映画対テレビの「五社協定」に力がなくなると、
大物スターがテレビドラマに進出します。
NHKの大河ドラマ、「赤穂浪士」に
長谷川一夫が出演します
映画でしか見られなかった
スターさんが
次々とテレビスタジオに現れました.
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テレビ局の連続ドラマで、田村高廣、田村正和、
小林桂樹、宇津井健、勝新太郎、京マチ子、
有馬稲子、藤村志保さんと
映画スターさんと一緒に仕事ができました。
ドラマ撮りの合間にスタジオに気をつかって
小林桂樹さんはスタッフに面白い話をし、
現場の雰囲気を和ませていました.
田村高廣さんは、スタジオ内では,
いつも笑顔でスタッフと笑い話をしていました。
その田村高廣さんがドラマの中では、
少し固い雰囲気のイメージに映ります。
しかし、田村さんがあちこちのテレビドラマに
出演されているので不思議に思っていました
田村さんのスタジオマナーの爽やかさを見て
合点がいきました.
田村さんの雰囲気がテレビマンに受けたのでしょう.
テレビドラマは生ドラマ時代から
VTR撮りになっていました.
それでも台本の頭から芝居の順番に撮っていました.
それが大物スターがテレビドラマに出演しますと,
大物スターのスケジュールに合わせて
ドラマを作らなくてはならなくなりました。
以後,テレビドラマは映画のように
中抜きのスケジュールになりました。
中抜きといっても、映画スタジオで
1台のNCミッチェルキャメラで
シーンを分解して、あっちのシーンのワンカット、
こっちのシーンのワンカット撮りではありません。
テレビのスタジオは、テレビカメラ、3台から4台で1シーン、
20カットから30カットは撮ります,
中抜きとはいっても、大物スターの出ているシーンを中心に
その前後のシーンを連続してVTRに撮るものでした。