遊びをせんとや

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おもしろがりながら楽しみたい。
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青春の書  その2 色彩を持たない多崎つくると彼の巡礼の年

2013-05-26 13:47:44 | ブックリスト



 まだ、読む本があるのに、本屋のカウンターに積んであったのでつい
買ってしまった。

 そのまま、忙しかったのもあるし、村上春樹の新刊と
なれば、読み出すのにそれなりの気分に余裕のある時間が必要なのだったので

読みだすと止まらなかった。

1Q 84ほど長編でもなく、よくできた物語だったから。

突然友達の縁を切られることは世間にはあることだし

世界中の人が「こういう事は起こり得る。」と思える。

普遍的な物語だ。

どんな事があっても日々の仕事をするとか、歯を磨くとか
ご飯を作るとか、洗濯をするとか(私は洗濯してないけれど)
トイレの掃除をするとか、たまに花を買って部屋に飾るとか
壊れた冷蔵庫の修理の電話を掛けるとか

そんな毎日のささいな事を淡々とこなしていくことが
癒されることなんだなーとしみじみ思わされた。

こう書いてきてよしもとばななも同じような事を
小説に中に書いていたような気がする。

お若い方々、これも若いうちに読んだらいいと思える青春の書です。