阿部智里、文春文庫。
一気に読んじゃった。
ファンタジーだが、ミステリー。
前作の「烏に単は似合わない」の裏面でもあるけど、
これはこれで独立した宮廷物語。
花嫁選びに全然現れない若宮は何をしていたか。
前作同様、裏の裏の裏をめくって現れたのが真実かとおもいきや。
三本足の八咫烏の世界。
うつけと評判の若宮に使える羽目になった、ぼんくらと称される雪哉。
まあ、どっちもホントのうつけでもぼんくらでも無いわけだが。
命を狙われる若宮。狙ってるのは、誰か。
最後の最後に現れた雪哉の気持ちが一瞬わけわかんなくなったけど、
正直な気持ちってことだなと、得心。
人の心の本当のところなんて、本人もわからないかもしれないし。
3作目が楽しみだねえ。(でも文庫しか買わないよ)