総論賛成
各論異議有り!!
安佐動物公園&福山市動物園ツアーから帰った翌日の13日(日)
ときわ動物園です・・・
ええっ、コツメカワウソのボンとリン、そして子供たちのお見舞いです。
昼過ぎに常磐公園駐車場に行ってみると満車・・・
仕方なく一端、昼食と買い物を済ませ、14時に再度来園します。
今度は何とか駐車可能。
早速、入場します。
園内の様子については11月3日とさして変わりません。
子供を抱いてるシロテテナガザルも観察しやすくなりました。
なにげにボランティアガイド並みに説明ができるようになりました(笑)
で、コツメカワウソの展示室(寝室)前にテレビカメラ&モニターが設置されてました。寝室にはズタ袋が置かれており、中で4尾の子供たちが居るようです。
たまに親も袋から出てきますが、どうやら餌をせがんでいる様子
さすがカワウソ・・・
他に今回気になったのがパタスモンキーの雌が手を引きずっている感じがしたこと。
大丈夫かな?
後、タヌキが隣のニホンザルから背中を捕まれてた(笑)ことかな。
さて日付は替わり19日(土)
この日は午前中仕事が入っていたのですが天候不順でキャンセルとなりました。
で、宇部市で行われているSAGA19(第19回目)てのに参加してみました。
まぁ、サルの飼育に関する学会みたいなもの で全国の動物園から飼育員や研究者が集まってきます。
午前中は熊本地震に関するテーマで、地震時または地震後の動物の行動や被災した動物園の現状、崩落した阿蘇大橋近くにある東海大学の先生のお話を聞きました。
昼からは「チンパンジーの人工飼育問題を考える」というテーマで各分野の先生がお話をして頂けました。
が・・・
内要は総じて「阿蘇カドリードミニオンのパン君の子供を人工保育して、エンターテイメントに使うのってどおなん?」って内容です。
公演中に「やめさせよう!!」との署名も回ってきたりもしました。
いろいろな講演、ご意見を伺いまして、納得いくことと、できないこともいくつか出てきます。
まず、第1に、総論として「このご時世、サルに曲芸はないだろう」ということ。
次に、曲芸を目的として人工飼育(親が保育している環境から、無理矢理人工飼育に切り替えること)はダメなんじゃないかと感覚的には思います。
冒頭に発表された意識調査でも多くの方が「ヤバくね?」という意見に賛同しておられたようです。
ただ、「ちょっと待てよ」と考えさせられた部分もいくつかあります。
1 「チンパンジーの人工飼育問題」が問題なのか?エンターテイメント利用が問題なのか論点が定まっていない。
2 法的根拠が曖昧。違法なのか?国際条約に違反しているのか?
3 園に対する非難なのか、行政に対する要請なのか不明
4 そもそも、SAGA(アフリカ・アジアに生きる大型類人猿を支援する集い)で議題にする内容なのか?
も少しかみ砕いて言います。
私は、動物園という限られた空間の中でも「幸せそうに生活する動物」が好きです。
ある程度の広さを、行ったり来たり、または木々や遊具で楽しそうに遊んでいる動物を観るのが好きです。
例えばチンパンジーが本来持っている高い運動能力を見せるために、これらの遊具や樹木を与えるのは良いことだし、高い知能を見せるには人口蟻塚なんかを作り、落ちている枝を利用し中のアリ(動物園じゃあジュース等)を得る姿を見せるのはが良いと思っています。
逆に言えば檻の中で退屈そうにしている動物が嫌いですし、心底、「かわいそう」だと思います。
まぁ動物が嫌いなわけではなく、今時そんな展示しかできない動物園が嫌いなだけなんでしょうが・・・
人工飼育された「プリンちゃん」が電動自動車に乗っているのを観て「チンパンジー、すげぇぇぇ!」ってなるかと言えば、そうは思いません。
いえ、むしろ「時代錯誤も甚だしい」と思えます。
んじゃあ一方で「狭い檻に入れられい、することのなく餌だけ食べている動物園のチンパンジー」と「電動自動車に乗ってるプリンちゃん」を比べるとどうでしょう?
なぜか「プリンちゃん」の方が幸せそうにも思えるのです。
何が動物にとって退屈せずに充実した日々を過ごせるのか?
えっと、今風に言えば「Animals first」
また、人工保育やエンターテイメント活用が「違法」なのか?
国際条約やガイドラインを「加入している会員が取り決めました」というのだとしたら、加入していない他の園に押しつけるのもどおかな??とも感じますし、穿った見方では「俺たちの好きなサルで儲けやがって」というやっかみにも見えてきます。
また、チンパンジーはダメで近くの「南阿蘇猿まわし劇場」はいいのか?
その違いは??
回ってきた署名の宛先が「熊本県議会議長宛て」になってましたが、そもそも県議会はそんな権限を持っていません。
むしろ、震災復興でやらなきゃいけないことが山ほど有る時期に「迷惑以外なにものでもない」要請です。
次に「プリンちゃん」ですが「人工飼育をやめて両親に返して、ホントに幸せになれますか?」ってこと。・・・これは正直、分かりません。
いずれにしろ批判するならするで良いのでが、効果と実績となるように、事務方でしっかりと整理されたら良いのではないかな?と感じました。
ちなみに
私、署名しました。
が、一方で参加した動物園関係者には
「お宅のチンパンジーはん、プリンちゃんより退屈そうにしておまへんやろか?」
(↑なぜか京都弁)というのを改めて問いたいです。
「Animals first」
新しいテーマと、動物園や動物たちとの距離を見つめ直す、いい機会となった講演会でした。
各論異議有り!!
安佐動物公園&福山市動物園ツアーから帰った翌日の13日(日)
ときわ動物園です・・・
ええっ、コツメカワウソのボンとリン、そして子供たちのお見舞いです。
昼過ぎに常磐公園駐車場に行ってみると満車・・・
仕方なく一端、昼食と買い物を済ませ、14時に再度来園します。
今度は何とか駐車可能。
早速、入場します。
園内の様子については11月3日とさして変わりません。
子供を抱いてるシロテテナガザルも観察しやすくなりました。
なにげにボランティアガイド並みに説明ができるようになりました(笑)
で、コツメカワウソの展示室(寝室)前にテレビカメラ&モニターが設置されてました。寝室にはズタ袋が置かれており、中で4尾の子供たちが居るようです。
たまに親も袋から出てきますが、どうやら餌をせがんでいる様子
さすがカワウソ・・・
他に今回気になったのがパタスモンキーの雌が手を引きずっている感じがしたこと。
大丈夫かな?
後、タヌキが隣のニホンザルから背中を捕まれてた(笑)ことかな。
さて日付は替わり19日(土)
この日は午前中仕事が入っていたのですが天候不順でキャンセルとなりました。
で、宇部市で行われているSAGA19(第19回目)てのに参加してみました。
まぁ、サルの飼育に関する学会みたいなもの で全国の動物園から飼育員や研究者が集まってきます。
午前中は熊本地震に関するテーマで、地震時または地震後の動物の行動や被災した動物園の現状、崩落した阿蘇大橋近くにある東海大学の先生のお話を聞きました。
昼からは「チンパンジーの人工飼育問題を考える」というテーマで各分野の先生がお話をして頂けました。
が・・・
内要は総じて「阿蘇カドリードミニオンのパン君の子供を人工保育して、エンターテイメントに使うのってどおなん?」って内容です。
公演中に「やめさせよう!!」との署名も回ってきたりもしました。
いろいろな講演、ご意見を伺いまして、納得いくことと、できないこともいくつか出てきます。
まず、第1に、総論として「このご時世、サルに曲芸はないだろう」ということ。
次に、曲芸を目的として人工飼育(親が保育している環境から、無理矢理人工飼育に切り替えること)はダメなんじゃないかと感覚的には思います。
冒頭に発表された意識調査でも多くの方が「ヤバくね?」という意見に賛同しておられたようです。
ただ、「ちょっと待てよ」と考えさせられた部分もいくつかあります。
1 「チンパンジーの人工飼育問題」が問題なのか?エンターテイメント利用が問題なのか論点が定まっていない。
2 法的根拠が曖昧。違法なのか?国際条約に違反しているのか?
3 園に対する非難なのか、行政に対する要請なのか不明
4 そもそも、SAGA(アフリカ・アジアに生きる大型類人猿を支援する集い)で議題にする内容なのか?
も少しかみ砕いて言います。
私は、動物園という限られた空間の中でも「幸せそうに生活する動物」が好きです。
ある程度の広さを、行ったり来たり、または木々や遊具で楽しそうに遊んでいる動物を観るのが好きです。
例えばチンパンジーが本来持っている高い運動能力を見せるために、これらの遊具や樹木を与えるのは良いことだし、高い知能を見せるには人口蟻塚なんかを作り、落ちている枝を利用し中のアリ(動物園じゃあジュース等)を得る姿を見せるのはが良いと思っています。
逆に言えば檻の中で退屈そうにしている動物が嫌いですし、心底、「かわいそう」だと思います。
まぁ動物が嫌いなわけではなく、今時そんな展示しかできない動物園が嫌いなだけなんでしょうが・・・
人工飼育された「プリンちゃん」が電動自動車に乗っているのを観て「チンパンジー、すげぇぇぇ!」ってなるかと言えば、そうは思いません。
いえ、むしろ「時代錯誤も甚だしい」と思えます。
んじゃあ一方で「狭い檻に入れられい、することのなく餌だけ食べている動物園のチンパンジー」と「電動自動車に乗ってるプリンちゃん」を比べるとどうでしょう?
なぜか「プリンちゃん」の方が幸せそうにも思えるのです。
何が動物にとって退屈せずに充実した日々を過ごせるのか?
えっと、今風に言えば「Animals first」
また、人工保育やエンターテイメント活用が「違法」なのか?
国際条約やガイドラインを「加入している会員が取り決めました」というのだとしたら、加入していない他の園に押しつけるのもどおかな??とも感じますし、穿った見方では「俺たちの好きなサルで儲けやがって」というやっかみにも見えてきます。
また、チンパンジーはダメで近くの「南阿蘇猿まわし劇場」はいいのか?
その違いは??
回ってきた署名の宛先が「熊本県議会議長宛て」になってましたが、そもそも県議会はそんな権限を持っていません。
むしろ、震災復興でやらなきゃいけないことが山ほど有る時期に「迷惑以外なにものでもない」要請です。
次に「プリンちゃん」ですが「人工飼育をやめて両親に返して、ホントに幸せになれますか?」ってこと。・・・これは正直、分かりません。
いずれにしろ批判するならするで良いのでが、効果と実績となるように、事務方でしっかりと整理されたら良いのではないかな?と感じました。
ちなみに
私、署名しました。
が、一方で参加した動物園関係者には
「お宅のチンパンジーはん、プリンちゃんより退屈そうにしておまへんやろか?」
(↑なぜか京都弁)というのを改めて問いたいです。
「Animals first」
新しいテーマと、動物園や動物たちとの距離を見つめ直す、いい機会となった講演会でした。