今日からミリメシ生活
3月14日(木)
朝から公用車で、金沢市から輪島市に向かいます。
えっと、出発は6時50分発・・・
せっかく加賀屋グループの料理旅館宿泊なのに、夕食も朝食も付かないわけです。
そんなことを考えていると、朝食用のお弁当が配られます。
輪島市への道筋は約3時間半。
運転手以外の方は車内でお弁当を食べようという算段です。
料理旅館の朝食弁当に胸を弾ませ、お弁当を開けると・・・
とんかつ・・・
朝からとんかつ
そっと蓋を閉じ、お昼ご飯にコンバートし、行きのコンビニでパンを購入し、これを朝ご飯とすることにします。
のと里山海道 越の原ICで降り、一般道で穴水町を進みます。
この頃になると、被災した建物を見かけるようになります。
道路もデコボコで、走りづらい上に、被災地向けの工事車両や物資運搬用のトラックで渋滞するようになります。
穴水町に入り、目当てにしていた商店がまだ開いていなかったので、近くのコンビニで休憩です。
ふふふっ・・・
無事、朝食ゲット
公用車はコンビニの側のガソリンスタンドで給油です。
ふと見るとガソリンスタンドの中には、元迷惑系YouTuber「へずまりゅう」のサインがあります。
震災初期からボランティアに入っているようで、ああっ、同郷人も頑張ってるんだと励みになります。
彼に関しては売名行為だとか身から出た錆だとかの言われようですが、そこに通い続ける信念は見て取れますので、影ながら応援していたいと思います。
ところで国会などを見ていると「被災地の復興が遅い」等の意見が多いのですが、これについて一言
俺たちのルートは里山海道から県道一号線を通るルートです。
このほかに輪島市に通じる幹線道は国道249号線があります。
この二本の幹線道路ですら、「埋まる」か「流される」で、それも酷いところでは300mから500mに1箇所、合計で言えば20箇所以上、その他段差ができたところは数百箇所、ひび割れに到っては数十メートル置きぐらいで見受けられます。
それを2ヶ月半で通れるようにしたのって、むしろ「早い」と感じます。
それほど今回の地震の被害は甚大なのです。
7時前に金沢市を出発し、輪島市役所に到着したのは10時30分です。
支援本拠地は輪島市役所3階の大会議室で、他県・市(6自治体)からの派遣職員約70人で構成される「被害認定調査チーム」、その中で調査係から提出される数値の確認をする「チェック係」を、山口県(実質1名)、広島県(1名)、及び熊本県(2名)で対応することとなります。
早速、前陣から引継を受けますが、俺の部署は今回初めて設置される部署なので、特に引継はありません。
要は、
1 赴任当日から2次調査に移行。2次調査は外観のみの1次調査検査結果に不満がある方が申請してくるもので、室内外を調査し被害状況を確定させるもの。
2 目標としては推定5,000件出てくる2次調査申請を、5月末まで終了させるもので、3月中は試行期間、4月より本格実施となる。
3 赴任当初は2次調査チェックマニュアルがなく、チェック手法も五里霧中といった感じ。
4 とりあえず、オブザーバーの熊本県に聞いてマニュアル作れ
ん~~~~
わかた
とりあえず前途多難ということだけ理解します。
そんな感じでお昼時間です。
お昼は周りが、パックご飯でレトルトカレーやレトルト中華丼、カップラーメンなんかを食べてるなか、金沢茶屋特性とんかつ弁当をほおばります。
お昼からは、とりあえず各種のマニュアルチェックと、自班のマニュアル製作の基礎を作り始めますが、3時過ぎには宿泊拠点となる日本航空高校に移動します。
宿泊に関してザックリ言うと
1 本日から屋内練習場内の大型テントから、日本航空大学校教室に移動し、教室内にパーソナルテントを張る
2 食事は引き続きライスパック、パン、カップラーメン、スープ類、缶詰は自由に食べて良し
3 お風呂は自衛隊的な臨時のお風呂有り。ただし、シャワー水圧は弱すぎ。
4 トイレは超使いづらい仮設トイレが5個、大学校舎内の小便器。ただし水が出ないのでペットボトルで流す。
5 隣接する空港に水洗トイレあり
等々です。
とりあえず、死ぬ程の寒さは解消された模様です。
食事も、電子レンジ待ちの列に耐えられれば、何とか不便なさそう。
お風呂は微妙なので、初日はペーパタオルで拭き取り、終了とします。
トイレに関しては、仮設トイレは「なし」と考え、小は校舎内、大は空港か輪島市役所で済ませる方向です。
そんなこんなで夜20時。
テレビなんか有るわけも無いので、退屈ということで早々に就寝に入ります。