遊びをせんとや

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2008年 夏 フランス旅行 その2 バイヨンヌ、サンテミリオン編

2009-06-14 16:37:26 | 旅行
3日目
朝7時30分に朝食をと思っていたら8時しかレストランが開かなかった。
朝食はコンチネンタルヴュッフェ 
ゆで卵、チーズ、フルーツ、温かいミルク、冷たいミルク、ジュースシリアル、
ガトーバスク、タルト種類豊富。



                                 

一人7.9euro。フランスで食べた一番の朝食だった。
ウーは甘い物が好きなのでガトーバスクとタルトを食べていた。
9:00チェックアウト。
家族で経営しているような感じでフロントは主に奥さんが仕切っていたようだ。
19号室が70euroと書かれてあったので部屋の料金表と違うと指摘したらすぐに60euroに直してくれた。
そりゃそうだろう!あれで上の16号室と同じ値段はない。
こういう時、日本人だから少しくらいごまかしてもわからないだろうとか
思われているんだろうか?
少し気分が悪い。英語はあまり通じなかったがこういう交渉はうまくいく。
なんとかなるもんだ。

歩いて1分のバス停Thermesへ。9:18 Ligne1のバイヨンヌ行きのバスに乗る。
乗る時に料金を払うが1人1.2euro。
車窓はビアリッツの住宅街を抜けすぐにバイヨンヌ市街地へ。
25分でPl.des Basques 下車。
すぐ前がインフォメーションなので入って地図をもらう。
荷物を預かってくれないかと聞くがだめとの事。
重い荷物を持ちながらバイヨンヌ在住のお菓子研究家の人のブログに載っていたルリユールへ。

                              

 途中でうろうろしていると上品なおばさんが英語で「メイアイヘルプユー?」
と尋ねてくれた。ルリユールの場所を聞くと
なんとそのおばさんのギャラリーのすぐ斜め前だった。

ルリユールは製本屋と訳せばよいかヨーロッパの古い本を直してくれる所のようだ。
いせひでこの絵本「ルリユールおじさん」という本があって
それで一度機会があれば訪れたかった。
フランス各地にあるのだろう。
 池澤夏樹の「雷神帳」に「フランスの新刊は本当にそっけなく
三方を切っていないまま出版されるので本当に読む人はルリユールに
その本を持って行って製本してもらうそうだ。」という話が載っていた。
「本を読むのは本当に限られた人だけ」と言った感じだ。
池澤夏樹は自分の本のフランス翻訳本をプローニュのルリユールに持ち込んで
製本してもらったそうだ。なんと贅沢!


               


狭い店内で若い女の人が作業をしていた。
入るのがはばかられたが思い切って店内に入り見学させてもらった。
センスのいいバスク織りの布カバーのかかったノートや
貝殻や絵のコラージュが施された芳名録のような品がありつい購入する。


結構高かったが現金しかだめと言われた。


 これもブログに載っていたカフェRamuncho に行く。 
                                 



 私とルーがアイスチョコ、ウーがコーラ、JJがコーヒーで10.1euroだった。
ここでついにDAIMARU VISAカードが何度、試みても使えなくなる。
お店の人がとてもあせっていた。こういう事もあると思ったが私もあせった。
現金で払うことになり、0.1euro負けてくれた。
ここは地元の人がコーヒー豆を買いにくるお店のようで、
味はとてもよかったし安かった。


最後にL.Raux
のチョコレート屋さんへ行く。
                             

                                                                      

                                 
                               
上階はカフェのようになっていてここでウーはトイレを借りる。
チョコレートとゼリーを買う。やっぱりDAIMARUカードは使えなかったので
楽天のVISAに切り替える。2種で12.80euro。

 バイヨンヌは次の日がお祭りという事でお店の80パーセントが閉まっていた。

                             


 特にレストランが数えるほどしか開いておらず
TGVの時間が決まっているので駅に近いレストランで昼食としたが最悪だった。
Menuを4人分頼んだがなかなか注文も聞きに来てくれなかった。
時間に限りがあるのは悪かったが地元民以外は今日は相手にしない
というお店の人の態度だったと思う。
何度か時間が無い事をアピールしてなんとか食べ終えて駅に急ぐ。
やはり事前に感じたとおりバイヨンヌはあまり印象はよくない。
ビアリッツに泊まって正解だった。

 駅は少し待ち、ボルドーまでTGVに乗り込む。
座席はコンパートメント。エアコンが効いていて快適。
あっという間にボルドーに着き、30分待ちの乗り換え。
駅のホームのインフォメーションでJJが次のTERの番線と時刻を確認。


                               

4番線、5分遅れでLibourne 行きの電車は到着。
Libourneの駅前にはタクシーが一台だけ。
親切な運転手さんで荷物も全て積んでくれて18.2euro 
チップ込みで20euro渡す。
20分くらいでホテルに到着。オウベルジュ ラ コマンドリエ 

                           




なんと私たちの部屋№20はフロントのある建物の道をはさんで
横の道がY字になっている角。メゾネットの2階建て。


                          
                         
トイレは二つあるけれどバスタブがついていないのが残念。
ポップな感じの内装だった。ここで誰が1階で寝るかもめる。
結局ビアリッツでいやな目に会った男組が2階と決定。
1階はベッドの前がすぐによろい戸という感じでなんとなく物騒。
コマンドリエというのは指令党という意味だとJJが教えてくれる。
そうか道理で2階のバルコニーからは眼下に街が見渡せる。


夕方、インフォメーションにガイドツアーの予約に行く。
ここの案内の人はフランスで出会った中で一番クリアーな英語を話す。
モノリス教会の英語ガイドツアーの16:30に予約する。
晩御飯はパンでいいと疲れ気味のJJが言い、かなり探したが
街中にパン屋は見つからなかった。夜はアメリアカンタという居酒屋へ。
モノリス教会広場に面していて広場にテーブルが出ている。


                          
隣の店も出しているのでなんとなくテーブルクロスの色で見分けがつく。
オニオンスープ、サラダ三種(チーズ、プリマベーラ、トマト)
パンはついてくる。
ルー カラフェの水、ウー コーラ、JJと私でカラフェのロゼワイン、
グラスワインの白、サングリア おいしかった。
サラダで十分夕食になった。
ヨーロッパのレストランやカフェは全て担当者制になっているので
どんなに急いでいても自分のテーブルの担当者でないと
注文を受け付けてくれない。
ここでの私たちの担当はニコラスケイジに似ていたので密かに家族で
「ニコラス」と呼んでいた。
何を頼んでの正確に迅速に来て、なかなか愛嬌もあるニコラスだった。

夕暮れると目の上のモノリス教会の塔がライトアップされてとても美しい。

                        


 回りはみんな飲んだくれて楽しんでいて観光客という不思議な一体感がある。治安もよく心からくつろげる。夜暗くなっても千鳥足でふらふらホテルまで帰ってもすぐ裏なのでとても安心。迷路のような町並みだけれどウーが結構「こっちが近道」と案内してくれる。若いとそういう事はすぐに身につくようだ。

                               

4日目
例のごとく朝6:30に起きて寝坊のルー以外は早朝散歩に出る。
散水車が出て家の窓の外の植木などに水を撒いたり掃除をしたりしている。
なるほど、この時間にやるのかと感心する。
街をきれいにするのはここの人たちにとって死活問題なんだ。
人通りのほとんどない街中を散策。田舎の街のなんともなつかしい感じがする。
                                 
                                  

ホテルの近くに郵便局がある。これが後でとても役に立つ。
ロイ城や町外れの城壁を見に行く。          
                            
                          

やっと7時過ぎの夜明け。
何ともいえないほど美しい。
 

                                                       


 


朝食は本館(?)のロビーの食堂で。ポップな感じの内装とテーブルセットだったが食器は古風でちぐはぐだった。

                                                       


パンがおいしく、生のプラムもありヨーグルト、コーヒー、チーズなど豊富な朝食だった。

9時30分にインフォメーションへ。
                              


モノリス教会の塔に登りたいと申し出るとなんとパスポートを出せと言う。
JJのパスポートを渡すと引き換えに入り口のなんともシンプルな鍵を渡される。
一人1ユーロ。これで自分たちが入ったら必ず中からも閉めておくように
言い渡される。合理的というか責任丸投げと言うか、、。
「おもしろい!」ウーが喜んで鍵を開ける。
中は薄暗く4人とも入って扉を閉めると真っ暗。鍵穴の位置を手探りで確認して
閉める。
細い螺旋階段を登っていくと                      




昨日、食べたアメリアカンタの外のテーブルが眼下に見える。    



広がるぶどう畑が目前に広がる。                
             

ラプンチェルのお姫様になったような気分。
トリニテ礼拝堂を見てロイ城に上がり、珍しく日本人夫婦と出会いこの旅行で唯一、一枚だけの家族全員の写真撮影。



ワインシャトー見学付きのプチトランに乗りにシャピトル門の近くに行く。一人6ユーロ。
ぶどう畑の中をそろそろ鋭くなってきた日差しにさらされながらゆっくり走る。                                  

Chateau Rochebelleに案内され地下のワイン倉を見学して試飲。

                                
高いような気がして買うのは見送る。日本まで送れるという事だったけれど、、、。
フランス人は買ったワインをぶどう畑で飲むまねをして写真を撮っていた。

 そろそろお昼。
インフォメーションの前のChez Germaine という霧状になった水が大きな扇風機
と共に吹き付けているテラス席のカフェに入る。

                       
 
 湿度の低いフランスではこれはなかなか涼しくて適度な湿り気を帯びて
快適だった。
きのこの大きなブルスケッタ(ピザみたい)



とフライドポテト、ワインとコーラを頼む。
24.5ユーロ。これで十分だった。

みやげ物やをひやかしたり、グラニータを飲んだりしながらアンダーグラウンド美術館へ。
なかなか不思議な陶器美術館だったが寒いのでウールの大判ショールを貸してくれた。

 疲れて一旦ホテルへ。
昨日の晩、2つある洗面で洗濯したのでシャワールームに干しておいたが
部屋にある説明を読んだら禁止事項の中に洗濯があった。反省。

 疲れた子供達を置いてワインの買出しに行く。
16:25にインフォメーションで待ち合わせ。
街中の酒屋さんには日本まで空輸無料などと書いてあったが
ガイドブックに載ってるワイン博物館へ行ってみようという事になった。
みんな買い物籠のような物に数本ずつ放り込んでいる。
私たちもカンで6本色々な値段のワインを籠に入れて支払いのレジに。
買う前に日本に送れるかと英語で聞いたのだが「OK」という事だった。
カードで支払って当然日本の宅配便のような用紙に記入すると思ったら、
「郵便局へ行け!」という言葉!?
一瞬頭が真っ白になる。この重い6本のワインを担いでまだ
旅程の十分残っている日々を送るのは到底無理。
郵便局は確か朝、散歩したホテルの向こう側にあった。すでに4時。
JJと郵便局にダッシュ。奇跡のように窓口に受付は2つ。
お客は無人。受付のおばちゃんにお互いわかりにくい英語でやりとりを
してなんとか時間がかかってもいいからできるだけ安い方法でワインを送るのは
コリッシモの3本パックというのが判明する。
箱を組み立てるのも「しゃーないなー日本人。」と言った感じで
おばちゃんがやってくれる。あわてて送り先を書いたのでなにがどうやら。
JAPAN だけ解れば後は漢字でもよかったのではないかと後で思うが、、、。
送り主の欄にも書けというので書く。


無事日本に届いたコリッシモ           
 全部でワイン6本で70ユーロ。送り賃104.4ユーロ。

                 

なんやこれ?私が手続きしている間に刻々とガイドツアーの時刻は迫る。
JJが走ってインフォメーションにガイドツアーの料金を支払いに行き、
ルーとウーに事の詳細を伝える。
郵便局を出たのは4時30分。インフォメーションまでダッシュで戻ったが
ガイドツァーは出発した後。
親切な窓口のニンフのような小柄な女性に事の詳細を話すと
「大丈夫。私について来て」とつるつる滑る坂道を転げるように付いて降りる。
   
                            
                              
                         
途中で手すりにつかまりながらゆっくり降りている
足の不自由な女性を追い抜きながら。
果たしてモノリス教会の入り口でルーとウーのいるガイドツアーに合流できた。
なんと私たちが追い抜いた足の不自由な女性はガイドツアーの参加者で
その人がゆっくり降りてくるのをツアー全体が待っていたようだ。
なんという奇跡。ルーとウーは私たちが来ない前にツアーが出発したので
心配していた。

 モノリス教会の内部にはこのガイドツアーでないと入れない。
モノリス教会の地下はすごかった。一枚岩教会とはよく言ったもので
こんな大変な作業を昔の人はしていたんだ!
今朝登った塔の下はこんなふうになっていたんだと感慨無量。
 

 夕食はきちんとしたレストランで一度くらいは奮発してと日本から予約して
いったホテルプレザンスのレストランへ。
すばらしいロケーションのテラス席。でもなんだか雲行きがあやしい。
ウーは寒さと緊張のため何度もトイレに行く。
風にあおられてハトの糞が、、、。


主菜まではおいしかったがここでチーズが出た。
これがいけなかった。欲張って三種ももらったもんだから
もう後が食べれない。
どうやら果物とデザートを主としたレストランのようでこの後、
デザートが五種類も出てくる。
完食ギャルソネと化したJJ.一つ一つはとてもおいしかたそうだが、
これでもかのデザート攻撃にあと3人は撃沈。
最後は雷鳴の中ホテルに帰りついた。
すぐ帰れるからよかったものの、、、。
この旅行初めての悪天候だった。でも雨は降らなかった。
でもこうなると寒い。


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