遊びをせんとや

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親との付き合い方 ~母娘の晩酌~

2023-10-08 07:11:01 | 介護
旦那が珍しくクラッシクコンサートに行き外食する日、弟も外で食べてくるというので私が実家で母と晩御飯を食べることにした。

朝から切干大根を豚肉、シイタケと炊いて買い物をしてから行く。
旦那と一緒にお昼ごろつき、旦那が散歩の途中で買ってきてくれたサンドイッチのお昼ご飯。
残った鉄道模型を持ち帰るべく整理をしてくれる。空き箱もかなり始末したので天井までのクローゼットを三分の二占めていた分がほぼ無くなった。後は大型のGゲージが残るくらい。

私は母の部屋と弟の部屋のレースのカーテンを外して洗濯する。すごくごわごわになって薄汚れている。
籐の座椅子が壊れていたのでゴミシールを買い電話で予約をする。
その日は非常梯子の点検もあったので、それが終わってから再度買い物に行く。
急に寒くなったので長袖の綿のパジャマが欲しいと言っていたのと牛乳が切れていた。
幸い、ちょうどいいのがあった。
カーテンのフックが錆びていたのでプラスチックの物が欲しかった。100均を覗くとあった。お仏壇の蝋燭も各種取り揃えてあった。
100均便利。ほぼ欲しい物が揃う。ついでに水性チャコペンも買う。

帰宅して根菜類の煮物を作り始める。
実家はオール電化で鍋がどれも薄手で煮物をするにも水分だけが先に飛んでしまい、どうも上手く煮物など火が通らない。
ガス火に慣れた私にはいつも難しい。小さな鍋で冷凍しておいた出汁を白だしを入れて煮始めるが、すぐに水分がなくなる。
水を足して煮る。

母は帰ってくるとすぐにタオル三枚を軽く洗い脱水に掛ける。下着も洗う。そして干す。この一連の作業を自分でする。
ベランダの洗濯物も取り入れる。
母のできることには手を出さない。夕刊を取りに行くのも母。
キッチンタイマーの電池が切れているので単四の電池が欲しいと言う。長い時間煮炊きすることが難しくなっているから煮物は母にはハードルが高いけれどやる気はあるようだ。

カーテンにフックを取り付けつる。すごくきれいになった。
お刺身、煮物、切干大根、小松菜のお吸い物、日本酒八海山。
並べると母が「こんな食事がいいねんで。」と言う。それ、私が作りましたしと心の中では思うが「そうやね。」と言う。
この日の母は好きな日本酒を飲んだから機嫌がよく「また、ビアガーデンに行きたい。」と言う。「来年行こうね。」と言うと「来年は89歳やな。」と言うので「あんたはもう89歳になったから90歳やん。」と私。細かい数字は解らなくなっている。
「娘と晩酌する人おれへんな。」と笑うので「いや、最近は多いよ。」と言っておく。
数年前はよく淀屋橋の川沿いで夏限定で椅子やテーブルが出て持ち込みで飲食ができた。2~3年ほど父母と私たち家族で通った。
そこが終わってからホテルのビアガーデンにも行った。その時が楽しかったのだろう。

デイサービスで入浴は済んでいるので着替えて寝るように促すと新しいパジャマを着てみることにした。紫がかったピンクの花柄なので乙女の母は気に入ったようでサイズもピッタリだった。嬉しそうだった。
あまり遅くならないうちに帰ってきたが、母はなんだか寂しそうだった。
やっぱり一人で晩御飯を食べるのは嫌だろうからこんな機会がもう少しあったらいいなと思った。
デイサービスに行き出して認知症も進行していないし何だか前向きになったようだ。同じことを何度も言うのはしょうがない。
親族と飲みながらご飯を食べること、料理をすることが母の重要事項なのだが、残念ながら料理は気持ちだけでどんどんできなくなっている。でも今回は母の理想の献立だったので自分で作った気になっているような感じ。あくまで作りたい理想とできない現実のギャップは認識していない。「お刺身が一番身体にいい。」と言いながら母は最近買ってきたことはない。

帰り道、母の希望をかなえられたなと「いつ何があっても驚かない。後悔しない。」と思えた一日の終わりだった。

昨日の晩御飯。煮込み料理を食べたくなったので牛すね肉のワイン煮。マッシュポテト。塩麹サラダ。トマト。アボガド。

赤ワインが美味しかった。秋です。



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