ENG取材は,ビデオレコーダーを
肩にしたアシスタントと
ENGカメラを担当するカメラマンの
二人による取材が始まります.
銀塩フィルム、ニュース取材の
16ミリカメラのように
カメラとビデオレコーダーを
なんとか1つにする工夫,改良が
始まります.
アメリカから大量の
ENGカメラの注文を受けると、
ソニー,東芝,日電(NEC)、池上通信機などが
ハンディカメラを製作します.
日本では,池上通信機の
HLシリーズカメラがテレビ局に普及します。
ソニーのENG用カセットビデオテープレコーダーは
最初は肩から下げるような大きな機械でしたが,
やがて、ビデオカメラと組み合わせられるような
小さな機械に改良されました.
池上通信機のHLカメラの後側にプラグインで
ソニーのベータ・カム、レコーダーが取り付けられて
1つになりました.
カメラマンの肩の上にカメラと
レコーダーが乗るようになりました.
カメラマンが電子ファインダーを覗いて,
シャッターチャンスでトリガーを引くと
ファインダー内のターリーランプが明滅して
カメラ後部のカセットレコーダーがスタートして
記録が始まります.
… … …
テレビカメラ(ハンディ・カメラ)がカメラマンの
トリガースイッチで記録できるようになりました.
… … …
ハンディカメラを操作するカメラマンと
テープレコーダーを肩にしていたアシスタントの二人組は
解消されます
代わりに音声担当として音声ミキサーがつくことになります。
映像カメラマンと音声ミキサーの二人組になりました。
音声ミキサーは、胸に乾電池駆動のシュアー4チャンネルミキサーを
ぶら下げます.そして竿先に風防をつけた集音ガンマイクをつけて
音声を集音します.
このスタイルがENG取材の標準になります。