たいちゃんの奥の細道

~人生、すなわち旅也~

けっこうお気に入りの山、湯野観音岳

2013年10月29日 02時55分12秒 | 山の上
リハビリ登山は400m級から

11月27日(日)
遅い朝食を食べ、昼食まで3時間ちょっと有ったことから、周南市湯野の観音岳(通称、湯野観音岳)に行ってみます。
湯野温泉郷の入り口から「湯野観音岳」の幟が立ち並んでいます。
正直、そんなメジャーな山ではないのにと疑問を持ちつつ登山口となる楞厳寺駐車場に着いてみると、何やら人がいっぱい・・・

そこでおじさんに聞いてみると、来週「湯野観音岳歩け歩け大会」が有るので、その準備だとか・・・



ああ、なるほど


楞厳寺の駐車場にはトイレ・自動販売機があり、とても便利です。


身なりを整え11時45分、駐車場をスタートします。
まずは住職さん(?)に挨拶、登山道は楞厳寺の横から入っていきます。


しばらくするとイノシシ避けの柵があり、ドアを開け中に入り森の中を登っていきます。

先々週、石鎚山で偉いことになった足ですが、すっかり調子を取り戻し、絶好調。
今日は標高も400mちょいと低いので、楽勝パターンです。

400m級なんざ、屁でもないやらー!!







ふと道端を見ればあちこちに石仏(お地蔵さん?)が置いてあり、そこに番号が書いています。
どおやら四国八十八ヶ所の番号とお寺の名前が書いてあります。

30分ほど登ったところで、大きな広場に出て展望が開けます。

どおやらここから尾根道を進むようで、小さなピークを過ぎると、正面に観音岳が見えます。


一旦下り、谷筋に進むと「延命水」と書かれた水場があります。

涼しくてしばしの小休止。


そこからまた森の中をつづら折りに登る事、約20分、「子安観音」の看板を過ぎ尾根に着くと、山頂はすぐそこ。
12時50分、登り初めて1時間5分で山頂に到着します。


山頂のベンチには「山ガール」の3名組がいるので、少し離れて休息します。

さわやかな秋風が吹き、天候・展望は最高です。

遠くでイベントでもやっているのか「恋するフォーチュンクッキー」がどこからか聞こえてきます。

しばし休憩の後、13時5分に下山開始。
帰りがけに子安観音にお参りし、休憩広場まで一気に降ります。


休憩広場から先述の四国八十八ヶ所巡礼道で下山します。
若干、遠回りですが、石仏をマイルポストの目印代わりに、軽快に下山です。

ちょっと奥まった八十八番をパスしつつ、13時45分、無事に駐車場に到着し、そのまま帰宅です。


これで山口県百名山巡りも35座目、次回は徳地あたりに固まっている山々を順次巡ります。
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西日本最高峰「石鎚山」の恐怖 ~vol.4~

2013年10月21日 07時22分41秒 | 山の上

膝は辛いよ、特に下りでは!!

コルから5分ほど歩いた鳥居のところで小休止。

ここまで来れば非常食も必要ないでしょうから、バナナとチョコレートでカロリー補給です。


ふと目をやると、先ほどまで私と前後して降りていた男性の方が、女性をフォローしている模様です。
話を聞けばソロの女性が下山中、膝が痛くなり動けなくなっているのをフォローしているとのことです。

わかりますっ、その傷みっ



女性は軽装で靴も「普通の靴」・・・

・・・そりゃ膝にもくるでしょ・・・

一般的に「山では自己責任」との考えもあるのですが、フォローするお兄さんがマジ大変そうなので、私も微力ながらお手伝いをすることにします。
とりあえず「ほぼ空身」の私は、女性のザックを担ぎ、お兄さんが女性を引き続きフォローして、約40分かけて成就社神門まで到着です。

動けなくなった女性は私が見つける前に、通りがかった地元のガイドの方に膝サポーターを借りていたようで、サポーターを回収に来たガイドさんに「山をなめすぎてます!!」と、めっちゃ叱られていました。
かわいそうな部分もあるんですが、「まあ、そうなのかな」としか言いようがありません。
山では、一歩間違えれば「死にかねない」事態なのですから
成就社側の旅館に宿泊する女性とフォローしていた男性と別れ、ロープウェイ乗場へ向かい、15時50分発の臨時便で駐車場のある「下界」へ降ります。


装備解除をして16時20分、石鎚山を後にします。
付近にお遍路さんのお寺が6ヶ所ほど有ったので、予定ではそれらにお参りし、温泉に入って帰宅する計画でしたが、下山時間が遅くなった事と太ももとふくらはぎが予想以上に「イッテ」ることから、お寺には寄らず温泉にだけ入って帰ることにします。

ナビの案内で西条市内の温泉に着いてみましたが、駐車場が一杯??
登山客があんなに居たんだから、そりゃそうでしょう・・・諦めて、そのまま帰ることにします。

再び、今治経由でしまなみ海道を渡り、山陽道で山口へ。
行きは多々良大橋付近で日の出を見ましたが、帰りは来島海峡大橋で美しい夕日を眺めます。



志和SAから東広島IC付近で「想定内の渋滞」に捕まりますが、後は順調に走り、21時前に山口南ICを降ります。
「餃子の王将」で夕食をがっつり済ませ。21時半に無事帰宅です。

今回の山行の反省は、
(1)最高地点を踏み損ねた点
(2)ここまで厳しい山と認識していなかったので、水分(特にスポーツドリンク)が不足し、こちらも「要救助」の一歩手前
(3)要救助者へのケアーに一瞬戸惑ったこと。自分に余裕無かった事もある。
(4)予算不足でお土産が買えなかった。450円の登頂バッジのみ(登頂してないけど)


そして何より、これから一週間、筋肉痛に苦しめられた事でしょう




過日、下山のお手伝いをした女性から、愛媛県産ミカンを送って頂きました。
マジ旨かったです
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西日本最高峰「石鎚山」の恐怖 ~vol.3~

2013年10月20日 05時54分29秒 | 山の上
渋滞×敗退×そして山伏

でだ・・・

山頂は登山者で一杯。座るところもありません。
なんとかスペースを確保し、記念写真だけは撮影します。


石鎚山は「石鎚神社山頂社」や「石鎚山頂小屋」のある「弥山」と、尖った山容の「天狗岳」さらに「南尖陵」を併せて「石鎚山」といい、最高峰は「天狗岳」です。
当然、ここまで来たのなら足が攣ろうが、天狗岳を目指すのですが、天狗岳も人が一杯。天狗岳への狭い稜線には順番待ちの人が列をなしています。
この列に加わると、恐らく往復小一時間は係るかと。

たいちゃん、無念の退却!!

ここで山岳雑誌「岩と雪」元編集長の池田常道氏による評論を紹介します。
『マナスル登頂者のなかには、手前のコブを「認定ピーク」と呼んではばからない人物がいる。頂上ではなく認定ピークに登ったということは、頂上手前のコブで敗退したのと同義なのだが、そういったレベルの登山者が無酸素・単独登頂の成功者としてメディアに登場するご時勢なのだ。』
出典 国立登山研修所「登山研修」 池田常道「頂上とは何を指すのか?」
とのこと。


この人のことなんでしょうが・・・



言い訳はすまい・・・敗退は敗退なのである。
途中のだらけた休憩や、足を痛めない訓練を怠っていなければ、もっと早く弥山に登れ、さらに先の天狗岳に登れたのに・・・



悔やんでいても仕方ありません。どおせ座って休むところもないので、12時に、一気に「二の鎖」下まで降りる事にします。
そうそう、山頂小屋の売店で「登頂バッジ」を購入です。


下ることしばし。
二の鎖下も休憩できるところが無く、このまま一気に夜明峠まで降りることにします。
夜明峠のすこし上の道端の岩に腰掛け、おむすびを頬張りながら、通行人を観察していると、まあ、いろんな人が居ます。
超本格的な装備のお兄さん、ジーパンに肩かけカバンの方(死ぬぜ、兄ちゃん・・・)、そして「山伏」・・・
「山伏」さんは普通にいます。ちゃんとホラ貝持ってました。

途中、試しの鎖と成就社が見渡せるんですが
「あそこまで帰るのかよ・・・」と、軽いblueが入ります。


下山開始から約2時間、八丁坂まで降りてきます。
ここから約1kmの登り坂です・・・わかってはいたんですが、なんか悲しくなってきます・・・
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西日本最高峰「石鎚山」の恐怖 ~vol.2~

2013年10月19日 06時14分36秒 | 山の上
恐怖の階段地獄で足パンパン

いよいよ9時、神門から本格的なスタートです。

まずは1km程、山道と階段を下ります。標高にして100m程・・・
こりゃ、帰りに泣くパターンですな~

「八丁坂のコル」、からいよいよ登りです。
登山道はよく整備されており、急なところはほとんど階段になっています。

実はこれがきつい。
確実に体力を奪われていきます。

広島からお越しの団体登山ツアーの方々と楽しくお話をしつつ1時間ほど歩くと、「試しの鎖」という強烈な鎖場があります。
ココはちょっとパスして脇道を進むと10分ほどで「前社ヶ森売店」に着きます。
「冷やしあめ」に心惹かれつつも、休憩だけして山頂を目指します。

さらに150mほど高度を上げると展望の開ける稜線に出て、しばらく歩くと「夜明峠」に到着です。

時間は10時40分
予定より10分程遅れていますが、まぁ、想定どおり。
ここから石鎚山の『御本尊』に取り付き、一気に高度を稼ぎます。
10時55分に「一の鎖」に到着します。

夜明け峠辺りから前後を歩いていた子供連れが登っていくのを見て、ちょっとチャレンジしてみます。
確か高さは33m(すみません、うろ覚えです)
BGMは確実に「タマシイレボリューション」です。
ほぼ垂直の岩を体型に見合わないスピードで登ったからでしょうか?軽い拍手を受けます。



ここからつづら折りやら階段をさらに登っていくと、「二の鎖」下で土小屋ルートと合流します。
ここで登山者人口倍増!!
ここから上はきっと大渋滞です。

ここで体にも異変が・・・
いきなり両太ももが上がらなくなり、無理に動かそうとすると痙攣した感じでで激痛が走ります。
鎖場を含め筋肉の限界ぎりぎりで登っていたツケでしょうか?
はたまた、体重のせい?

「バンプアップ」したように足はパンパンに張り、腫れて確実に太くなった感じです。

酸素不足?ミネラル不足?水分不足?

どれも力一杯、心当たりがある中、とりあえずは登山道脇で休憩を取り、水で濡らしたタオルで足をクールダウンします。

10分ほど休んだら、とりあえず動けるようになったことから、後は「だましだまし」登る事にします。(登るのかよ・・・)
ペースは確実に落ちていますが、12時10分、なんとか3時間10分で、山頂社のある弥山(みせん)の山頂に(足を引きづりつつ)到着です。
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西日本最高峰「石鎚山」の恐怖 ~vol.1~

2013年10月18日 05時25分14秒 | 山の上
3年越しの石鎚山登山!!

2年程前の3月のこと
とあるプロジェクトで東京出張に行った帰りの飛行機の窓から、ぼーっと窓の外を眺めていた時のことです。
眼下に山頂に雪を抱いた山嶺が見えます。座席のポケットに置いてあった冊子の地図を見ると、西日本最高峰の石鎚山とわかります。
2,000mクラスでも山頂に雪をまとったその姿は、すばらしく美しく「その内、登ったろ」と考えていました。
昨年の10月、この山の映像がテレビで紹介され、切り立った山頂が紅葉で赤く染まっているのを見て、ついに今年、この石鎚山にチャレンジすることにしました。

石鎚山は日本百名山の一つで愛媛県北部にあります
標高1,982mで、古くから山岳信仰の対象となっています。
登山ルートはいくつかあるようですが、今回はしまなみ海道方面からロープウェイを用い石鎚神社成就社へ行き、表参道を通るルートを選択します。
天候、紅葉の状況から登山日を10月14日に設定します。

10月14日午前3時5分、自宅を出発
山陽自動車道からしまなみ海道を通り今治へ。

多々良大橋から見る朝日の美しいこと
途中朝食と15分ほど仮眠を取ったので、石鎚ロープウェイ口には30分遅れて8時少し前に到着です。


まずはロープウェイで標高1,300mまで一気に登ります。
3連休で山頂付近の紅葉とも重なるこの時期は20分毎の通常運転では追いつかず、10分毎の臨時運転となっていたので、少し助かります。
山上の駅で装備を調えてから、15分ほど歩けば石鎚神社成就社に着きます。

まずはトイレ。そして登山の案内を祈願し神社に御参りです。
ちなみに天気は快晴、気温は17度ですので、アウターとフリースを脱ぎ、今回もTシャツでの登山です。
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