朧月市役所妖怪課３

マンガみたいな小説シリーズ。
青柳碧人、角川文庫。
３冊目にして、最終巻。
妖怪どもが夢のあと。

今までの伏線を上手にまとめた最終巻。
悪くはなかったけど、アレかね。
敗因は挿絵かな。
あんまりキャッチーではなかったな。
キャラも、ふつーだったしな。

しかし、「公務員が夢をみない自治体に、
住民を幸せにすることは出来ない。」
肝に銘じるわ。
ところで、職場のおいちゃんたちみんなが
「ゆいちゃん」って呼ぶ職場は、一種のセクハラだよなー。

ハーモニー

伊藤計劃、ハヤカワ文庫。
２作目にして、最後のオリジナル長編。
「虐殺器官」と似てるような未来感。
霧慧トァンは、まだ体内にWatchMeというソフトウェアを
注入されていなかった女子高生の頃、
御冷ミァハに誘われ、零下堂キアンとともに、
自死を決行しようとするが、死にきれなかった。
１３年後、WHOの螺旋監察官となったトァンは、
世界をパニックに陥れる騒動のさなかに、
ミァハが生きているのではと、探しに出かける。

死の病に侵された著者が描くのが、
すべての病気を直すソフトWathMeの不要論とか
意識や心は必要なものかという境地とかいうのが、なんとも。
答えは、出ない。
物語は、ある答えを出したが、それはハッピーエンドなんだろうか？

ホントに、未来は、どうなっていくんだろうねえ。

地球戦争5

もうちょっと続くかと思ったら、
あっさり終わった。大団円？
結局、敵は宇宙人より人間ってとこ。