長浜の十一面観音菩薩像を観に行って家の雑誌で確認したところ、白洲正子が一番好きな十一面観音菩薩像は別にあるのが解った。
それは奈良桜井の聖林寺にある十一面観音菩薩像だったのだ。
これは観に行かねばと5月の連休明けの天気のいい日を狙っていた。
朝6時過ぎに電車の乗り、1時間30分かけてやっと桜井駅までたどり着き、駅から小一時間歩いた。
バスもあるのはあったが1時間に一本程度。歩くと9時の拝観開始時間にちょうどだった。
ビュンビュン車の通る国道沿いを歩くのはなかなか大変だった。奈良の田舎は完全に車社会だ。
最後に畑の中の小高い丘を登ると聖林寺にたどり着く。
晴れ渡る空に一筋の飛行機雲。
境内から見える三輪山と桜井の町
拝観料は600円。
まずは本堂に通されてお詣り。その隣のお部屋で説明のビデオを流してくださった。
これは仏像の写真が飾ってあるフェノロサが寄付をした厨子。底に滑車が着いていて火事などの時は運び出せるようになっている。
お部屋の横には三輪山が見える。
収蔵庫に至る階段を上って行く。
収蔵庫の扉
二重になっている扉の向こうには秘仏、十一面観音菩薩像が。祭壇の前に絨毯張りになって椅子もあり、ガラス張りなので5段くらいの階段を上がって、まじかに観ることもできるし、背面も観える。この収蔵庫は2022年の8月にクラウドファンディングで募った資金で作れたそうだ。
以下写真はHPよりお借りしました。
説明によると760年代作で、作りは木芯乾漆像。
全体のフォルムやデザインからするとすごく写実的で渡岸寺の観音像と同じ時代であったのだはないかと思うが乾漆像ということから奈良時代なんだろうな。木をくりぬいて芯を作り、その上に漆に木の屑を混ぜて形を作ったそうだ。
お顔はきりっとして私には男性的にも観えた。「私に全てをまかせなさい。」と頼もしく思えた。
フェノロサが発見し、秘仏を公開した。よくぞ無事に保管状態が良いまま残ったものだ。
海外に持っていかれなくて良かった。
聖林寺を後に次は近くの安倍文殊院へ
快慶の像を観に行く。
今度は旧街道を通って田舎の道
古い街並みが残っている。
安倍文殊院
拝観料700円。御干菓子もくれる。
本堂にドーンとある渡海文殊群像 ここから写真はHPよりお借りしました。
快慶作騎獅文殊菩薩像
もう一言「かっこいい!」である。乗っている獅子の顏も含めて現代でも通用するかっこよいフォルムと造作。
文殊菩薩を振り返る善財童子像
獅子を導く優填王像
須菩提像
全て快慶の作である。国宝。
タイミングよく僧侶の方が説明してくださった。落語家さんみたいにお話が上手だった。
こういう説明していただくのはとてもありがたい。私たちも含めて10人程度の参拝者がいたが、東京から来られた4人組の女性がいらした。「聖林寺に行かれますか?」と聞くと「次に行き談山神社にも足を延ばす」とのこと「4人いるからタクシーに乗ってもいいし」ということだった。
お庭の池の浮御堂を外から観て
お昼を食べに桜井の駅まで戻り、そこから国道沿いを大鳥居まで1時間ほど歩いてやっとたどり着いた三輪素麺、池利の千寿亭
千寿亭昼膳2100円
御素麺、小鉢2、鳥鍋、柿の葉寿司
柿の葉寿司があっさりして美味しく(私的には今まで食べたナンバーワンでした)御素麺も美味しかった。
こんな味を食べたいという予想通りで混んでいたが店内も落ち着いて満足した。
アルコールがビールしかなかったのは残念。
三輪神社の大鳥居のバス停の傍の「みむろ」(このお店も落ち着いた趣でした)で旦那が最中を買い桜井の駅まではバスで帰った。
電車の中では爆睡。
堺筋本町で途中下車して週末の結婚式参列に向けてコーリンベルトを買った。
思い返せば充実した1日だった。
昨日の晩御飯
カツオのたたきのサラダ風。プチトマト、グリーンリーフ、レッドオニオン、ミョウガ、新しょうがの甘酢漬け。
玉吸い。
それは奈良桜井の聖林寺にある十一面観音菩薩像だったのだ。
これは観に行かねばと5月の連休明けの天気のいい日を狙っていた。
朝6時過ぎに電車の乗り、1時間30分かけてやっと桜井駅までたどり着き、駅から小一時間歩いた。
バスもあるのはあったが1時間に一本程度。歩くと9時の拝観開始時間にちょうどだった。
ビュンビュン車の通る国道沿いを歩くのはなかなか大変だった。奈良の田舎は完全に車社会だ。
最後に畑の中の小高い丘を登ると聖林寺にたどり着く。
晴れ渡る空に一筋の飛行機雲。
境内から見える三輪山と桜井の町
拝観料は600円。
まずは本堂に通されてお詣り。その隣のお部屋で説明のビデオを流してくださった。
これは仏像の写真が飾ってあるフェノロサが寄付をした厨子。底に滑車が着いていて火事などの時は運び出せるようになっている。
お部屋の横には三輪山が見える。
収蔵庫に至る階段を上って行く。
収蔵庫の扉
二重になっている扉の向こうには秘仏、十一面観音菩薩像が。祭壇の前に絨毯張りになって椅子もあり、ガラス張りなので5段くらいの階段を上がって、まじかに観ることもできるし、背面も観える。この収蔵庫は2022年の8月にクラウドファンディングで募った資金で作れたそうだ。
以下写真はHPよりお借りしました。
説明によると760年代作で、作りは木芯乾漆像。
全体のフォルムやデザインからするとすごく写実的で渡岸寺の観音像と同じ時代であったのだはないかと思うが乾漆像ということから奈良時代なんだろうな。木をくりぬいて芯を作り、その上に漆に木の屑を混ぜて形を作ったそうだ。
お顔はきりっとして私には男性的にも観えた。「私に全てをまかせなさい。」と頼もしく思えた。
フェノロサが発見し、秘仏を公開した。よくぞ無事に保管状態が良いまま残ったものだ。
海外に持っていかれなくて良かった。
聖林寺を後に次は近くの安倍文殊院へ
快慶の像を観に行く。
今度は旧街道を通って田舎の道
古い街並みが残っている。
安倍文殊院
拝観料700円。御干菓子もくれる。
本堂にドーンとある渡海文殊群像 ここから写真はHPよりお借りしました。
快慶作騎獅文殊菩薩像
もう一言「かっこいい!」である。乗っている獅子の顏も含めて現代でも通用するかっこよいフォルムと造作。
文殊菩薩を振り返る善財童子像
獅子を導く優填王像
須菩提像
全て快慶の作である。国宝。
タイミングよく僧侶の方が説明してくださった。落語家さんみたいにお話が上手だった。
こういう説明していただくのはとてもありがたい。私たちも含めて10人程度の参拝者がいたが、東京から来られた4人組の女性がいらした。「聖林寺に行かれますか?」と聞くと「次に行き談山神社にも足を延ばす」とのこと「4人いるからタクシーに乗ってもいいし」ということだった。
お庭の池の浮御堂を外から観て
お昼を食べに桜井の駅まで戻り、そこから国道沿いを大鳥居まで1時間ほど歩いてやっとたどり着いた三輪素麺、池利の千寿亭
千寿亭昼膳2100円
御素麺、小鉢2、鳥鍋、柿の葉寿司
柿の葉寿司があっさりして美味しく(私的には今まで食べたナンバーワンでした)御素麺も美味しかった。
こんな味を食べたいという予想通りで混んでいたが店内も落ち着いて満足した。
アルコールがビールしかなかったのは残念。
三輪神社の大鳥居のバス停の傍の「みむろ」(このお店も落ち着いた趣でした)で旦那が最中を買い桜井の駅まではバスで帰った。
電車の中では爆睡。
堺筋本町で途中下車して週末の結婚式参列に向けてコーリンベルトを買った。
思い返せば充実した1日だった。
昨日の晩御飯
カツオのたたきのサラダ風。プチトマト、グリーンリーフ、レッドオニオン、ミョウガ、新しょうがの甘酢漬け。
玉吸い。