国語屋稼業の戯言

国語の記事、多数あり。国語屋を営むこと三〇余年。趣味記事(手品)多し。

「詠み人知らず」化はクラシック化か。

2024-12-17 09:33:45 | マジック


Coin Shackles by TCC Magic
●TCCの『Coin Shackles』である。
 銘木の黒檀で作られた製品であるとのこと。
 真鍮版がフレンチドロップさんで出て、売られていたことがあったような。
●黒檀にするにしても、真鍮にするにしても元のチープさを消すためだったかなぁ。
 すくなくとも黒檀はそう。
 たぶん、真鍮もそう。
●もとはチープなプラスティックだったのである。
●黒檀で作る。
 こういうのはわたしの好物である。当然の購入である。
●解説の動画によると「クラシック」であるとのこと。
●で、だ。
●ここでクラシックになることはマジシャンにとって理想かである。
 世界的に普及し、自社ではできなかったであろう黒檀製まで出たのである。
●なぜにわたしがこだわっているかというと会社名と作者がはっきりとされているからである。
●元はトリックス社の赤沼敏夫(あかぬまとしを)氏である。
 たしか、製品にはそう書かれていないが、トリックス側から聞いたから、ほぼこれは確かである。
 それは初心者さんのためのマジックとして売られ、製品にクレジットはされていなかった(らしい)。
 ちなみに販売名は「クリスタルコインケース」である。
●そこで問題はクレジットの問題である。
 赤沼敏夫(あかぬまとしを)氏の名前をTCCの製品にいれるべきかである。
●そのあたり、赤沼敏夫(あかぬまとしを)氏の意見を聞いたことはない(ぜひ、聞きたい。だれか、コネを持っていませんか)が、真のクラシックとなるには詠み人知らず化がいるのではないか。
●わたしとしては赤沼敏夫(あかぬまとしを)氏の名前を残したい。日本人による作品だとしらしめたい。
 トリックス社があったことを少しでも記録に残したい。
●しかし、矛盾するが、クラシック(古典)が生まれるのもまた嬉しいのである。
 自由に作れるというマジック道具が増えるのが喜ばしいとも。
●まとめて言うと「クラシック(古典)とされるクリスタルコインケースはトリックス社の赤沼敏夫(あかぬまとしを)氏の作品である」。
 せめて、我々(これを読むの何人いるのやら)はこれだけを知っておくことにしよう。
※クレジットについては現代のほうが問題があるかなあ。
 人間関係とかが、あるからなあ。
 わたしも無名の(今もだ)ころ、事実上の盗作をされたことがある。
 原作というか、原案者は私だと名乗る気も起らなかったので、それはそれ仕方がないのである。
 そういう人間関係であったのだ。
〈補記〉
澤さんが原案との説あり。
ゆうきとも師の指摘による。

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