kenharuの日記

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わいた温泉郷「地熱の里」

2012-03-28 | 旅行記
熊本県の小国町にある「豊礼の湯」で朝を迎えた。
写真は今朝の湧蓋(わいた)山。


ここは、わいた山麓の温泉郷。
周辺には温泉が幾つもあって、山道を散策すると、そこいらじゅうから湯気が立ち上っていて情緒満点だ。
散歩がてらの野鳥探しは、カケスやエナガが出る程度で不調だった。

豊礼の湯から坂道を数分下ると、面白い集落がある。
わいた温泉郷「地熱の里」だ。


集落内はいたる所から、高温の蒸気が噴出している。
どの家にも蒸気が引かれているから、給湯、風呂沸かし、暖房にお金がかからないという。


屋外に洗濯物が見えないのは、蒸気熱を利用した乾燥室があるからだろう。


各家の勝手口の脇などには、地獄蒸しが設置されている。
蒸し料理をしているおばさんに声をかけてみた。


お葬式の初七日に備えて、地元名物の堅豆腐を蒸しているところだという。
蒸気利用の実態をいろいろ教えてもらっていたら、別れ際に、蒸し上がったばかりの簀巻き豆腐を頂戴した。


これが簀巻き豆腐を蒸していた、地獄蒸し器。


家ごとに、いろんな蒸し器が見られる。
これは木枠つきの立派なもの。


いちばん素朴なタイプ。


地熱を利用した、木材の乾燥施設があった。


地熱料理の研究施設があった。


みやげ屋で売っている乾燥シイタケは、地熱で干したものだ。


集落の真ん中にある「ゆけむり茶屋」は、日帰り温泉とレストランになっている。
ここで、昼食に蒸し料理セット600円を食べた。
ポン酢と柚子コショウがついている。

手羽先が2本のほか、イモ類も入っているから、これだけで昼飯になった。

満腹になると、もと来た坂道を登って、豊礼の湯の駐車場へと歩いた。
ポカポカ陽気のおかげで、外歩きは気持ちが良い。
振り返って見下ろすと、幾筋もの湯煙が立ち上る地熱の里は、理想郷のように見えた。
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