・観客は一人でもできる。 ・電子機器は使わない。
・四角い箱は使わない。 ・危険術ではない。
・トランプは使わない(ESPカードはセーフ)。
・演出的に、かつ、論理的に無理な部分が少ない。
・タネが推測しにくい。 ・マインドリーディングでもかまわない。
・そして、観客にも演者にも易しい。
●そんなことを書いたら、敬愛するマジシャンから『パンツメンタリズム』がその条件を満たしているとの情報を得る。
そのマジシャンに感謝である。
●また、本書を入手方法が見当たらず、詰んでいたが、それもフリマサイトで販売されていることをフォロワーさんから教わる。
●かくて、入手できたわけだ。
●で、だ。
●私がみたところ、本書は二つの面を持っている。同じコインの裏と表の関係で結局は同じじゃねえかというツッコミをうけそうだが、この二つの面を述べておかないと私にとって本書は消化できない。
●まずはメンタリズムのパロディ本である。
悪ふざけではない、至極、まっとうなパロディ本である。
真面目にメンタリズムをしていると、こういう表現になるよなあ、こういう構成になるよなあと思えるのである。
「おパンツ」(原文にある表現)でなければ、普通のメンタリズム、乃至、メンタルマジックの本である。
メンタリズムに愛情、乃至、見識がなければ本書は書けなかったであろう。
Shimazu Kento氏に敬意を表したい。
●次は普通の(上質の?)メンタリズムの解説書である。
その方法論の合理性、複数情報源によるエビデンス、演じるときのセリフ、アウトの対処法。
これだけ並べれば、普通のメンタリズムの解説書にしか思えないだろう。
機会があれば(セクハラ扱いには注意してね)演じたくなる魅力はある。
あくまでも、人間関係などのシチュエーションに合えばであるが。
若い衆は機会があるのではなかろうか。
よく言うではないか、合コンでトランプを出すなんてキショイとか(私はアリだという立場だが)。
そういう場で演じると良いのが、本作品ではなかろうか。
メンタリストとして演じるか、メンタルマジシャンとして演じるかは、演者の戦略次第であるが。
●さあ、諸君、本書を読み、街に出よう。
演じなくてもいいけど。
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