「福島第一原発1号機爆発」との報道に驚いた。東京電力提供の写真を見ると「建屋の鉄骨がむき出し」となっている。
国際原子力機関(IAEA)は「燃料の溶解が進んでいる可能性が高い」との報告を受けている。とした。
米国のワシントンポストもスリーマイル島事故以来(1979年)以来の深刻な事態とした。
爆発が起きたとき、近くのグラウンドにいた90人が被爆した可能性があるとした。
政府は安全のため「念のために、万全を期すため」の処置として半径20キロを避難対象地域に指定した。第二原発についても10キロに拡大している。
東電は、炉内に核分裂を抑えるホウ酸と海水の注入を始めた。専門家は「廃炉覚悟の最終手段」と分析している。
もともと原子炉内の熱を下げる水は「純水」を使用しており、一度運転を開始すると同じ純水を繰り返し使用し、海水を使うことはない。
炉内の温度が異常に高まり純水がもれを起こした可能性がある。燃料棒の上部が90センチも露出するほど冷却水である純水が不足すること自体が異常だ。
格納容器は高温となった状態で海水を注入できるのか。技術的な疑問が一切専門家から話されていない。
チエルノブイリの二の舞となるかもしれない。いたずらに不安を招くから歯切れの悪い答弁ということだけでなく、
緊急にIAEAから専門家を受け入れて対応いただきたい。現実に事故は起きており、「安全でなかった」のだから。