朝から雨が降ったり止んだりの1日で、時折激しく降ることもあった。
この時期の雨は、肌にしみるような冷たさを感じるが、なんだか生暖かい。
年賀状の売り出しや、お節料理のセールなども始まっているが、そんな季節感は漂ってこない。
山里にいた頃は、暖房用の薪を軒先きいっぱいに積み上げ、板の間にホットカーペットを敷き詰め、外出は厚手のダウンを着込んでいた。
11月も半ばを過ぎると、畑は霜で真っ白になり、田んぼには氷が張っていた。
氷雨が突然雪に変わり、朝起きたら一面の銀世界で驚かされるのも今頃だ。
季節外れの暖かさで、のんびりと雨音を聞いていては、厳しい冬の訪れを感じることはない。