国語屋稼業の戯言

国語の記事、多数あり。国語屋を営むこと三〇余年。趣味記事(手品)多し。

3カードモンテ(続々々々々々々々々々々々々々々々々々々々々々々々々々々々々々々々々々々)

2011-05-08 11:47:00 | 3カードモンテ
スイッチブレード

ダン・ハーラン作。

ひさびさに買ってよかったと思えるギミックカードの傑作である。

移動、変化、消失なんでもござれである。

当然ながら、3カードモンテにも使える。というか、移動、変化、消失だぜ。
3カードモンテに使うしかねーじゃないか。

したがってThree Card Monte
はクライマックス的な位置で紹介されているわけだ。

上記リンク先ではギミックの力を最大限に活用したフル・ルーティンと述べらている。


●むろん、ギミックカードなので、独特の動作を一瞬必要とする(ほとんどのギミックを扱う動作は普通の動作と変わらないんだけどね)が、一瞬だけであり、3カードモンテプレイヤーやパフォーマーなら、問題はない。

むしろ、効果の大きさからいったら、ささいなことであろう。

●他にも多くのマジックに使える(移動、変化、消失ですぜ、だんな)ので、これは買いではなかろうか。

●8日の追記
Three Card Trickトリックも3カードモンテに入れてもいいやもしれぬ。なにせ、現象はアラビアンカードみたいなものだし。


    ・・・・・追記5月8日・・・・・・

【Quickieとしてのデビルズモンテ】
●松田道弘(「カードマジック The Way Of Thinking」所収)。

ここでのQuickieは「手短なトリック」を意味するとのこと。

一応、3段構成だが、最後の段だけでも良いということだ。

●仕掛けと仕掛けを用いたが故のアリバイのバランスも良い。何より仕掛けのおかげで楽に演じられる。

また、最後の段だけでも良いとのべているように、単純なモンテを目指した作品であり、「あまり人をびっくりさせすぎてはいけません(P132)」を基本理念にしている作品である。

●本当に偶然なんだけど、先に紹介したスイッチブレードのThree Card Monteとは逆の方向性の作品である。

●個人的にはどちらもありえるので、演者の気分次第でいいよね。

要は「選択の幅(「もやしもん」に良く出る言葉だよな)」が大事なので、両方の作品が充実しているのが望ましい。

黒田文彦氏から聞いた言葉だと思うんだが、「あっさりした料理もいいけど、こってりと油のついたステーキもうまいからねえ」ということは確かにあると思う(バーノンのカップアンドボールについて語っているときの発言だったかな)。


●最近、この二つの趣向(マシマシ現象全開系とあっさり系)に出会えたのは個人的にはラッキーであった。


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