映画のスタジオの現場では,
1台のミッチェルキャメラを中心にワンカットずつ
撮影されていきます.
テレビ局のテレビドラマの現場は,
3~4台のテレビカメラで,
映画のワンカットよりかなり長いワンシーンを
1度に撮っていきます.
映画のスターさんから見れば、
映画の現場と違って,セットのあちこちから
色んなレンズでスターさんの演技を狙っています
.
映画スターさんには,このテレビドラマの方法が
目新しく感じられたことでしょう
テレビの台頭で映画は斜陽化していきます。
映画制作の本数も減少していきます。
やがて,各映画撮影所は,テレビ映画製作を企画します.
… … …
アメリカの映画界も,テレビが台頭して,
ハリウッドの映画制作会社は
テレビ映画を製作します.
アメリカの場合,劇場映画の制作と同じように
35ミリフィルムキャメラを使って,
本格的に劇場映画並みにテレビ映画を制作しました。
… … …
日本の映画撮影所もテレビ映画制作を企画しますが,
テレビ映画放送用のプロジェクターが
16ミリフィルム用ですから
撮影現場のキャメラも16ミリキャメラを使用しました.
ハリウッド製の35ミリネガを使用した作品を
最終的にテレビ局の16ミリプロジェクターに
合わせるために、縮小プリントになります.
日本のテレビ映画は,最初から16ミリキャメラで撮影します
この16ミリネガフィルムを16ミリポジフィルムに
等倍でプリントします.
出来上がったハリウッド製の
35ミリネガ→16ミリプリント(縮小)と
日本製の16ミリネガ→16ミリプリント(等倍)を
比較すると、ピント,鮮鋭度にパリウッド製が優秀でした.
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16ミリネガフィルムキャメラで撮影する
テレビ映画の現場に 劇映画のスターさんが
出演することになります.