだけは長年経験で良いか悪いかは判断できる。
一生の中で知らないことだらけだけれど、
どういった行いが自然からのしっぺ返しが少ないかだけは儂人の知るところである。
>畑で増えている菌は写真を見る限り放線菌の類ではないでしょうか?
何かの方法で同定できれば、謎もヒモとけるんですかね。
こういった事例があれば教えてください。
今はみかん果汁を発酵させています。
またアドバイスをいただきながら、一緒にいっぱいやりたいと思います。
くわなさんへ
いつもお世話になります。
先日そちらに伺ったときにお話しできれば良かったのですが・・・。
小さなルーティーンなら一度システムができれば、
一度に全部が破綻することはないし、
買い支えと消費という地産地消的文化が本物化するでしょう。
またアドバイス、よろしくお願いいたします。
特にトヨハシにはそれが合っている気がしますね。
うちの堆肥の場合、多糖類やアルコール、脂肪酸を含む原料を入れると増えてきます。同じように作っている堆肥にちょっと違うもの入れると目に見えて菌叢が変わります。微生物の世界は奥が深いです。
・・・えらそうにすみません。