わが「写真研究会・OB会」の
来年の写真展のテーマは「匠(たくみ)」です。
毎年,いろんなテーマを会員がそれぞれ解釈して
作品を作っています.
テーマは四つ切りサイズの3点で
まとめなくてはなりません.
来年のテーマ「匠」はあまりにも
大きなテーマで考えがまとまりません。
先月の作品検討会でも私はテーマが
絞りきれませんでした.
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普通「匠」と言えば、陶器の作家,
着物の手描き友禅の作者,奈良の仏像などが浮かびます.
これらの作品は,プロの写真作家の領分です.
とてもアマチュアの太刀打ちできるジャンルではありません.
私は酒を断ってから、すっかり珈琲党になりました.
定年退職後、近所の喫茶店に通うようになりました.
小さな地味な喫茶店です
珈琲豆は生で仕入れます.
店に珈琲豆を煎る焙煎機が置いてあります.
熱源はガスです.マスターは納得のいくように焙煎しています.
喫茶店のマスターの心意気に気に入っています.
店に来た客の注文を聞いてから、
一杯分の珈琲豆をコーヒーミルで挽きます。
その挽き立ての豆を小さな瀬戸物のドリップで珈琲をたてます。
「挽き立ての香り…」で客にサービスします。
大阪市福島区の喫茶店で、小さなサイフォンで
一人ずつ珈琲をサービスしている
信念のマスターがいました。
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同じ福島区の別の喫茶店のマスターは、
珈琲豆をコーヒーミルで粉にして
大きな篩で珈琲豆の殻を取り除いているマスターがいました。
理由は「珈琲の苦みを取る…」と聞きました。
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小さなサイフォンの喫茶店のマスター
珈琲粉を篩にかけて苦みを取り除いているマスター
この二店が心に残っている喫茶店でした。
近所の喫茶店のマスターが
一杯ずつコーヒーミルで挽き立ての珈琲をサービスしています。
探し求めていた「匠」が近所にいました.
マスターは私の写真展のテーマに快くOKを出してくれました.
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繁華街の華美な喫茶店に比べて,
三つの喫茶店とも地味で値段が安いのです
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マスターを被写体に組み写真を撮り始めました.
どんな作品が出来上がるのでしょう…。