さて、顔見世夜の部
最近、すぐに止まる阪急京都線。下手したらJRも止まることがあるので、早めに京都についておく。
この日はあろうことか半年前に予約した眼科の視野狭窄検査が午前中に入っていた。
朝のうちにお弁当を作って
いつものありきたり弁当です。
なんで?でも朝の9時半なので問題ないが、混んでいる眼科なのでお支払いまでも時間がかかった。
しかも何度か練習は重ねたが、初めての袋帯、二重太鼓。初めての大島紬訪問着。
帯はこの前、弘法市で買ったユリザクラさんの紙帯、松煙染め、帯締めは白の丸打ち。帯揚げはユリザクラさんで夏に買ったベージュ、モスグリーン、ピンクのグラデ。
早めに着付けて早めに出発。
南座の前で着物ウォッチングするのも楽しい。
黒地にクリスマス柄の帯を締めてはる年配の女性もいた。いいなー。
一幕目
写真は全てWebよりお借りしました。
元禄忠臣蔵 仙石屋舗 仁左衛門さんの大石内蔵助
これがまた、地味な芝居なのである。動きが少なく、セリフのしかも群像劇のような。
討ち入りが終わり、仙石伯耆守の屋敷に預けられた四十七士。そこからそれぞれの屋敷に分かれて行く場面を描いた芝居。
調べると真山青果作、昭和初期の新作歌舞伎である。
さすがに仁左衛門さんのセリフ回しが凄く生きる。中車の堀部安兵衛も際立つ。中村鷹之助さんの大石主税も初々しい。この人天王寺屋と言う声がかかったので中村富十郎さんのご子息。やっぱり。
梅玉さんの仙石伯耆守も暖かい人柄がにじみ出ていて良かった。
開幕中のまたもや、携帯が鳴る。アラームも鳴る。南座のお客は観光客だからか?
幕間でおやつ。いただいたあられの袋が美しい。
二幕目は色彩間苅豆 かさね
萬壽さんのかさねである。さすがである。所作、踊り、セリフどれを取っても手堅い実力がある。しかも陰惨な美しさもあり、橋の上での決めポーズは錦絵の美しさを感じさせる。時蔵をこの歳(69歳)で退いて、萬壽になりはるとは清々しい生き方である。この人は梅枝の時から大好きだった。息子の時蔵さんが今回顔見世に出ていないのは何だかである。
愛之助の演じるはずだった、与右衛門をピンチヒッターの萬太郎が演じたのは大変だったと思う。どうにか無難にこなしていると言った感じは否めない。これは愛之助で観たかったな。
ここで昼食
三幕目、曽我綉侠御所染 五所御郎蔵
仁左衛門さん監修だそうだ。今回は五郎蔵を隼人さん。姿形が凄く美しく、本当に仁左衛門に似てきた隼人。それだけにセリフが惜しい(上から目線ですんません)松竹座の上方芝居の方が良かったような気がする。これから何度も演じて物にしていきはるんだろうな。ぢいさんばあさんで敵役を好演した坂東巳之助さんが土右衛門、こういう役ははまり役。
壱太郎の皐月がまた心情豊かで良かった。セリフに心が籠っていて気持ちの動きが解る。逢州を演じたのは誰だろう(ちらしだけなので、番付を買わないからわからない。他ブログにすでに感想があがっていたのでわかった。ありがたい時代だ)と調べると上村吉太郎さんであった。姿美しく良かったが皐月より格上の花魁の貫禄には少し欠けてたかな。
この戯曲は膨大な長さの一部なので幕切れも「えっ?!」という感じだった。
最後の踊り 越後獅子
一本下駄を履いて日本式タップで踊る鴈治郎。すごい、体幹。中村鷹之助がさすがに踊りが上手かった。中村富十郎の息子さんでまだ25歳、これからのホープである。萬太郎さんも頑張っていた。賑やかな踊りで幕を閉じ、今年の顔見世も終わった。
ロッカーにコートなどを預けていたのでゆっくり出た。
アゲハラ別珍コートデビュー。ちょうど良かった。ラビットの首巻を巻いた。
最近、すぐに止まる阪急京都線。下手したらJRも止まることがあるので、早めに京都についておく。
この日はあろうことか半年前に予約した眼科の視野狭窄検査が午前中に入っていた。
朝のうちにお弁当を作って
いつものありきたり弁当です。
なんで?でも朝の9時半なので問題ないが、混んでいる眼科なのでお支払いまでも時間がかかった。
しかも何度か練習は重ねたが、初めての袋帯、二重太鼓。初めての大島紬訪問着。
帯はこの前、弘法市で買ったユリザクラさんの紙帯、松煙染め、帯締めは白の丸打ち。帯揚げはユリザクラさんで夏に買ったベージュ、モスグリーン、ピンクのグラデ。
早めに着付けて早めに出発。
南座の前で着物ウォッチングするのも楽しい。
黒地にクリスマス柄の帯を締めてはる年配の女性もいた。いいなー。
一幕目
写真は全てWebよりお借りしました。
元禄忠臣蔵 仙石屋舗 仁左衛門さんの大石内蔵助
これがまた、地味な芝居なのである。動きが少なく、セリフのしかも群像劇のような。
討ち入りが終わり、仙石伯耆守の屋敷に預けられた四十七士。そこからそれぞれの屋敷に分かれて行く場面を描いた芝居。
調べると真山青果作、昭和初期の新作歌舞伎である。
さすがに仁左衛門さんのセリフ回しが凄く生きる。中車の堀部安兵衛も際立つ。中村鷹之助さんの大石主税も初々しい。この人天王寺屋と言う声がかかったので中村富十郎さんのご子息。やっぱり。
梅玉さんの仙石伯耆守も暖かい人柄がにじみ出ていて良かった。
開幕中のまたもや、携帯が鳴る。アラームも鳴る。南座のお客は観光客だからか?
幕間でおやつ。いただいたあられの袋が美しい。
二幕目は色彩間苅豆 かさね
萬壽さんのかさねである。さすがである。所作、踊り、セリフどれを取っても手堅い実力がある。しかも陰惨な美しさもあり、橋の上での決めポーズは錦絵の美しさを感じさせる。時蔵をこの歳(69歳)で退いて、萬壽になりはるとは清々しい生き方である。この人は梅枝の時から大好きだった。息子の時蔵さんが今回顔見世に出ていないのは何だかである。
愛之助の演じるはずだった、与右衛門をピンチヒッターの萬太郎が演じたのは大変だったと思う。どうにか無難にこなしていると言った感じは否めない。これは愛之助で観たかったな。
ここで昼食
三幕目、曽我綉侠御所染 五所御郎蔵
仁左衛門さん監修だそうだ。今回は五郎蔵を隼人さん。姿形が凄く美しく、本当に仁左衛門に似てきた隼人。それだけにセリフが惜しい(上から目線ですんません)松竹座の上方芝居の方が良かったような気がする。これから何度も演じて物にしていきはるんだろうな。ぢいさんばあさんで敵役を好演した坂東巳之助さんが土右衛門、こういう役ははまり役。
壱太郎の皐月がまた心情豊かで良かった。セリフに心が籠っていて気持ちの動きが解る。逢州を演じたのは誰だろう(ちらしだけなので、番付を買わないからわからない。他ブログにすでに感想があがっていたのでわかった。ありがたい時代だ)と調べると上村吉太郎さんであった。姿美しく良かったが皐月より格上の花魁の貫禄には少し欠けてたかな。
この戯曲は膨大な長さの一部なので幕切れも「えっ?!」という感じだった。
最後の踊り 越後獅子
一本下駄を履いて日本式タップで踊る鴈治郎。すごい、体幹。中村鷹之助がさすがに踊りが上手かった。中村富十郎の息子さんでまだ25歳、これからのホープである。萬太郎さんも頑張っていた。賑やかな踊りで幕を閉じ、今年の顔見世も終わった。
ロッカーにコートなどを預けていたのでゆっくり出た。
アゲハラ別珍コートデビュー。ちょうど良かった。ラビットの首巻を巻いた。