東日本大震災で自動車や電化製品等の生産に必要な部品や素材の一部について操業再開のメドが立たない状況がある。
部材の供給不安は長期化が確実で、再建を目指す日本経済にとっての重しとなっている。
トヨタはハイブリッド車3車種の部品調達にメドがたたない。
日産は部品調達に滞りがあり、綱渡り状態。
日本ブレーキ工業は福島原発の避難地域にあり、立ち入りできない。(自動車部品工場)
致命的に供給不足が深刻なのは「半導体」や「電子部品」である。
エンジン制御のどのほか、カーナビゲーションなどの車載機器にも不可欠でその重要度は極めて高い。
自動車用半導体で世界首位のルネサスエレクトロニクスは、その25%を生産する那珂工場(茨城県)が止まったままで、一部再開は7月。本格再開のメドは立たない。
シリコンウエハーの信越化学白河工場(福島県は操業停止。世界生産の4分の一が一度に失われた。
産業素材の「亜鉛」の生産は震災前の7割減と大打撃を受けた。亜鉛は自動車用鋼板や建材のメッキ処理に必要となる。
八戸精錬(青森県)は津波で構内が冠水し、再開は1ヶ月以上先の見通し。
液晶パネル向けの高性能フイルムで世界シエアの約5割を占める日立化成工業は、茨城県の工場が一時停止。
液晶テレビ首位のサムソン電子は全量を同社に頼っている。
世界シエアの4割を占める半導体固定樹脂を生産する三菱ガス化学も福島県の工場が操業停止。スマートフォンの生産に影響。
米アップルの「iPad2」に使われる高性能フイルムと樹脂で部品調達が困難となる見方が出ている。
以上GOOニュースより。
日本の素材メーカーの世界シエアが大きいということ。部材が供給できなくなれば、世界中の有名企業の製品が生産に支障を来たすということらしい。韓国はけっこう日本の部材を輸入.加工して世界に売り込んでいる為、影響が大きいようだ。
放射能の心配から日本の農産品の輸入を規制する動きがあるが、輸入したくても出来ない「部材」は代用が効かないハイテク部材。
世界経済に深刻な影響が懸念される。