初心者の老人です

75才になって初めてVISTAを始めました。

ラッシュとプレビュー

2010年09月06日 18時27分55秒 | Weblog



映画はワンカットずつ,煉瓦を一つずつ積み上げて

家を建てるように撮っていきます.

ある程度、煉瓦の家の形が整うと,

それまでの撮影済みフィルムを

大まかに編集をして数シーンをつなげます.

これをラッシュプリントといっています.

ラッシュプリントは撮影所内の試写室で上映します.

上映には、この作品のスタッフ,主演、脇役、大部屋の俳優さんが

見ることができます.

スタッフ,俳優さんはそれぞの立場で撮影の出来栄えを

確認できます.

ときに,撮影所で社運をかけた作品の場合は

撮影所所長,製作本部長なども見ることがあります.





ラッシュプリント試写が終わると,スタジオのセットがバラされます.

最近は,ラッシュプリントで滅多に不都合なことがありませんから

セットはすでにバラされています。

                   … … …

テレビドラマのスタジオの現場は,

ADさんのどなり

「5,4,3、2、…」

で3~4台のテレビカメラで1~数シーンの長丁場をVTRどりをします.

副調整室にいるテレビディレクターは

スタジオ内にトークバックで

「ただ今のシーン撮りOK」

と言います.

VTR室の録画係は,いま撮ったテープの

頭出しをしてスタンバイします.

テレビディレクターは

「ただ今のシーンのプレビューをします」

と言います.





スタジオ内には,大きなテレビモニターが数台置かれています.

そのモニターにいま撮ったシーンが、すぐに再生されます.

出演者、スタッフがOKを出せば,

そのシーンはOKになります.

たまに、OKが出せない場合は

いま撮ったシーンを残して

もう一度VTR撮りをすることがあります.

「いま撮ったシーンはキープ(保存して)して、

テイク2を撮ります…」

で、同じシーンを何回も撮ることがあります.

                   … … …

映画の場合のラッシュプリントは

撮影後,数日しなくては見ることはできませんが

テレビのVTRプレビューはVTR撮りが終われば

すぐにテープを巻き戻して、OKの確認ができます.