
昨今は、同期の友人の訃報が、よく届くようになった。
70代の半ばを過ぎれば、何が起きても
不思議はないが、同年輩の死はこたえる。
回復の見込みの薄い難病を患った友人が、
治療の甲斐もなく旅立った。

還暦を過ぎてから美大を卒業し、絵を生きがいに
老後を楽しんでいただけに、その無念さは察して余りある。
明日は我が身と思い知らされ、病や老化に
あがなう難しさをあわせて感じた。
70歳を機に、医師の検診や検査を止め、これから起こる
体の変調は、病気でなく老化と思うことにした。
この歳になてば、老化を受け入れなければならないし、
納得もできる。
その時までは、食べたいものを食べ、やりたいことを
精一杯やっておきたい。