たいちゃんの奥の細道

~人生、すなわち旅也~

台風15号上陸

2015年08月30日 09時33分04秒 | 日記
そして
「アマサギ墜落事件」



8月25日(水)
大型の台風15号が熊本県に上陸し、お昼にかけて山口県西側を通過していきました。
久しぶりに台風らしい強風、雨、そして停電も発生したようです。

実家に避難勧告が出され、倉庫の一部が壊れたとの話も有ったこともあり、この日はお昼過ぎに年休を取り自宅に一端帰宅します。


自宅アパート付近は周辺からいろんなモノが飛んできてました。

何処かのガレージの屋根でしょうか?
砕け散ったプラスチック片や、子供の水槽の破片

空き缶や木の枝など・・・



そしてシラサギ



どおやら風に煽られ、何処かにぶつかり家の前に墜落したようです。
うずくまって強風に耐えています。


一応、県や市の関係機関に連絡しても「鳥獣保護法により保護できない」「そのまま放置するように」と、セオリー通りの回答しかありません。


しかし、まだ動いてるし、風はまだ強いし…
だんだん雨もたまってきて、シラサギ君、一大ピンチです
シラサギ君、こちらを見つめて

「う~~、助けて・・・」と涙ぐんでいるように見えます。


嫁と相談し、とりあえずダンボール箱にタオルを敷いて、シラサギを入れ、雨風の当たらないところに避難させることにします。
近づくとバタバタと羽を広げるのですが、どおやら足を怪我している様子です。

抱え上げ段ボールに入れて、玄関前の軒下に避難させます。



ああっ、名前は「サギノスケ」ねっ


さて、これからどおしよう??

試しにいつも(実家に置いてる義理の弟の)犬、アラレを連れて行く動物病院に電話し、事情を話すと、診察してくれるとのこと。
早速、箱ごと車に詰め込み、動物病院へ。
診察してもらうと、どおやら左足太股部分(要は「もも肉部分」ね)の骨が折れてるとのことで、添え木(テーピング)をしてもらうことにします。

この間、サギノスケを保護してくれる機関を探さなければなりません。
野生動物の飼育は法律で禁止されているので、ウチでは無理(っていうか違法)です。
先生から鳥取県の財団法人で預かってくれるところがあるとか・・・
あと、宇部市ときわ動物園でも扱っていたけど、今はやってないかも・・・
との情報です。


ええっ、この時点で、鳥取まで行く気満々です。
ついでに温泉に入り、「すなば珈琲」を飲んで帰る・・・
そんなシーンが頭の中をよぎります。


ここで「試しに」ときわ動物園に電話で相談してみたところ、なんと快く引き受けていただけるとのこと。
ただし「お持ち込み頂ける場合のみとさせていただいておりますが差し支えないでしょうか?」とのことです。



喜んで!!(≧∇≦)
鳥取まで行くことを考えれば、超楽勝です!!



当日はまだ風も強く、ときわ動物園も停電などで大変そうなので、翌日の朝、搬入することとして、病院、そして動物園に時間等の調整を行います。
ちなみに私は仕事なのでこの重大任務を嫁が行う事にします。

翌日、足をテーピング固定されたサギノスケは、再び入れていったUNIQLOの箱に入り、ときわ動物園に搬入されました。
担当の話では、シラサギではなくアマサギの幼鳥のようです。
エサを食べてくれると元気になるようなんですが・・・


あとで県やときわ動物園のホームページを観ると、どんな動物でも搬入できるというわけではないようです。
そして野鳥も、同動物園で飼養している鳥の「鳥インフルエンザ」感染リスクを軽減するため、11月~翌年5月の間は鳥類の受け入れはできないようです。

参考まで
ときわ動物園(鳥獣保護関連)
山口県自然保護課



ホームページでは「治療後は発見された方に放鳥獣していただくこととしています」とのこと。




元気になったサギノスケを迎えに行ける日を楽しみにしています。


ところで
自宅周辺の野鳥には種を超えたコミュニティーが存在しています。
ツバタロウが巣立ったとき、ヘビの接近をスズメとセキレイが守っている姿をみました。
今回も暴風雨の中、リーダー格のセキレイさん(たぶんシロセキレイ)が、「どうしたどうした!!」とサギノスケを見にきてましたし、動物病院に搬入するため車に積み込もうとしているときも、このセキレイは側で見守っていました。
このセキレイさん、家族の間では「自治会長(自治会鳥??)さん」と呼ばれています。

コメント
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