河太郎の読書日記

本とか映画とかいろいろ

狗賓童子の島

2022-08-11 23:55:14 | 読書(小説)
飯嶋和一、小学館。
大塩平八郎の乱に加担した西村履三郎の息子、常太郎。
事件の時は6歳。
15になったのを機に、流刑の島、隠岐の島後に送られた。
常太郎は、この島で医術を学び、生きていくことになる。
この島で起きる幕末期の島民と松江藩との戦いを見守る。
狗賓童子、思わせぶりに出てくるので、
なんかこの集団に入会するとかファンタジックな展開を
期待したけど、淡々と歴史が語られる話やった。
主人公たちはいつも清廉潔癖だなあ。
途中で、隠岐から兵庫、津の港へ荷を運ぶ場面があって、
三重県民としては面白く読んだ。
島だけに着目すると、幕末も全然違う物語だ。
コメント
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