テレビの生ドラマは、VTRの録画撮りに移行していきます.
VTR録画の初めは,
台本の初めから終わりまで,
生ドラマのように連続して演技を続けます.
それをそのままVTRに撮ります
録画中に出演者の台詞の間違いやトチリが出ますと
最初から録画をやり直していました.
やがて、VTRも電子編集という技術が現れます.
これは高価なVTRテープを切断することなく,
編集できるようになりました。
生ドラマの尺数は15分、30分,でした。
それがVTRの録画撮りドラマとなって
一時間、二時間ドラマと長くなっていきました.
ドラマが長くなると,セットの数も多くなります.
セットごとに録画撮りをするようになります.
ドラマ撮り初日は,Aスタジオのセットで録画撮りをします
2日目はBスタジオの違うセットで撮ります
.
3日目は,セットを建て替えたAスタジオに戻って
録画撮りをします。
部分撮り(中抜き)のVTRを台本のストーリー通りに
編集して完成します.
セットの都合で,映画のように中抜きで,
撮るようになりました.
映画とテレビの「五社協定」もなくなって、
大物映画スターが
テレビに出演するようになります.
映画スターのスケジュールで部分撮りが始まります.
セットの都合や映画スターのスケジュールで
テレビドラマの「中抜き」が始まります。
… … …
テレビドラマの「中抜き」録画は,映画のようにシーンを
分解してワンカットずつの徹底した「中抜き」とは違って,
各シーンを3~4台のテレビカメラで撮っていきますから,
そのシーンの中は連続して録画撮りをしています.
… … …
やがて,本番の用意ができると,副調整室内のディレクターは、
「シーン××、本番まいります」
VTRをスタートさせて
「30秒前…」
とトークバックでスタジオに告げます.
あとはスタジオのADさんの
「10秒前…、5,4,3、2…」
とカウントして
「中抜き」シーン撮りが始まります.