ビデオテープレコーダーについて
ビクターのVHS(ビデオ・ホーム・システム)が
世界に広まっていきました.
このテープレコーダーの開発の苦労は,
NHKの「プロジェクトX」で
紹介されていました.
VHS方式のレコーダーと同時にソニーからβ方式の
ビデオレコーダーがありました。
両方式ともカセットの大きさが違うだけで
内容はよく似ていました.
録画するカラーテレビ信号には、映像,音声のほかに
色信号を扱う信号があります.
色信号は、副搬送波(サブキャリア)が担当しています.
副搬送波は3、58MHz=3、579545MHzと
非常に周波数が高いのです.
この高い周波数の信号は、
ビデオテープに録画できません.
そこでこの高い周波数を
録画可能な低い周波数の信号に変換します.
サブキャリア低域変換と
巧妙な方式が考えられました.
そのほか音声では,固定ヘッドで再生します.
ヘッドとテープの相対速度が低いため
映像に比べて音声が悪すぎました.
その後、音声をFM変調で録画する方式になって
音声がスッキリ再生されるようになりました.
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はじめはビデオレコーダーが、β方式,VHSと
2つの方式がありました。
標準としてどちらか1つに決まれば良いのですが
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ビデオレコーダーが普及すると,
レンタルビデオ店が現れました.
店内の棚に,β方式と
VHS方式のレンタルビデオ
が並んでいました.
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しばらくして、レンタルビデオは
VHS方式のビデオがどんどん増えていきました.