映画スターによるテレビドラマ録画は
順調に進んでいきました.
最初,ADさんの秒読み
「5,4,3,2 …」
でシーン撮りが始まる,テレビスタイルに戸惑っていました
何とか、映画現場のカチンコ、スタイルで行われないかと
言っていた俳優さんも、テレビスタイルに馴染んできました.
映画のミッチェルキャメラ並みのボリュームの
テレビカメラ3~4台(マルチカメラ方式)が
ドリーに乗ってスムーズにセットの中を動いていきます.
最初,どのカメラが自分をとらえているのか
映画スターさんはまごついておられました.
映画スターさんを撮っているカメラは,
カメラの上に赤いランプ(タリー)がつきます
.
そのカメラのレンズを見れば,
アップかバストショット、ミディアムショット
わかるようになってきます.
映画スターさんは演技の中で
赤いランプのついたカメラを
意識されるようになりました.
映画ではアクションダブりという
独特のカット撮りがあります.
右手で茶碗を持ち上げる俳優さんのバストショットを
撮影します
、
次につながるミディアムショットの撮影でも、
右手で茶碗を持ち上げるアクションを繰り返します.
編集の段階で,そのアクションの途中のところで編集すると
俳優さんの右手で茶碗を持ち上げる途中で滑らかに
バストショットとミディアムショットが
つながります。
… … …
テレビドラマはそのシーンを連続で録画しますから
カメラをどのアクションで切り替えても、
アクションは滑らかにつながります。
アクションダブりの特別な手法はテレビではありません.