家庭用のビデオテープレコーダーの規格は,
ソニーのβ方式(ベータ)と
ビクターのVHS方式の2つが存在していました.
レンタルビデオ店はどちらか1つの規格にならないかと
思いながらも同じタイトルのビデオテープを
β方式のテープとVHS方式のビデオテープの
2種類のテープが棚に並んでいました.
しかし、だんだんVHS方式のテープが優勢になっていきます.
ソニーのβ方式対ビクター
(ナショナル、松下電器、現・パナソニック)
のVHS方式のの戦いですが、ソニーの販売戦略が
まずかったのかVHS方式に対して
β方式は劣勢になります.
どうしてこうなったのか知りません
… … …
あるとき、ソニーがβ方式カセットテープと
VHS方式の2種類のカセットテープを
売り出しました.
ソニーがVHSのテープを売るとは…
と世間は驚き、新聞は書き立てました.
そうして、このVHSテープの製造販売を
機にβ方式の家庭用テープレコーダーは
世間から撤退します.
アメリカのテレビ界で、
ニュース取材を16ミリフィルムカメラで
取材していました。(日本でも同じです)
銀塩のフィルム取材からVTR取材に切り替えようと
ENG(エレクトリック・ニューズ・ギャザリング)方式が
研究されていました,
アメリカから日本に大量の小型のビデオカメラと、
ビデオカセットテープレコーダーの注文が入りました.
ソニーはβ方式の家庭用ビデオレコーダーで惨敗していました.
アメリカのENG方式の機材に
ソニーは業務用ベータ・カムとして改良製作します.
… … …
以後,日本のテレビ局は,
銀塩フィルム取材からENG方式になります
カメラから編集機械まで
ソニーのベータ・カム方式一色になります。