生テレビドラマの制作について,書いてみます
原作,脚本が決まって,
印刷屋から台本がテレビ局に届きます.
テレビ局のプロデューサー、ディレクターは,集まった出演者と
台本を中心に本読みを始めます.
本読みには、出演者のほかに脚本家も出席します.
与えられた配役に従って,
出演者は台本の台詞を読み上げていきます.
その脚本(台本)の長さが,テレビドラマ放送時間に
納まるかどうかの
見当をつけます.
本読みが終わった段階で,映像,
音声,照明、大道具,小道具に
台本が配られます.それぞれスタッフは台本を読んで、
ドラマの内容、方向,主張などを理解します。
ここまで、台本が出来上がって,
各スタッフに配られて,本読みが済んだ段階で
急に,そのドラマが何かの都合で中止されることがありました。
… … …
ドラマ放送日から逆算して、リハーサルが始まります.
本読みが無事済んで,次は,立ち稽古です。
広いリノリューム張りの部屋があります.
大道具が作ったセットの図面(間取り)を
床にチョークで書きます
その上で出演者は,演技を組み立てます.
ここには、映像技術者、音声技術者も立ち会います.
それぞれの立場でこの立ち稽古を見て,
仕事の段取りを組み立てます.
放送日の数日前に、スタジオにセットが建ち上がります。
セットで普段着のままの出演者が立ち稽古の芝居をそのまま
リハーサルします.これをドライリハーサルといいます。
実際に建ち上がったセットでリハーサルをすると
演技上いろいろ不都合なことが生じることがあります.
リハーサルは最初の「本読み」次の「立ち稽古」
そして「ドライリハーサル」と3回リハーサルを
したことになります.
ドライリハーサルが済むと,ドラマのセットの照明セッティング,
音声マイクのセッティングが行われます.
いよいよリハーサルは「カメラリハーサル」になります.
4回目のリハーサルです.
これで問題があれば手直しをして、
最後のリハーサル「ランスルー」が5回目として
最後のリハーサルです.
5回のリハーサルを経て,
テレビとラマの放送時間をスタッフ、出演者は待ちます.