名古屋・名駅街暮らし

足の向くまま気の向くままに、季節の移ろいや暮らしのあれこれを綴ります。

あけび

2007年09月13日 | セカンドルーム
桑の木に絡んで伸びているあけびの実が、ずいぶん大きくなっていた。
鮮やかな緑色の皮が紫色に変わり、実がはじけてくると食べ頃だ。
果実の中の白い部分が熟して、半透明になった頃が一番甘い。
そんな頃になると、野鳥も来るし蟻も甘い香りに誘われて食べに来る。
あけびの実は種が多くて食べにくいけど、そのまま口に含んで種だけをぺっと吹き飛ばせば、程よい甘みが口の中に広がる。
こんな食べ方が、山里の秋の風情によく似合うけど、種が黒くて蟻ほどの大きさなので、間違えて先客の蟻を食べてしまうこともある。

最近は果物屋の店頭であけびを目にすることがあるけど、実がはじけていることはない。
きっと、食べ頃を知っている鳥や小動物に先を越されないために、少々味が落ちても早めに取ってしまうのだろう。
山の幸は、動物たちが食べに来た頃に、分け合って食べるのが一番おいしい。
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熊の仕業?

2007年09月12日 | セカンドルーム
林道の脇に置いてある、蜜蜂の巣桶の横腹に穴が開けられ、中の蜜が巣ごと食べられていた。
このあたりで山仕事をする人たちは、サワラの木を輪切りにして中をくり抜いた巣桶を作り、蜂が来そうな所に置いて蜂蜜の採取をしている。
熊も人間以上に蜂蜜が大好きなので、匂いを嗅いでやって来たのかも知れない。
ノミを使ってもこれだけの穴を掘るのは容易でないのに、熊の蜜に対する執念はすごい。

今年の春、巣桶を2個貰って畑の脇に置いてあるけど、まだ蜜蜂が入った形跡が無い。
鋭い爪と牙で破られた巣桶を見ると、家の近くに置くのも考え物だし、蜜蜂が桶に入らなかったのがラッキーだったかも知れない。
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雲の変化

2007年09月11日 | セカンドルーム
昨日は、大気の状態が不安定で、空の様子が目まぐるしく変わっていった。
晴れ間が見えたと思ったら、急に雲に覆われて雨が落ちてくる。それがまた雲になって空に上っていく。
夕方6時頃、高台から見た西の空は、わずかな青空が茜色に染まり、谷から湧き上がる雲は幻想的で見飽きなかった。
激しく天気の変わる一日であったが、ここは日本海と太平洋側の影響を受けているので、東西の雲の変化を楽しむことが出来る。

「何とか心と秋の空」と言われているが、最近の天気のように、激しく変わることは無いと思うけど・・・
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畑仕事

2007年09月10日 | セカンドルーム
今日の畑仕事は、収穫の終わったトウモロコシやトマトの茎を抜き、キュウリの棚や畑の周りの柵の撤収作業をした。
支柱やネットなどを片付け、雑草も刈り取ったら、収穫の終わった畑もすっきりした。
短い秋に、やる事だけは沢山ある。

畑に残っているのは、ナス少々と大豆だけとなり、少し寂しい風景となってしまった。
山すその畑は、高冷地で日照時間も短かく、秋冬野菜の露地栽培が出来ない。
これで、今年の農作業もほぼ終わった。
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山仕事

2007年09月09日 | セカンドルーム
今日は裏山の下草刈りと、椎茸のほだ木の天地返しをした。
裏山の日差しを遮る杉の木を伐った跡に、毎年春になるとワラビやゼンマイが出るようになった。
下草を刈っておくと山菜の育ちが良いし、栗拾いもし易いので、2~3回は刈っている。
ほだ木の天地返しは、上下を逆転して菌の回りをよくする作業で、積雪期を除いて月1回やっている。
今年の春に植菌したほだ木も、木口に白い模様が出ているので、菌の生育もいいようだ。

真夏の作業は暑くって、いつも大汗をかいていたけど、力仕事もようやく楽になった。
木陰で休んでいると、汗が直ぐに引いてしまうし、うるさく顔にまとわり付いていた虫もいなくなった。
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熊棚

2007年09月08日 | セカンドルーム
家から200mほど離れた廃屋の脇に、大きな栗の木がある。
今朝、散歩をしていて栗の木を見上げたら、まだイガは青かったけど、枝には実が沢山付いていた。
去年の秋、ここへ栗を拾いに行ったところ、熊の糞や枝を折ったあとがたくさん残っていて、大きな枝の又の部分には熊棚が作ってあった。
熊は枝を折って栗を食べ、その枝を尻に敷く習性があるので、今も枯葉のままで大きな鳥の巣のようになって残っている。
今年も熊は食べに来るだろうか。

このあたりは、家の近くに栗や柿の木を植えて、秋の収穫を楽しみにしている。
人が住まなくなると、熊は安心してそれを食べに来る。
山里の集落は、どこも過疎化が進み、動物たちとの境界線が入り組んだり後退していく。
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暮らしと家具の祭典

2007年09月07日 | セカンドルーム
「暮らしと家具の祭典」を見に行ってきた。
毎年秋に、飛騨地方の家具メーカーが、新作家具を発表展示しているが、今年も、高山市の「世界生活文化センター」で9日まで開催される。
伝統的な建築技法で町屋住宅を作り、内部の部屋ごとに家具を展示するといったアイディアは、見易く効果的な演出だった。

重厚で落着いた雰囲気のある家具は、町屋住宅に限らず、マンションなどにもフィットしそうだ。
暮らしが洋風化していく中でも、伝統的な飛騨デザインがもっと評価され、定着していくことを期待したい。
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別れの朝

2007年09月06日 | セカンドルーム
近所のおばあさんが子牛の手入れをしていた。
子牛を競りに出すとのことで、良い値が付くようにと体を洗い、爪も磨いておめかしをしていた。
このあたりは繁殖農家で、半年ほど育てた後に肥育農家に渡って、2~3年かけて立派な飛騨牛になる。
いずれの飼育も年中無休の重労働なので、この仕事を引き継ぐ人が少なく、お年寄りだけが頑張っている。
私がここへ来てから、既に4軒の農家が高齢化などで飼育を止めてしまった。
残った3軒が頭数を減らしたりしながら、細々と続けている。

手塩にかけて育てた子牛との別れを惜しむように、手入れをしているおばあさんの表情は寂しげだ。
子牛との別れより、跡を継ぐ人がいない事の方が、こたえているのかもしれない。
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猪の捕獲

2007年09月05日 | セカンドルーム
稲もたわわに稔りはじめて、罠に掛かる猪も数が増えてきた。
今日も林道の脇に設置してある罠に、大きな雌の猪が入っていた。
猟銃で仕留められる姿は衝撃的で可哀そうだけど、ここでは田畑を荒らす悪者なので、同情されることはあまり無い。
一枚の田を一晩で全滅にするほどの食欲と、1年で10頭もの子を生む繁殖力はすさまじい。

大型の野生動物が暮らすには、広くて豊かな山域が必要だけど、道路が縦横に走り森が荒廃して、安住の地がだんだん狭められていく。
生きるために必死になって餌を探す動物たちと、棲み分けが出来るほどの自然があれば、哀れな光景を目にすることは無いのに・・・
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石挽きそば

2007年09月04日 | セカンドルーム
いつも通るせせらぎ街道で、高山へ戻ってきた。
この街道を、高山へ向かって市街地へ入る手前、おおくらの滝の麓にそば処「清見庵」がある。
清見産の玄そばを、石臼で挽いた二八そばは、ほんのりと甘みもあって喉ごしも爽やかだ。
名古屋からの帰りは、ちょうどこのあたりでお昼になるので、いつも山の緑やせせらぎを見ながら、清見そばに舌鼓を打つ。
今は開け放たれた窓からの涼風が味を引き立ててくれるが、秋も深まり燃えるような紅葉を見ながら食べる新そばは絶品だ。

シンプルな料理は、まわりの雰囲気によって味わいが変わってくるようだ。
山あいにひっそりとたたずむそば処は、雰囲気が良いだしになっている。
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明治村

2007年09月03日 | セカンドルーム
もと会社のOB会で、明治村へ行ってきた。
明治村は、犬山市郊外の、入鹿池湖畔に広がる丘陵地にあり、重要文化財や有形文化財に指定された、歴史的建造物が移築展示されている。
昭和一桁や、10年代に生まれたメンバー17名で園内を巡り、育ったころの質素な暮らしの風景が再現されていたり、懐かしい市電やSLも走っていた。
村内で見る風景と当時の思い出が重なり、懐古趣味を共有する仲間同士の会話も弾んで、楽しい一日を過ごす事が出来た。

「歴史探訪」と「カメラサークル」の合同企画ということであったが、どちらの趣旨にも適い、残暑は厳しかったけど、みな満足していた。


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留学生

2007年09月02日 | セカンドルーム

名古屋の家に帰ったら、家族が一人増えて賑やかになっていた。
タイから来た女子高生を、しばらくの間ホストファミリーとして預かるとの事だ。
以前もアメリカとマレーシアの留学生を預かっていたけど、遠い国から一人で来て、学生生活を送る姿は健気で逞しい。

今日は、孫娘二人と一緒に、日本の伝統的な行儀作法を体験しようと、浴衣を着せて貰って出掛けて行った。
小さな文化交流の芽が、いつの日かタイ国で大きく実を結ぶことだろう。
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そば畑

2007年09月01日 | セカンドルーム
飛騨地方の山間地では、そば畑が年々増えて、今が花盛りだ。
山奥の狭い田んぼは生産性が低いうえ、過疎化と高齢化で稲作を続ける人がいなくなって、あちこちに雑草に覆われた廃田が目立っていた。
最近のそば人気が後押しをして、荒れた田にそばを栽培する人が増えてきた。
冷涼地で、昼夜の温度差が大きい土地に良いそばを育つといわれ、飛騨そばは、そんな条件に適っているようだ。

昔は高冷地のため稲作が出来なくて、止むを得ず稗やそばでしのいで来た土地が、昔の姿で蘇えって来た。
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