たいちゃんの奥の細道

~人生、すなわち旅也~

熊本災害派遣があまりにも壮絶だった件vol.3

2016年06月30日 02時44分31秒 | 旅行
御船町には海がないのに・・・

6月15日(水)
まだ暗い、朝っぱらから目が覚めます。
散歩がてら表に出てみると、ちょうど山の稜線から日が昇ってきます。


今日から本格的な業務ですが、さわやかな気分で今日からの業務に向かえそうです。

まずは近くのローソンでコーヒーなと買って店の前で啜っておきます。

6時ちょうどにスピーカーから流れるのは「椰子の実」

♪名も知らぬ 遠き島より
流れ寄る 椰子の実一つ♪



残念ながら海がない御船町には、椰子の実は流れてきません。





宿泊所に戻り、カップラーメンで朝食を・・・

朝っぱらから、博多豚骨ラーメンです。

8時ちょい過ぎ、勤務場所となる恐竜博物館に行ってみます。

今日から行うのは罹災証明発行にかかる家屋調査の2次調査です。
被災者は屋外から調査する1次調査で出された罹災証明の結果に不服がある場合、2次調査を申請します。
1次調査は屋外からだけですが、2次調査は屋内も調査しますので「屋外はそんなに壊れてないけど屋内は酷いんよ」って方が申請してきます。

1班4~5人で、公用車(レンタカー)で申請のあったお宅を訪問します。
屋内の損傷をポイント制で査定してゆき、最終的に「全壊」「大規模半壊」「半壊」「一部
損壊」「被害なし」に査定して行きます。
もちろん国が定める基準というものがあって、それに基づき査定をして行きます。
結構みっちり調査することから、1日で2~3軒、今日は7班で対応するので、1日辺り20軒程度しか見ることができません。

1軒目は正に「申請の意義どおり」のお宅。
外観は瓦の崩落等はある物の、さして大きな被害は見受けられませんが、室内の壁や建具、そして床の傾きなんかがあります。
それらのポイントをできうる限り拾い上げ、計算式に入れて家屋査定を行います。


全体的に言えるのは、微妙な傾きや少々の壁のひび割れなっかが有っても、なかなか「全壊」にはなりません。
この家はもう住めんやろ・・・と思っても、半壊程度にしかならず、なにか心の奥が痛がゆくなります。

申請してくるお宅は、不満たらたらで・・・と言うことではなく、まぁ、ほとんどの方が「家の中まで見た上で審査してもらいたい」とのことで、少しでも査定をあげて補助金を取ってやろうという方は自分が担当した中では見受けられません。

そして皆さんいい人ばかりで、お茶やお菓子を貰ったり、震災当時のお話を聞かせて貰ったり・・・。


新しい家屋は防災基準があるので、そんなに壊れていませんが、中途半端に古い家では、中の柱が大きく傾いたりしているところも有り「これどおやって直すんやろ」と逆に心配してしまうこともあります。

そんなこんなで初日は3軒のお宅拝見で、18時過ぎに解散となります。

夕食は昨日、町歩きで見つけた軽食屋さん。
私ゃ「鉄板ナポリタンのセット」(ナポリタンとおむすびのセット)

超「炭水化物」です。
高い山に登る前日の「カーボローディング(Carbohydrate Loading)」みたいなものですわ。

そしてこの日も液体燃料(ビール)を買って、件の女子更衣室で夜会です・・・
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熊本災害派遣があまりにも壮絶だった件vol.2

2016年06月28日 22時55分11秒 | 旅行
「ふなまる」は「ガチャピン」ではなかった

13時に町役場2階で町長からご挨拶を受けます。
そういえば御船町とNPO団体の「つながり」が、震災直後に「やらかした」報道があったんですが、今はどうなんでしょ??
とりあえず、庁舎内では「つながり、移動しました」の看板を見かけるぐらいです。
※詳しい話は「御船町+つながり」で、ぐぐって見てください。

そして事務を行う恐竜博物館2階へ行きます。







町役場から恐竜博物館へ移動する途中、5人程がはぐれたのはご愛敬・・・です。



ここで、しばらく待機なんですが、手持ちぶさたなので、内勤の業務を一部お手伝いします。
5時前から明日からの業務講習を受け、何となくイメージがわいてきます。

時間は18時半
明日のシフトも決まり、今日はお開きです。
宿舎に帰り、とりあえず近辺を歩いてみることにします。

御船町はそんなに広い町ではないですし、スーパーやドラッグストアー等買い物、行政機関等が1箇所にごちゃっと固まっているので、そこは便利です。
そこら辺を歩きながら、スーパーで夕食代わりの半額になった寿司、つまみ類、そしてビールを購入です。
宿泊所は武道場ということで原則飲酒禁止なのですが、傍らの女子更衣室で22時30分まで飲酒可能とのことです。






ちなみにその時間になれば消灯です。

宿泊所には30人程度いるのですが、この場所を利用するのは3人程・・・
後は外に飲みに行くか、全く飲まないか・・・

我々は「もらえる旅費は復興のために地元での買い物に使う」をモットーに、大型スーパーではなく地元スーパーでお買い物をし、最終日だけ打ち上げがてら飲みに出ることにします。

ええっ、「配給ではない」ので、少し節約して行きましょう。
(↑根に持ってます、はい)

19:30
今日の所は、少し早めに切り上げてシャワールームへ。
武道場のシャワーなんて、たかが知れてるんですが、「ほぼ予想どおり」で、ある意味安心しました(笑)



寝るところは網の上に銀マットを引いてみましたが、これでいいのかいささか疑問です。

銀を上にすると、なんだか落ち着かなくって・・・


とりあえずマットを枕代わりにしてゴロンとなってみたところで、そのまま睡眠に入ってしまいます。



そうそう・・・
あの「ガチャピン」みたいなヤツ「ふねまる」という町のゆるキャラとのこと。



もともと御船町には「フネッピー」というゆるキャラがいたのですが、恐竜博物館の改築に伴い新しいゆるキャラを決定し、「フネッピー」はお払い箱になったのだとか。




不憫だぜ、フネッピー!!


とりあえず、

明日、

写真に撮りにいこっ
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熊本災害派遣があまりにも壮絶だった件vol.1

2016年06月26日 06時10分30秒 | 旅行
御船町に「ガチャピン」がっ・・・

6月14日~19日の間、熊本県上益城郡御船町に職員派遣にて行ってきました。


ええっ「各事務所から1名、出動」っていう動員です(泣)
6月初旬、この出撃命令の第一報があった際には、うちの事務所9人しか職員がいない中、自由に動けそうなのが3人・・・
うち一人は新婚ホヤホヤで、もう一人が次長・・・
なんか、雰囲気的に「俺かな・・・」と思っていたところ、モロ大当たりで選ばれました。

現地でやること(お仕事)と言えば、「避難所の管理」だそうで・・・
自分は第12陣なのですが、先の陣に参加した方のお話では、特に忙しい訳ではないようです。

そんなこんなで出撃前日の説明会
ここにきて、業務内容変更の通知が・・・!!

「罹災証明発行にかかる家屋調査など」(現地調査業務)


聞いてないよ・・・
一応、説明のパワーポイント資料(A4に4シート)が送られてきましたが


「字が小っちゃすぎて読めん!!」


説明会でも、要は「現地でよく聞いてやれ」とのこと
頭の中で映画『ズートピア』の主題歌「Try Everything(トライ・エヴリシング)」が静かに流れています。



まぁ、なんとかなるっしょ!!


6月14日(火) 朝7時15分
県庁から大型バスで行きますと説明会で言っていましたが、そこにいたのは

「マイクロバス」


※写真は同行した方から頂き物


だまされた感いっぱいで7時30分、県庁を出発します。
乗り込んだ席がタイヤハウスの上で、ほぼ座禅状態で熊本に向かいます。
席で一通り資料を見てみますが、やっぱよくわかりません。

10時40分
そうこうしている内にバスは北熊本SAに到着です。



ここで昼食です。

11時前ですし、基本座っているだけなのでお腹も減りませんが、前任者から「食えるときに食っとけ」とのコメントが有ったことから、熊本ラーメンセット(熊本ラーメン+明太子ごはん)をかき込んでおきます。


11時30分
再度出発し、30分程で御船ICに到着です。
この頃から周辺にはブルーシートを屋根にかけたり、瓦屋根が崩落している被災家屋が目に付きます。



御船町役場はインターから10分程です。

ここで派遣先の御船町(みふねまち)についてご紹介しておきます。


御船町は熊本県上益城郡にある町です。
古くから上益城地方の政治・経済・文化の中心地で、県下屈指の醸造の町でもあり有数の商都として知られてきました。
また、要害枢要の地であり南北朝の昔から、近くは1877年(明治10年)の西南戦争にいたるまで、幾たびか血なまぐさい戦いが繰り返され、これら古戦場や古い文化・史跡・名勝の類も多くあります。
また昭和54年に町内で日本初となる肉食恐竜の化石(のちにミフネリュウと命名)が発見され、平成2年(1990年)には天君ダム周辺から恐竜化石がまとまって発見されるようになったことから、「恐竜の里」として知られるようになりました。
ちなみに面積は99.03 km²、総人口17,343人だそうです。  

出展:wikipedia




バスは12時過ぎに宿泊所となる御船町スポーツセンターに到着です。


宿泊場所のある2階に上がると、そこは柔道場+剣道場
要は柔道場の畳の上に雑魚寝する感じです。


ここで前任者から資材の引き継ぎを受けます。
銀マット、敷布みたいなもの、ヘルメット、腕章、家屋立入に係る身分証明書そしてマニュアル類・・・


ここで意外とショッキングな話をいくつか聞きます。
1 説明では食事・飲料水等は「配給」と聞いていましたが、「各自で確保のこと」とのことただし、1階の被災者避難所からカップラーメン等の「おこぼれ」がもらえるそうな。


2 基本的に洗濯できないので6日間分の着替えとタオルが必要との説明でしたが、近くにコインランドリーがあり、余裕で使用できるとのこと。

3 夜、暑いので、マット、寝袋等は不要

4 タオル、カッパ、長靴、部屋用の靴は不要とのこと

 
なんだよ、バッグ3つに荷物パンパンに詰め込んできたのに、ことごとく不要の嵐です。
にしてもだ・・・明らかに被災者より待遇が下ってのも泣かせるね~~

なんとなく、「ルパンⅢ世 カリオストロの城」で現地でカップラーメンをすする日本の警察が目に浮かびます。

そうそう、庁舎入り口に経っている「ガチャピン」チックなゆるキャラ・・・





ちょっと気になります。
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渓流釣り日記

2016年06月11日 06時55分45秒 | 水辺の人
7年ぶりに渓流釣りに行ってみた件


5月27日(金)
この日は元々旅行のためにお休みを頂いていたのですが、旅行が延期となりお休みのみが残ってしまいました。
な訳で、午前中に仕事を捌いて、午後が丸々空いたことから、久しぶりに渓流に入ってみることにします。

なんやかんやで午後15時半

行き先は市内の「N川」。

学生時代からフライフィッシングで渓流に入っていましたが、3年前、釣りにでも行こうと準備をしていた際、フライの小さな穴にリーダー(糸)が通らないぐらい目の老化(=老眼)が進んでいることにショックを受けたことを思い出します。
そんなわけでそのときの教訓を生かし、今回はテンカラで挑みます。

テンカラとは「和製毛針釣り」で、延べ竿、道糸、ハリス、毛針のみというシンプルな道具で成り立ちます。
全体的に仕掛けが太いので、目が弱ったおっさんでも大丈夫!
針のチョイスもフライに比べて大ざっぱで、「大体、虫っぽかったらOK」という、ものです。

で、私の道具はっていうと、
・3,000円程で買った3.6mの安竿


・安いという理由から買った、レベルライン 3.5号で長さは竿よりやや短め。
・ハリスは大特価300円の1号フロロカーボン 1m程
・毛針はヤフオクで適当に・・・ たぶんフライで言うと#12ぐらい
 15本有れば(3年は)十分




まあ、総予算は6,000円ほどです。

天気も良いし足下は沢登用のシューズ(鮎足袋風の軽いやつ)、それにスポーツスパッツ、半パン、Tシャツです。
魚籠兼荷物入れにメバル用に買ったショルダーバッグを使います。
そうそう、忘れずに入漁券も購入してます。
さて、ええころ上流まで車で移動し、いよいよ入渓です。
今日は練習なので、あまり釣る気はありません。
魚の反応を見つつ、渓流遡行を楽しみます。



ときおり当たり、というか反応はありますが、針掛かりはしません。
結構大きめのアマゴの追いも有りましたが、残念ながら寸前で見切られてしまいました。

結果、2時間川で遊んだのですが、魚はかからず。


でも、課題の抽出と「感」は蘇ってきました。



6月5日(土)
前回の反省を活かしつつリベンジ


この日は漁協関係のイベントに午前中出席(というか、冷やかし)し、午後から道具を持って職場管内の「S川」に行ってみます。
この川は以前、漁協さんのアユの放流に付き合ったことがあるので、何となくポイントも分かっているし、何より入漁券が(先般の川より)安い・・・(笑)

前回の反省としては
1 道糸はもう少し長い方が使いやすい
2 足下はスポーツスパッツは気持ちいいが、岩なんかに当たると痛い
  (それにマムシが怖い)
3 荷物は少なければ、それに越したことはない。
4 ポイントの真下から釣るより横に回り込む方が釣りやすい



そして対策としては
1 基本は道糸が竿の長さ+ハリス1mだそうな。
 今回はそうしてみる。
2 胴長(ウェダー)で行ってみるか・・・暑そうだけど
3 よけいなペンチやナイフを下ろしたら、えらく軽くなった
4 にじり寄るテクニックはフライと同じ


そんな感じで今回は13時に入渓です。
まずは堰堤が連なる大場所。
落ち込みと流れだしを、リズムカルに叩いていきます。
でも釣れません。

こんな大場所、みんな狙うよね・・・

どおやら今回も雰囲気のみを楽しむ釣りになりそうです。
小一時間粘りましたが、当たりはありません。

車で少し上がって瀬のポイントへ。
川に降りるところを見つけて、いざ降りようとすると、足下に違和感が・・・
の~~~、
靴底のフェルト剥がれかけて、パカパカしてるやんけ!!




そんな訳でこの日の釣りもここまで。

おとなしく家路につきます。
反省帳に「安いウエダーは買わない」を付け加えておこう・・・
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