ここ豊橋は天気の良い一週間である。
風がさわやかで、少し汗ばむが日陰に入れば心地よい。
いまだに山に帰らない鶯は褒めてくれとばかりに、
磨きの入ったさえずりを聞かせてくれる。
無農薬レモンは大きいものは人差し指台の大きさ、
無農薬レモネーディアは大きいものはゴルフボール台の大きさ、
無農薬ライムは一番花はかなり落ちてしまい2番花が順番に顔を出している状態
露地みかんは早いものは摘果作業を始めている。
そして倉庫の片付けや屋根の補修や錆びた柱などを塗装。
また温室のビニールの張替えや、傷んだ部材の交換など、
いろいろな職業になって楽しんでいる。
百の仕事をこなす、まさに蔑称とは真逆な価値ある生業だと思うのだが・・・。
先週、豊橋市の賀茂菖蒲園に恒例の菖蒲の花に癒されに行ってきた。
色とりどりの菖蒲が品種をちりばめて植えられていて、
その彩に時代の変化を感じさせられた。
目をつむるとまるで蝶が乱舞するかのように見えてくる。
昆虫好きの妄想であるが、あまりにもきれいなので久々に一句。
てふが舞う夢の彩菖蒲園
蝶は幸運のしるしの昆虫として映画の中に仕込まれていることもある。
好きな映画、「慕情」の中に何度も登場する。
蝶が飛び立っていく意味がとてもせつない。
久しぶりに映画を見返してみたくなった。
庭には梅雨を待つかのように、紫陽花が色濃くなってきた。
生産者としてはこの時季は、最近のゲリラ豪雨が心配になる。
昨年は6月2日の大雨で、自然栽培園は4か所崩されてしまった。
花を愛でながら、心は「美」の意識だけでいたい。
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