澤田瞳子、文春文庫。
この間、この人と榎村学芸員とのトークショーに行ったので、
ちょっとこの人の本を読んでみようかと思ったところに、
河鍋暁斎の娘を書いた作品、直木賞とったやつが文庫化してたので。
河鍋暁斎は結構好き。暁斎漫画も持ってるぞ。
河鍋暁斎記念美術館まで行ったことあるぜ。
それはかえる友の会から派生してるんだが、
かえる好きってのは一切出てこなかったな。。。
しかしこの話は、暁斎が死んでから。
娘暁翠(とよ)の、画鬼である父、兄との愛憎入り混じる思いを描く。
明治22年、29年、39年、大正2年、12年、14年。
ラストのタイトル回収で、とよがその思いに至るまでが
丁寧に描かれていて、おお、タイトル、そゆこと。と思った。
しかし、愛憎や画力のことは出てくるけど、描いてるシーンや
絵の技術に関することは全く出てこないので、まあ仕方ないけど、
そこらまで描いてあれば説得力あったんだろうなあとは思ってしまう。
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